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東京都がん検診センターで消化器内科部長として、消化器系のがん検診を多数行ってきた。熊本市出身、平成2年熊本大学医学部卒業。熊本大学医学部第2内科入局後、関連病院や昭和大学藤が丘病院消化器内科勤務後、平成9年から現在のがん検診センターに勤務。胃がん・大腸がん検診だけでなく、術後の切除標本と画像との対比を行い、診断精度の高いX線・内視鏡診断や内視鏡治療へ取り組んでいる。

語りの内容

大腸の症状といいますか、便秘とか下痢とかそういった症状というのは個人差が一つあると。一つは、いろんな病気があって症状を起こす場合もありますけれども、やっぱり食べた物、それから、精神的なストレスを受けて下痢をしてしまったりとか機能的なことのほうが多いわけです。腸の動きとか動きのバランス、それから吸収のバランスが崩れるとやっぱりいろんな症状を引き起こしてしまうということのほうが多いように思います。
実際に大腸がんができて、腸の壁にできるわけなんですけれども、かなり大きくなって腸の中を詰まったような状態まで大きくなった場合に関しては、便が出にくくなったりとか、おなかが張ったりという症状が出やすいと思います。それだけ大きくなれば、だいたい表面がただれてきて潰瘍(かいよう)を起こして、そういったがんっていうのはかなり根を張ってきているがんですので、それを進行がん、典型的な進行がんということになってまいります。ですから、それだけ大きくなってからやっと初めていろんな症状を起こす場合も多いので、小さい大腸がんができても症状はなかなか出にくいというのが現状です。

私は: です。

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