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インタビュー時:58歳(2011年12月)

東海地方在住。大腸がん検診を受けてきた中で、内視鏡検査の経験は3回ある。2011年便潜血検査が陽性になった時には、内視鏡検査を(違う病院で)2回受けたが、2度目は全く痛みを感じず、技術の差を実感した。その時に見つかったポリープは、先進医療に指定されている「内視鏡的大腸粘膜下層剥離術」という方法で切除した。切除したポリープは4cmの大きさになっており、10年前に最初に受けた検査では見落とされたのかもしれないと思ったが、今後も毎年便潜血検査は受ける予定である。

語りの内容

―― じゃあ、あの、先ほど、手術をした時に、まあ、先進医療(※)と従来の方法について、あの、説明を受けたというお話だったんですが、ちょっとそこのところ、もう一回、お聞かせ願えますか。

はい。あの、従来の方法というのは、えーっと、ポリープを分割して、切除する方法なんですけど。まあ、保険がきくので入院費込みで6~7万円ぐらいってことと。あとは、あの…まあ、腸に穴が開く可能性っていうのは、えっと、先進医療よりは低いんですが、ただ、分割して取ると、どうしても取り残す、あの、確率が、先進医療よりは高くって。で、取り残した部分に、あの、もし、えーっと、がん細胞があっても確定診断ができない。それは、従来の方法は確定診断ができないってことですね。で、先進医療のほうは、あの、まあ、えーっと、一括切除できるので、確定診断ができるということと。あと、ただ、あの、腸に穴が開く可能性は、従来の方法より高くなるんですけれども、まあ、開いたとしても、えー、従来の方法よりは、あの、えーっと、穴の大きさが小さい。で、しかも、もし開いた場合でも、内視鏡的に、穴を修復できるっていうことを言われてました。
えっと、その、手術を始める、始めてから、あの、急に、先進医療ができると言われて、どうするか。で、あの、一瞬、どちらにしようか、すぐに返事しなくちゃいけなくて迷ったんですけれど。まあ、事前に調べたことで、えっと、先進医療のほうは、まあ、従来の方法に比べると、えっと、一括切除できるので、一括切除できるから、あの、がんであるかどうかの確定診断ができるということと。万が一、穴の開く確率は、先進医療のほうが高いんですけれども、開いたとしても、従来の方法よりは小さくて、しかも、内視鏡的に、えっと、対応できるということで、まあ、それが決め手で、あの、先進医療を選ぶことになりました。

※ここでいう先進医療とは、保険適用になっていない先進的な医療技術を扱う施設が、厚生労働大臣に申請・承認を受け、通常の保険診療と併用できるようにした、特定の医療技術のことをさしています。この場合、検査や診察、投薬や入院費用などの通常の治療と共通する部分については、健康保険が適用されますが、先進医療にかかる分(技術料)は全額自己負担となります。

私は: です。

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