投稿者「iba3」のアーカイブ

認知症の語り

週に2回デイケアで体操や自転車こぎなどをしている。その他に週2回訪問リハビリに来てもらっている。週1回はホームヘルパーさんが来て掃除をしてくれるので助かっている

――そのほか、今生活の中で、あのやっていることについて少し教えていただけますか。何かリハビリに行ったりとかって。

そうです。(デイケアに)行ってますので。

――そのことについて少しどんな内容をやっているか教えて下さい。

まあ行って、で…体温測って……であの…初めは体~ストレッチ体操ちゅか、まあ体操して、でそれの後でまあ休憩して、でまあお茶飲んで、でその次が自転車こぎみたいに足でこうする運動して、それから電気マッサージしてもらって、で…そのあと手でこうまたマッサージしてもらって、で時間があったらまあトランプなんかもするときもありますし、それで時間がないときはもうそのまま帰ってきたりして、一日リハビリに行ってきます。

――それは週に何回くらい行かれているんですか。

週に2回です。

――そうですか。その他日常生活で何か意識的に心がけてやっていることってありますか。

それで週に2回リハビリにうち来てもらってますし、週に1回…お掃除にヘルパーさんに来てもらってます。

――ヘルパーさんが来て下さる時は何かヘルパーさんとお話しなさるんですか。

まあお話し好きなような方ですもんで話してます。

――どんな話なさるんですか。

ヘルパーさんとこのまあ家族の事とか…話して下さいますもんで。

――でヘルパーさんがおうちに入られるっていうことに関してはどんなふうに思っていますか。

…来てもらうことですか。

――はい。

…ありがたいと思っています。掃除してもらってますもんで。私はあまりお掃除好きじゃないほうで。(笑)

認知症の語り

9割以上レビー小体型認知症だと思って専門病院にかかったが診断がつかず、経過観察となった。その後8カ月受診せず、体調がひどく悪化して再受診し、ようやく診断がついた

で、あのー、わたしは、もう、そこに行った時点で、まあ、9割以上、自分はレビーだと思っていたんですけれども、でも、1…1割は、もしかしたら…何か違う、例えば、脳腫瘍があって、手術してそれを取れば治るかもしれないとか、そういう何かちょっとかすかな希望は持っていたんですけれども、「違う」と言われまして。で、あのー、「では、ほかに、幻視が見える、どういう病気があるんですか」って聞きましたら、「ある種の精神疾患」って言われて、で、「統合失調症ですか」「そうです」って。「わたしが統合失調症である可能性は、どのくらいありますか」って聞いたら、「ほとんどない」って言われまして……。

で、自分でももうその病院に行くまで、かなりレビーのこと調べていたんですけれども、あのー、ま、若年性レビーに関しては、ほかもそうですけれど、ろくな情報はないですね、まあ、どんどん進行して、衰弱して10年以内には死にますとか、そういうものしかなかったので、あのー……いや、このまま死なないぞっていうにも思いました。

で、えー、それから8カ月間、ま、あのー、「3カ月ごとに、あのー、経過をみたいので来てください」って言われたんですが、8カ月間行きませんでした……。ま、行っても何も変わらないと思いましたし、幻視も、それからずっと見えなかったんですね……。 で、あのー、で、8カ月して、また、もう、ちょっと普通に生活できないぐらい体調が悪くなりまして、もう、これは、もう、何とかしてもらわなくちゃいけないと思って、もう1回その先生のところに行ったんですね。そしたら、「ま、症状から、レビーなんでしょう」ということを言われまして。「じゃ、アリセプトを処方します」って言われました。

認知症の語り

最初は疲れやすく体調が不安定でときどき幻視が見えていた。不眠になり、精神科に受診したところ、うつ病と診断された。自分では認知症を疑い、医師に伝えたが違うと言われた

十数年前から、あのー、体調がときどき不安定になりまして、倦怠感とか疲れやすいとか、頭痛とか……ま、どこかここか何か変だなっていうのが、あのー、続いていました。で、そのころに……幻視もありまして、…あのー、…えー、車の駐、いつも同じ車なんですが、その車の…駐車場に置かれた車の…助手席に、あのー、中年の女性が座っているのをときどき見ました。

ただそれが繰り返し繰り返し同じ車に同じような人が見えたので、何か気持ち悪いなと自分では思っていましたけれども、あまり気にしていませんでした。……で、あのー、で、あるとき、ま、仕事も忙しかったですし、いろいろなストレスがあって…急に眠れなくなりました。で、あのー…自分の感覚では、もう、ほとんど一睡もできないという感じで…何日か……経ちましたので、あのー、睡眠薬をもらおうと思いまして、市立の、えー、総合病院の精神科に行ってお話しました。で、あと、ま、最初は、抗不安薬を出されまして、で、1週間飲んだんですが、何も改善しないということで…、うつ病と診断されました。…で、あのー、……そのころは、本当に、ま、眠っていないのでもうろうとしているというのもあるかもしれませんけれども……、駐車場に停めた車が、もう、どこか全く分からなくなってしまうとか。で、もう、自分でも広くて探せないので、お店の人に頼んで探してもらうとか。あと…ですね、…あのー、銀行のATMで、…あのー、カードを置き忘れて帰ってくるということがありました。で、それから、あと、車をよくこすりまして、ま、1年に何回もだったと思うんですけども、こう、特に駐車場で出たり入ったりするときに、隣の車に、こう、が、が、が、がーとこするというようなことを繰り返ししました。…で、…でも、自分でも、え、なん、どう、どうしたんだろと思っていましたけれども、あのー、ま、そんなことが、その、うつ病と診断される前後にそういうことが重なってありました。

で、あのー、うつ病と診断した主治医に「わたしは認知症だと思います」って言ったんですね。で、なので、「認知症の検査をしてください」とお願いしました。で、そうしましたら、あのー、「いや、あのー、うつ病になると…そういうこと起こります」って、「ま、いろいろ注意が回らなくなって、そういうことが起きますので、あなたは認知症じゃありません」って。

認知症の語り

このサービス付き高齢者住宅には自分で生活できる人ばかり住んでいるが、いつか病気になったり寝たきりになったりしたらどうなるかなと考えることがある(音声のみ)

――何か、これから先のこととかご自分で考えられることありますか。

そうですねえ、ここで、いつまでこういう生活ができるのかなと思って。まあ、自分が今病気じゃないもんですからね。だから、ちょっと想像もつかないんですけどね。ここで具合い悪くなってね、そして、いつも誰かに面倒みてもらわなきゃいけない。そうしたら、もう、面倒みてもらわなきゃならないようだったら、ここは出なきゃいけないんだろうと思うんですけどね。みんな、ここで、自分で生活できる方ばっかりですけどね。まあ、お年寄りで手すりにつかまらないと歩けないという方もいらっしゃいますからね。で、そういう方でも、ここで1人で生活してらっしゃいますからね。だから、病気にならない限りはね、ここでまだずうっといられるんだろうと思うんですけどね。……まだ、1カ月2カ月ですか、もうね、住んだんですけどね(笑)。どうなることかなって、この先はよく分からないんですけど(笑)。

――そんな、先のことまでは、まだ、お話に、いろいろ、あのー、お嬢さんと話したりとかって、そういうことは、されない、されてはいない。

していませんね。でも、まあ、これで、具合い悪くなってね、寝たきりとかなったらね、また、ちょっと変わるんでしょうけどね。今のところ、元気にしていますのでね。

認知症の語り

サービス付き高齢者向け住宅では3食付なので料理をしなくなり寂しい。余計認知症が進むのではと不安だ。犬と一緒に外に出る機会があってよかった(音声のみ)

――今まで住んでいらっしゃったところと勝手が違うかなと思うんですけれど。

そう、はい、そうです、それはありますね。おだ、まず、第一、お台所、何もしませんでしょう。だから、お食事付きです、3食付いていますのでね。で、食事は食堂に行ってお食事しますでしょう。だから、ここで、自分で作ることがないんですよね。だから、それがすごい何か物足りないというか、ちょっと悲しいなってあれもありますけどね。だから、これで余計認知症が進むんじゃないって自分で思っているんですよね。だって、普通、お買い物、ねえ、うちでお料理するんだったら、まず、お買い物に行く前にね、献立考えて、で、お買い物して、それで、帰ってきてまた調理をして、で、それから食べますでしょう。それが、全部ないんですもんね。食堂に行けばみんなそろっていますけれどね(笑)。で、それは、ちょっと寂しいなと思っているんですよね。だから、これでだんだん何かできなくなってくるんでしょうねとか1人で思っているんですけどね。だから、ちょっとそれは寂しいですね。1人でやっていると、結構、大変は大変ですけどね。でも、まあ、それなりにねえ、あのー、体は楽になりましたけどね。……だから、まあ、うちは犬がいてくれるから、犬で外に出る機会ありますけどね。

だからね、まあ、そういうので、外に出かける機会はありますからね。ここで1日いたら、やっぱり、おかしくなるわとか思って(笑)。何もしないでねえ。……だから、それがすごい怖かったんですよね、最初は。だんだん余計、これで認知(症)が進んじゃうんじゃないのかなっていう感じがね、しましたけどね。だから、なるべく、外に行ったら、まあ、お話ししてくださる方があればね、もう、30分でも何でもいい遅刻してもいい、ここの朝食に遅刻してもかまわないわなんて思ってね、おしゃべしてたりするんですけどね。でも、犬のおかげで、結構知らない方がね、声かけてくださいますからね。今は、むしろ楽しいですよ、外行かれるから。