投稿者「dipex-j」のアーカイブ

慢性の痛みの語り

民間療法がこんなにひどい痛みに効くか半信半疑だったが、斜頸の甥が受けていた、からだの左右のバランスを整える治療を試してみたところ、3回目で膝の痛みが治まった

その、自分が大きく変わる、あの、劇的に良くなったきっかけの民間療法というのは、そういう気持ち、イタ気持ちいいとかそういうような感覚は全くなく、しかも…世の中でいわれる、手足のバランスがどうのとかっていわれてるの、たくさん世の中あるんですけど、そこのは本当だろうかと、あの、思ってたんですけど。甥っ子がちょっと斜頸で生まれまして、斜頸で体がちょっとバランスが悪くなったところで、あの、姉がそういうところを見つけてきて、そこに子ども、その子どもを通わせたというか。それですごくその子どもが、あの、体調がどんどん良くなっているのを見て、まさかそういう、そしてボキボキやるわけでも、グイグイ押すわけでもないし、イタ気持ちいいとかそういう感覚もないし、あの、妊婦さんがやっても安全というようなのは一体何だろうと思っていたときに、おいっ子に一言、あの、「あれなんじゃない?」って、私も、「行ってみたら、もしかしたら良くなるんじゃない?」って、「え? 私、こんなにひどい痛みとかで、そんなんで治るんかね」っていう、もう半信半疑だったんで。

ですが、やっぱり、わらをもすがる思いではいたので、ある程度ペインクリニックで少し楽にはなってきたけど、でも何かもう一歩進めない。それは何か、普通に健常な生活を送れてるかといったらそうでもなく、あの、誰かの、こう手伝いを得ながら生きてるっていう状況は変わってなかったので、もう一歩、何でここで外に出たいとかそういうふうに思わないんだろうと思ったときに、それと出会って、その治療を受け始めて。簡単に言ったら、本当に手足のバランスを整えるっていう、うたい文句は一緒なんですが、今まで、あの、受けてきた何よりも全然違いましたね。

少しずつ少しずつ、3回目ぐらいかな、膝の痛みも抱えていて、膝にも注射を打ったりとかしていたんですけど、3回目で足の痛みが治まっちゃったというのが、もう正直びっくりしてしまって。民間療法でもこう、こうも、で、実際何をやってるのか、こう、手足のバランスを、手足をそろえれば、ああ、あの、あれなんだよっていうのも、うーん、不思議な感じです。今、今も何やってるんだろうかなとは思うけども、ちゃんとやっぱりもう手足のバランスが、ちゃんと整っていれば、いろいろな筋肉引っ張られているわけだから、ずれちゃえばもちろん筋肉も引っ張られるし、引っ張られれば臓器も、臓器も――にも影響、起きるんだろうなっていうのはなんか何となくわかる。そういった感じですかね。うん。それを受けることで良かったと思います。はい。

慢性の痛みの語り

鍼(はり)治療は即効性があって早く楽になれた。整形外科に行って牽引をしても治るのに時間がかかると思ったが、じっくり治していたら今の痛みはなかったかもしれない

えーと、初めて鍼(はり)の治療に行ったときは、ちょっとその、体に鍼を刺すというのはすごく不安だったんですが、あの、まあ、いい方だよということで知人に紹介されて行ったんですけれども、あの、腰が痛いから、腰だけに刺すのかなと思ったんです。そうしたら腰だけに刺すのではなくて、あの、頭のてっぺんに刺したり、あるいはこう首に刺したり、こう、たぶん、「先生、それ、何本刺すんですか」って聞いたことがあったんですが、40本ぐらい刺したような気がします。で、こう、いろんなところに、こう刺していくんですが、どこか刺すと、あの、刺した瞬間に、その腰の痛みが、スーッとこうね、指の先からこう抜けていく感じがするんですよね。あるいは、頭のこう、先からスーッと、こうね。あの、何ていうんですかね。漫画みたいなこう、ヒューッとこう(笑)、なんかラインが外に出るような、体の中から。何かそういう、こう痛みが体の外に、あの…、抜け出していくという、その感覚がもうとっても、あの、ありがたくて。で、大体40分の治療なんですが、出て、入ってから40分後、鍼が終わって40分後というのは、もうかなり劇的に体がね、こう、ふわっとね、楽になって、腰も、あの、あまり痛みを感じないで、あの、済んだ経験はあります。

あの、確かに、その整形外科に行って、あの、何か器具を使って引っ張ったりとか、腰を引っ張ったりとか、骨をこう伸ばしたりとかっていう話は聞いて、まあ良くなったよっていうのは、まあわずかですけど、聞いたことがあるんですが、あの、じゃあ、そこに行こうか、ちょっと、そういった気持ちにはならなかったですね。なぜかといったら、ちょっと怖いなと、フハハ(笑)。なんかそういった器具を使って、こう体を、こう伸ばしたり、曲げたりっていうのがちょっと怖いなっていうのがあったので、あまりそっちの方向には興味はなかった。関心はなかったです。むしろ鍼のほうが怖いかなと思う人がいるかもしれませんけれども、うーん……、なぜかなというのはちょっと今あんまりね、はっきり思い出せないんですが。どうもそういった器具を使ってというのは、あまり僕は関心を持たなかったですね。

なんか病院に行くと、こう、長い時間、長い期間かかったりとかっていうのは、あの、薄々想像できますので、その辺を考えると、あの…、もっとこう即効性のある鍼のほうが自分の体が楽になる。早く楽になる。そこを選んだなというふうに記憶してます。
だから、根本から治れるのか、治せるのかどうかということになるとそれはたぶん話は別だと思うんですが、あの、もしかしたらその整形外科に、あの…、足しげく通って、えー、じっくりと、治したほうがもう今は、今のその腰の痛みのというのは、なくなってたかもしれないんですけれども、なんかそのときは、その、自分が痛くて痛くてというときは、あの、とにかくこう今のこの痛みを取りたいというのがまずこう先決だったので。えー、そういう鍼を選んだ、なというふうに思ってます。

慢性の痛みの語り

「エネルギー療法」を始めて大学病院で処方されていた安定剤の服用をやめた。4カ月ほどで消化器症状が落ち着いてきて、アルバイトに応募する気力も出てきた

えーと、皆さん、きっと信じる、信じないっていう世界でもあるし、エネルギー療法というのがどういうふうに、皆さん、取るかわかんないですけど、エネルギー療法を使って、そういうのをこう診ていくっていう先生がいて。で、たまたま隣の市に、えーと、女性の方だったんですけれども、治療をやっと始めてるっていう方がいたので問い合わせをしたんですけども。「話を聞いているだけじゃ、ちょっと想像つかないし、結構扱ったことのない症状なので何とも言えません」ということだったんですけども、来てくださって。

正式にこう1カ月たって、エネルギー療法――気光整体というものなんですけども、気光整体のトップの先生にも会って、「自己治療があなたもできるように」ということで、自己治療もできるようにっていう方法と、あとはその実際に治療して、出張治療で来てもらうっていう方法、2つ方法で、治療が始まっていき。そして、女性の治療家からは、「薬をやめましょう」と。「たぶん効いてないでしょう、どうせ。たぶん痛いから何かすがりたい。たぶん、すがりたいために飲んでるだけだから」。その飲んでいる薬も当時、安定剤だったので。私としてはもう痛みから逃れたかったので、安定剤でも何でもとにかくもう、とにかく何か飲めばちょっと気が落ち着くという状況。でも、正直その前に大学病院で散々、えーと、安定剤とか、いろんなレベルの強いレベルの薬まで出してもらって、えーと、それを抜くのに大変だったという経験もあったりとかして、やっぱりもうこの痛みには、尋常じゃない痛みに勝てなかったので、えーと、薬を飲んでたんですけども、もうやめようということで。3年前のちょうど2月から、薬をやめて。ただ、整腸剤だけはやっぱり。それだけは、まあ別に普通の健康な人でも飲んでいても整腸剤は問題はないということだったので、整腸剤だけは残して、あと(精神安定剤)は全部、断薬をしました。

その先生と出会ってから4カ月目で仕事を。ちょっと結構起き上がれるようにもなって、消化器症状はちょっと…、変化はあったんですけど、まだまだ下ったりとかはあったんですけど、だんだん少しずつ、あの、形のあるものになって消化器症状がちょっと落ち着いてきて。えーと、ちょっと、治療代を稼げる、こう起き上がれるようにもなったので。そのアルバイトに応募しようかなっていう、そういう気力も。気力、気力自体が出てきて。今までは本をこう読む、1冊読むのに、例えばこのぐらいの本とかを読むのにも、もう1カ月以上かけ、かけて読むというペースだったんですけど、あっという間に読めるようにもなったし。とにかく気力が戻ってきたことが大きかったんですけども。それで、えーと、ちょっと仕事にも、短時間でできそうなところないかなということで、えーと、応募するきっかけにもなりましたし、そういう変化が、えっと、そう、表れてきたので。今思うと、やっぱりその最初に、えーと、その治療方法も良かったかもしれないのと、治療頻度。頻度がやっぱりまめにしたのが良かったのかなというのが、やっぱりそこでも実感。今でも思っています。

慢性の痛みの語り

医師から「西洋医学ではどうすることもできないので、東洋医学で合うものがあれば行って構わない」と言われ、徒手治療という筋膜を軽く触るだけの治療に月1回通っている

とにかく何ていうんですか、もう、痛みがですね、こう、薄らぐことがないんですね。で、大学のその担当のお医者さんに言わせると、「もう、西洋医学ではもう限界でどうすることもではないんで、その、鍼(はり)と灸とか、東洋医学で合うものがあれば行ってもらって構わない」ということを言われて。えー、何ていうんですか、徒手治療といって、あの、筋膜をこう、筋膜の、えー、筋膜をこう軽く触るだけでですね…するやり方があるんですけれども、整体とはまた違うんです。本当に押したりはしないんです。その、この辺、とにかく筋膜の周りを触るだけで非常に、何ていうんですかね、痛みが不思議なほど消えちゃう東洋医学の治療があって、それをあの、2015年の10月から通い出したんですけれども。1回2時間ぐらい治療してもらうと、1カ月間ぐらい本当にほとんど痛みが消えてしまったんです。で、あ、これはやっぱりこういう治療がいいなと思って、大学の先生に言ったら、「ああ、それが合うんだったら、そういう治療をしてもらえばいいよ」と。「とにかく西洋医学は、要はあの、この脊椎関節炎というのは治すことはできないんだ」と。「薬を飲んだり、痛み止め薬を飲んだりするのは別に、あの、何ていうの、あの、完治するわけじゃないんで、そのときだけなんで、薬を飲まないでそういう東洋医学で、その何ですか、害もない、そのこの、触ってもらっただけで痛みがなくなるんだったらそれに越したことないから、そういう治療をしてもらってもいいです」と言われて、今、大体、月に1回通っているんですけども。

で、あの、料金は8,000円なんですけども、大体、治療時間はその患者さんの痛みが治るまで先生がやってくれるんで、大体、私の場合は今2時間~2時間半。先生が、痛み治まるまでやってくれるんです。
本当に、例えばあの、首がこう全然カチカチになっちゃったんですけど、その先生がこの辺の首の周りをこう、本当軽くこう触って、ずーっとこう下に持っていくんです。そうするともう痛みがこう、だんだん薄らいでいくっていう。これ、やった人じゃないとわからないと思うんですけども。あの、妻も1月、年明けにすぐになんか、あの、ぎっくり腰になっちゃって、で、「私も治療を受けるから、じゃあ、一緒に行こう」って言って、先生にぎっくり腰を治療してもらったんですけども。行くときはもう歩くのがやっとで、あの、行ったんですけども、帰りは普通の感じで歩いてきて。あの、土曜日に治療を受けて、日・月って違和感があったけども、火曜日からはもう全く問題なくなったと。不思議な治療なんです、本当に。本当に触るだけなんです。

慢性の痛みの語り

治らない難病だということを理解していなかった頃は、TV通販で売られている漢方薬をはじめ、痛みに効くと言われるものは何でも飲んでいたが、お金が続かなかった

えーとね、病名がわかるまではお金使いました。よくテレビで、コマーシャルでやっているあれ。えー、痛散湯とかなんかはもうかなり、ああいう系統はいっぱい買いました。これを飲んだら治るっていうふうに書いてあって、うん、病名がわかって(も)手術前は、かなりそれは使いました。

―― 全体でこう幾らぐらいお使いになったか、もし支障がなければ。

いやー、もう、あれ1つ1万とかね、1万5,000円とかするのを、まず最低でも3カ月間飲んでくださいとか言われたときには、もうそこで5万ぐらいですよね。そのほかにも何かいろんな人がいろんなものを、病院で診断されてないから、これを飲んだら治るとかっていうのがあったじゃないですか。いや、だから、何十万。まあ百万ぐらいは行ってないけどね。うん。

これを飲んだら、ね、少し楽になるとかって言ってて。えー、治らない病気イコールね、難病ということは、わから、わからない世界だったので、これを飲んだらね、良くなると。何度も電話しましたよ。あの、オペレーターのほうにね。「まだ、まだ効かないんですよ。まだ効かないんですよ」、ちょっと(笑)、「もうちょっとお飲みください、もうちょっとお飲みください」って言って、真面目に飲んでた時期。そのほかにプラスして、えー、なんか何万もするね、これもいいよ、あれもいいよと言われるものを飲んで。うん……。
だけど、あるときにはね、もう、それも良くならないし、えー、もう歩けなくなってきたし、ただ、もうこんなもの、こんなものを飲んでもというのと、お金続かないですよね。もう私、仕事してないし。問題はお金とね…、うん。お金と、なんか何か少し徴候でもあるんだったら…。なかったです。

慢性の痛みの語り

自分は治るんだという気持ちで、鍼灸、整体、アロマ、骨盤矯正、健康ドリンクなど、いいといわれることはほとんどやり尽くしたが、お金がかかっただけで状況は変わらなかった

あ、もう最初はね、あの、治らないなんて思ってないから、治るんだっていう気持ちでいたから、鍼(はり)もやったし、もちろん整体もやったし、うーんと、鍼灸(しんきゅう)もやったし。それからアロマ何とかもやったし。それから、うんと……、テーピングみたいな何かあるんですよね。うん、そういうのもやったし。…もうほとんどやったんじゃないかなというくらい、やりましたけど。結局ね、やっても何日もしないうちに痛みは、すぐ、わーっと出てくるんですよね。やってもやっても出てくるんです。まあやってる最中はちょっと楽なんですけど、終わってしまえばまた痛いんですよね。だから…、ああ、だめなんだなと思って。骨盤矯正みたいなのもあるんですよね。それをやったんですよね(笑)。もうお金はすごくかかりますよね。もうほとんど毎日かかってたときもあったから、毎日、3,000円ずつ鍼灸で持っていかれたりとか。だから、月…、そう…、月に何万円もかかって。で、そのほかに病院代もあったから、もう5、6万以上かかってたかもしれない。

それで、少しでも体力付けようと思って、あの……、何とかドリンクとかね、そういうのも。エゾウコギとか、それから、うーんと、高麗人参だとか、もうそういうのも。そういうのだって万単位なんですよね。みんな試してみました。うん。でも、変わらないっていうことがわかって、全部やめました。

…やっぱりたまに苦しくて、こうちょっと揉んでもらいたいな、軽い――軽いじゃない、マッサージだけでもしてもらいたいなと思って行くんですけれども、やっぱりマッサージの先生は、「マッサージじゃだめだから」って言って、やっぱり鍼灸を勧めるんですよね。…効果があるんでしょうね、先生たちからしてみたら。でも、鍼灸はあんまりやっぱり、ずっとやったけど、やっぱり、うーん…、私としてあんまり良くないので、マッサージだけしてほしいんですけど、……あんまりしてくれないんですよね、どの先生もね。で、「もうとっても、状態が良くないから、毎日通ってください」って必ず言われるし。で、毎日通えばマッサージだってすごい金額になりますよね。で、それもできないし。で、あんまり変わらないんだったら。で、マッサージの先生も言うんです、「直すことはできない」って。「できないし、良くすることもできないから、それでも良かったらマッサージしますよ」っていう感じなので、行くのやめたんですよね、やっぱり。

慢性の痛みの語り

民間療法の先生は全身を診てくれるし、年上の女性でお姉さん的な存在でもあり、子育ての上でも先輩でいろんな相談に乗ってもらえる

一応そのエネルギー療法は全身とかも診てくれるし、その先生はちょっといろんなほかの武器を持っているので、それだけに限らず、何か調整をしてくれたりとか、筋膜療法をやったりとか。先生もいろいろ試しを、私の体を使って試しをしてくれているんですけども。来てくれて2時間も診てくれて、で、ちょっとお得なお値段で診てくれてるので(笑)。で、かつ、女性の先生ということもあって。今まで男の先生が多くて結構、まあ優しい先生とかもいてくれましたけど、結構ズバズバ、結構きつめのことを言われたんですけども。女性の先生でもあったし、私よりちょっと、えーと、10歳ぐらい年上なんですけども、お姉さん的存在でもあり、なんかこう女性の上司みたいな感じでもあり、あとは、まあ、えっと、その先生にもお子さんがいて、えっと、子育ての上でのお母さん的な先輩でもあるので、いろんな治療をしながら、いろんな話を。やっぱりそこでもいろんな話をしてくれて。治療だけじゃなくて、いろんな話も、話や相談にも乗ってくれて、で、えーと、ていう、そういう、その力も大きかったかなと自分自身も思います。またずっと私の母が、見ていてくれていたんですけども、違うんじゃないかというふうに母も言ってました。

慢性の痛みの語り

漢方や整体など東洋医学の先生たちから、痛みが出た時に心の部分とか生活などを見つめ直す視点を学んだ

あの、痛みが来ると、忘れてきた恐怖心が、あの、甦りますね。あ、やっぱりまた悪くなってきたのかなとか。例えば今お薬効いてるけど、効かなくなる、あの、に、またなるんじゃないかなって。そうするとまた強い薬使わなきゃいけないのかなとか、そういう不安みたいなの。そう、痛みとともになんかこう、忘れた恐怖、恐怖が甦ってはきますね。

だけど、「ちょっと待て待て」と呼吸して、ちょっと「この痛みは何を私に言ってるのかな」って。生活のところから考えるようにして、「あ、今これ無理してた」とか、あの、「あ、今これをちょっともう1回ちょっと、ちゃんと睡眠取るようにしよう」とか、そういうふうにちょっと切り替えるようにはしてます。

―― そういうことができるようになったというのは、大体どれぐらい、その経過の中だといつぐらいから、あの。

えー、そういうふうにね、するようには心がけてきたことと、それから何だろうな。その西洋医療でなくて、やっぱり東洋の医療とか、あの、いろいろ、ほら、漢方とか整体の人とか、ああいうような人たちと会うとやっぱり、あの…、病気=(イコール)治療、あ、治療というか、手術とか、病気=(イコール)お薬。化学、いわゆる化学療法、西洋のああいうケミカルのお薬っていう、そこにつながるんだけれど、やっぱり漢方の考え方って全身を診たりとか、それこそ心の部分だとか、そういったトータルでやっぱり診ていくっていう視点ってあるので、そういう先生たちがやっぱり言ってくれるんですよね。「何か無理してない?」とか、あの…、「どう、最近生活は?」とか、っておっしゃってくれるので、「あっ」っていう。やっぱりそういうのをずっと今までもしてきてるので、そういう見方というのはそういう先生たち、から教えてもらったところもあるんじゃないかなと思いますね。

慢性の痛みの語り

痛みの専門医ではない医師に出会い、痛みについてではなく日常生活ややりたいことについて話すうちに、痛みと向き合うというより自分自身と向き合うようになって成長できた

―― その先生との出会いがすごく大きくなって、今にね、影響しているんでしょうかね。まあ今ちょっとお話出ました、その、自分と向き合うっていうことを気づかせてくださったということなんですが、何かそういった、あの、お話をされた場面というか、どんなことがあったかというのは思い出せますか。

うーん、そうですね。もう本当に長きにわたりなので、もう本当にたくさんのこと、たくさんの出来事っていうのもあったんですけれど、先生はその痛みのことを私に聞いたことってないんですね。よくその痛みの専門の先生は逆に、「今日の痛みは、10のうち、どう?」とか、そういうふうな聞き方をされるんですけれど、「痛みどう?」っていうような感じでの問いかけっていうのは一切なくて、「その後どうですか」とか、なんかそういう感じで。なので、あの、まあ私はしきりに、「もう痛くて、痛くて」っていうことを伝えたりもするんですけれど、そのうち話がその痛くてどうこうだけの話ではなくて、まあこんな日常があってとか、で、こういうことがやりたいとか、なんかそんな話ができるようになってきて、で、なんか常にその、まあ先生との中では痛みに向き合うっていうよりは、うん、自分自身とこう向き合えるような、こう問いかけとか流れがあってですね。で、そこから自分でその、まあ外来に行けば先生とのやりとりでこういろいろと話をするんですけれど、まあ家にいるときに「先生だったらこう聞くよな」とか、なんかそんな感じで自分に問いかけるようになったり。で、なんかそういうことで、まあ…私自身が成長、うーん、できるような関わりを持ってくださった先生なんですね。だけど、それがやっぱりできるようになったというのは、あの痛みの中、その本当に、まあ先生、うん、まあ先生が本当にいてくださったからこそ、あの、本当に今があるなっていうのはすごく思うところなんですけれども。うーん。あの、本当、本当ちゃんと診てくださってたなっていう。その先生は、その、特に、その10人いれば10人の患者のうちの1人だと思うんですけれど。うーん。なんかあの、「あのときこうだったよね」っていうような話をね、聞くと、「ああ、そういうふうにちゃんと診てもらえてたんだな」とか。まあ今ふり返っても、うん、すごく、「ああ、そういうふうに診てもらえてたんだな」っていうことで、もう感謝しきりなんですけれど。

慢性の痛みの語り

ペインクリニックでは痛み以外にも目を向けて話を聞いてくれたし、理学療法士さんも痛みがあってもうまく日常生活を送れるようにすることに重点を置いていたので助かった

ペインクリニックでは特に、あの、まあ痛み止めは、まあロキソニンとかそういう湿布の貼り薬とかではいたんですけど、先生がすごく話を聞いてくださって。で、まあ痛み止めも漢方を追加したり、いろいろその…、うん…、なんか、痛み…だけじゃないところにも目を向けて、一緒にあの、治療を、に、治療できたので、そ、それで少しずつ、あの、痛みは抱えつつもコントロールしながら、いろいろ生活ができるようになって生活をしていたんですが。

(ペインクリニックでは)最初にあの、心理テストみたいなものもさせられたり、なんかこう痛みに関してのその問診票とかもすごくあったので、最初にまあ渡されたときに、「大変ですけど」とは言われたんですが、確かに大変だったんですけど、実際にその先生と、あの、お話、診察でお話ししていたら、なんかその体の痛みはもちろんすぐには取れないんですけど、心に何かつかえていたというか、こう、モヤモヤした感じのものは、その先生の雰囲気もあったと思うんですが、すごく、あの、落ち着いたというのが第一印象でした。

理学療法士さんとの関わりでは、こう、痛みをなくすとかの目的ではないので、でもまあ痛みがあっても、どう、うまく日常生活を送れるようになるかっていうことに重点を置いていて、うん、逆にそれがこう痛みに…、痛みだけに目を向けなくて済んでいたっていうのは助かったなと思いますし。あとまあ、もともとその、うんと…、総合診療をやっている内科の先生にかかっていたんですけど、その先生も、あの、うんと、ペインクリニックの先生と同じようによく話を聞いて、説明をしてくださっていたので、まあ、まあこんな言い方は何なんですけど、まあその同じ大学病院だったので、整形外科の先生の、まあちょっと愚痴ではないけど、そういうのを聞いていただいたりして。うん。そういうまあ、何だろう。悩みの捌け口があったので、それはすごく救われたと思っています。