障害の内容:肢体不自由(脳性麻痺)
学校:大学

首都圏在住の女性。脳性麻痺による肢体不自由(四肢体幹機能障害)で、電動車椅子を使用。障害のない子と同じように育てたいという親の方針があり、小中高と普通学校に通い、大学はパソコンを学べる学部に進学した。大学時代は、友人との他愛ない日常生活が、本当に楽しかった思い出がある。卒業を機に実家から出る準備を始め、現在は24時間ヘルパーを付けて一人暮らしをしている。

語りの内容

そもそも大学の中で介助者を要請するっていう考えがなかった。要請してもいいんだっていう思いに至らなかった。それは障害のある人と関わってこなかったことの結果だと思いますね。

――じゃあ、もう自分の周りで何とかするしかない。

するしかないっていうか、するのが自然だと思っています。

――そういう、お願いするとか、今までの経験があったから友達にお願いするとかそういうことも、自分の中でノウハウがあったのかなと思うんですけど、そんなにトラブルとかもなく?

そうですね。心掛けていたのは、1人の子に依存しない。その子は絶対(「いいよ」と)言ってくれるから、この子にばっかり頼むと疲れちゃうので。
で、これは私が、今感じることですけど、友達は介助者ではないので、友達は私と同じ時間を過ごしたいと思っていてくれるからやってくれたことであって、友達にとってはしなきゃいけないことでもなくて、もちろん仕事でもない中で、それは今でも、友達は介助者ではないということは、今でも意識していて。
友達と遊びに行くときに、介助らしいことは、まあ、当時からやっていた、やってもらっていたこと以外は頼まないし、っていうことを、考えています。いかに友達として楽しく一緒の時間を過ごせるかっていうことを考えているので…、そこは今でも忘れてないです。

まあ、もっとさかのぼると、中学で一回失敗を、「失敗」っていう言い方はよくないな。いろんな経験、挫折、挫折、何かうまく言語化するのは難しいですけど…、とにかくいいことも悪いことも経験していて、こういうふうに人に接したら、この人はあんまり快くは思わないだろうなっていうことを中学のうちに経験できたので、そこは回避して、あんまり頼り過ぎないとか、1人の人に頼らずにいろんな人に声掛けてやってもらうとかいうことは中学、高校の経験の中で感じ取れたので、大学は楽しかった。
で、大学楽しく過ごせたのは…、その経験があったからスムーズにいったのかなっていうふうに思います。

私は: です。

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