診断時:63歳
インタビュー時:65歳

1998年に診断. 1997年にTURP を受けており、その後、外照射も受けた

語りの内容

先生に診てもらうのが遅くなるのは嫌でしたね。待合室での遅れも嫌でしたよ。特に、生検の結果が出るのを、爪を噛みながら待ってるなんてときはね。だって私たちは誰でも「がん」ということばを聞けば恐ろしくて、人生の終わりを感じてしまうじゃないですか。そんな場面で、9時半の予約が、実際に専門の先生に会えたのは11時15分前、それから12時近くまで診てもらいました。その間ずっと、時間の遅れにイライラしっぱなし、不安が生じて、心配で、心配で。
もっともっと心配性の人もいるでしょうから、自分のことだけを話しますけど、その時はほんとうに不安でした、何が起こるか分からないんですから。

――大変でしたね

辛いですよ。だって自分でも知らないうちに、その医者をまるで自分の生死を宣告する神様みたいに思ってしまうんだから。ですから、その種の宣告のために長時間待たされるということは、かなりきついことですよ。待たされたイライラと、入っていったら何と言われるのかという不安ですよ。

私は: です。

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