インタビュー内容テキスト

――その、うーん、周りの人に自分が認知症だっていうのを、こう、知られることっていうのは嫌ですか。

嫌でしたね、ええ。

――で、今は嫌じゃなくなった。

いや、もう慣れちゃったというか、ええ、ですね。

――そこの転換点っていうか、何だったんだろう。

えー、ずうずうしくなったんじゃないかな。

――なるほど、やっぱ、初めのうちは隠していたいという気持ちがあった。

そうですね、ええ。

――そういうときには、やっぱり、こう、その相手に、何かね、こう、その辺を、その自分が認知症だということが分からないわけだから、相手は。まあ、何か言いたい放題のことを言ったりしますよね。

ええ。

――だから、そういう意味では、自分が認知症だっていうことがある程度分かってもらったほうが。

いいよね、本当は。

――隠さないほうが……

本当はね。うーん……でも、ね、やっぱり、どうだろうな、よく分かんない。

――まだほら言っていない方もいらっしゃると思うんですよ。認知症の診断を受けたけど、周りの人には。
そういう人に何かアドバイスの言葉ありませんか。図々しくなればいいのかな。

それこそ図々しくなれ(笑)。ま、それか仲良しになるか。ええ。

――相手と。

そうそう、うん、と、思うんですけど。

――心を開いていかないと駄目ですよね。

そう、それはもうなかなか開かないんですよ、ええ……ねえ。言いたいこともいっぱいあるんだけど、なかなか……。

――でも、ご自身は、開く努力をしてきたっていう感じがしますか、ご自身は。

(笑)どうだろう、まあまあ、あんまりそんなにはしていないような気がしているんだけど、うん。

――でも仲良しの人はたくさんいる。

うーん、仲良しにはしてもらっているからね。ま……やっぱり……仲良くしようっていうような気持ちが…あるんだけど、なかなかそこへ飛び込めないんだよね、なかなか。入っちゃえばもうそれで、ずうっと、今、僕ら、僕とか、うちの嫁、嫁でもそう一緒にやってくれているんだけど、やっぱり一緒にやってくれると、また、それもしっかりやれるようになるんだけど。……なかなか、難しいですよね、それ、うん……。

――周りの人が優しく接してくれれば入っていきやすいですよね、そういうの、最初のところが。

ええ、そうです、最初はね、ええ。それが、ちょっと一歩でも入れれば、そういう認知症の人でもだんだん分かってくれればね、いいんだけど。なかなかそれがうまくいかないというか、と思いますけど。

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