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大腸がん検診の語り

早期がんだったので腹腔鏡手術で済んだが、ポリープからがんになるには時間がかかるので、もっと早い段階で内視鏡検査を受けていればがんにならずに済んだかもしれない

私は早期だったので、あの、本当に、一番最初のクリニックでも、切っておしまいと言われたんですね。だから、手術だけで済んで、それも、あのー、腹腔鏡の手術だったので、あの、そんなに体力も消耗しなかったし、あの、本当に早期だったので、痛みも何も感じてなくて、もともとの体力があったので、あの、それだけはすごく、あの、助かりました。だから、復帰も早かったし、あと、あの、本当に化学療法とかそういうので苦しむこともなかったので、あの、本当に手術だけで済んで、あの、復帰も、後は、かん、簡単とは言いませんけれども、あの、まあ、あのー、何とかこなすことができました。
で、やっぱり、あのー、大腸がんの、あのー、な、何ていうんですか、よくあるパターンというのは、あのー、ポリープからがんになる。それもすごくゆっくりなスピードなんですね。で、私のほうも2センチぐらいのポリープで、がんは1センチあったかな、ないかなという感じなんですけど、だから、あのー、ま、私も大腸がんの内視鏡の検査があるっていうのは知ってましたけど、やはり何かね、あの、聞くところによると下剤飲まなきゃなんないし、お尻から入れなきゃなんないし、嫌だなあと思ってずっとやってなかったんですよね。あるのは知ってたんですけども。ですから、あの、今回も、あのー、もっと早い段階で内視鏡の検査受けてればがんにならずに済んだのかなというのは一つ後悔してますね。

大腸がん検診の語り

医師が内視鏡を入れて「あ、これだ」といったので、その時は「まさか」と思ったが、後日ステージ2以上の進行がんと診断された

前の分かる前は、あのー、とにかく、まあ、じゃ、内視鏡で見ればはっきりするから、うん、ま、内視鏡を見てもらおうという気持ちで、ええ、何も問題なく、ただ、なっているそういう恐れがあるから心配だから受けようとかそういうのじゃなく、とにかく、じゃ、見てくれということで受けただけですけども。で、もちろん異常はなかったわけですから。

―― じゃ、今度も、大丈夫かなっていうのはありました?

でも、先生の話では、そういうことで、「もう、3年も前からこういう状態では、わたしは責任は持たないぞ」ということを言われたんで、どきっとびくっとしましてですね。まさかと思ったら……先生が内視鏡を入れて、「あ、これだ」とか「やっぱり」とかっていうような(言葉を)発したんですね。そして、わたしは、それでも聞いて、うーん、まさかと思ったんですけども。まあ、半分、これは何かあるなと思って、うちに帰って、まあ、ちょっと話を、うちで話をして、「恐れがある。ま、結果を聞いてからだ」と言って、結果を聞きに行ったら、とにかく、話をする前にその映像を見て、大きいなと思いましたね

―― それご覧になったときに、もう、ぱっと直感的に、これはよくないようだっていう感じはありましたか。

そうですね、ええ。……まさかこれが自分のかなと。まあ、ただ大きさ、だ、だいぶ大きく拡大されているかなと思ったんだけども、目に見て、こんなに、ポリープなんてもんじゃない、ぼてっとしたのが…あったわけですね。……ですから、うん、あのー、まあ、一応、心配にはなりました。そのあと、先生から説明を聞いて、これは進行性のがんだぞと、まあ、ステージで言えば、2以上にはなっているというような話を聞いたんで、まあ、これは、ま、取るしかないなと自分では思ったわけですけどね。

大腸がん検診の語り

ポリープがあったので切除したという説明があった。ポリープについては悪性だと思われるが詳しい検査をすると言われ、2週間後にがんという診断結果を聞いた

初めて、その、受診してですね、あの、麻酔が切れかかってきた頃に、「もう少し遅かったら、人工肛門だったかな」というふうな声が、耳に、こう、入って来たんですね。その時に、えーっという、ちょっと驚きがあってですね。で、あのー、その診察が終わったあとに、医師の説明で、あのー、「電気メスで、取り除きましたと。で、これ、たぶん、あの、悪性だと思いますが、実際、その、もう一度、その細胞を検査してですね、あの、後日ですね、説明します」ということだったんで、ああ、悪性だったのかなぁということですけども。まぁ、あの、取り除いてもらったので、まぁ、不安な部分とホッとした部分、半分、半分ぐらいだったと記憶してます、はい。

―― それで、あの、検査に、まぁ、あのー、まわされて、えーと、診断がつくまでに、どれくらい期間があったんですか?

うーん、あのー、一週間ぐらいだったと思うんですが、まぁ、仕事してる関係上ですね、あのー、かかりつけのクリニックのほうに連絡が来るっていうことだったんで。その検査の結果を知ったのは、2週間後ぐらいだったと思います。

大腸がん検診の語り

内視鏡検査で大きなポリープが見つかり、切除してもらった。病理検査にまわすと言われ、後日、がんであることが判明した

―― それでその、腸のカメラの検査でポリープがあるということが分かって。ただ、その時点では、がんかどうかっていうのは詳しく検査してみないと。

ええ、分かりません。それで、ちょっとね、先生も、「ポリープ大きいな」というようなことを話されてました。「普通より大きいよ」と、いうような声が、ちょっとまた耳に入りましたんで、モニターを見たら、おー結構モニターにも大きく映っていましたんでね。これはほんと大きいなと自分でも思いました。

―― その時あの、先生のほうから、「がんの可能性もあるかもしれない」という話は。

いや、それはなかっ、ありませんでしたね、ええ。とりあえず、このポリープは削除しますよ、切除しますよ、と。で後で、細胞診、細かく細胞診で診ますから、という話だけでしたね。

―― で、えー、細胞診の結果、がんがあると。

結果、がんがあると。がんの疑いがあると。だから外科に行って相談しなさいよと、いうことです。

―― その外科というのは、同じ病院の中で。

同じ病院の中の外科ですね。

大腸がん検診の語り

開業医のところに職場で受けた便潜血検査の結果を持っていったところ、すぐに精密検査が行われた。病理検査をするまでもなくがんだと言われた

近くの、あの、開業医の先生がおられて、もうそこやったらすぐ検査してくれますので、でー、あの、3月の、おー、……8日……9日になるのかな。9日の火曜日ぐらいやったと思うんですけども、あのー、行って、で、「先生」、あの、そのときはあれ持って行ったんですよ。あの、職場の検診した、あれで、あの、便の潜血検査引っ掛かってるということで、それ持って、で「先生、こうこうで、便の潜血の検査引っ掛かってるんで、いっぺん、あの、精密検査して欲しいんです」って言って、それが火曜日やったと思うんですけれども、「ほんならすぐします」ということで、あのー、木曜日に行きました。
でー、行ってカメラを入れるのに、もう横になったときにね、あの、先生も、「出血してます」と。もう横になったときに「あんたもう出血してる」と。もうそれぐらい血が出てたんですよ。で、前に(ポリープを切除した知人の)話し聞いたときに、その人は4つあったというもんで、私も、まあ、ひょっとしたら2つか3つぐらいあるんかなと思いまして。で、まあずっとカメラ入れてもらう途中で、「先生、私ありますか?」言うたら、「ポリープありますか?」言うたら、「ある」って言わはって。「先生、幾つあります?」言うたら「1つやけど、1つある」言うて、で「あとで説明する」言うて、もうそれ以上話してくれなかったんですわ。「ああ、そうですか」言うてね。そのときかなんか、ちょっと心配になってきて。で、検査は、まあ、すぐに終わって、でー、どうでしょうかね。30分ぐらいしたらもう検査結果教えてくれたんかな。そんで、うちの家内も一緒に行ってましたので、ちょっと自分も不安になってきてたんで、「先生、家内も来てるんで一緒に見させてもろていいですか?」と言ったら、「ああ、ええで、ええで」言うて。で、2人一緒に入って行って、でー、先生、開口一番、あの、この、その、内視鏡で撮った写真を見せていただいて、「あんた若いよって、あのー、もうはっきり言うけども、がんや」と。で、ポッともういきなり言われたんです。ほんで、もうこれ見たらね、私、今こんな大きなのできてると思ってないし、「先生。これあれですか」言うて、「これががんのところですよね」言って、ほんで、「正常なところってもうこんだけですか」言うて「そうやな」って言って、で、「もうあんたのは、もう、これ検査する必要ない」と。「検査しなくても、もう立派ながんや」と。「立派ながんちゅうか、もうがんに間違いない」と。「一応、病理検査出すけども、もうこれ、はよう手術や」と。

大腸がん検診の語り

内視鏡専門の病院で精密検査を受けたところ、早期だが悪性の可能性が高いと言われた。自分は至って元気で、人間ドックの他の検査項目も正常だったので、信じられなかった

あの、2010年の8月に、あの、人間ドックを受けまして、で、9月の中ごろに結果が返ってきて、で、あのー、大腸の便、便の、潜血が、陽性であるという結果で、あの、再検査が、というか、あのー、精密検査が必要であるという結果が返ってきましたので、自分で、まあ近所の、内視鏡を専門、検査を専門にしているクリニックに行きました。そしたら、あのー、がんが見つかりました。はい。

―― では、もう、じゃあ、内視鏡検査をしているときにもうがんだということを言われたってことですか。

えー、がん、たぶん、がんだろうと言われて、ただ、あのー、まあ、その、先生の勘では、ま、早期だろう。ただ、やはり、あのー、細胞診という、あのー、診断を見ないと分からないけれども、まあ、たぶん悪性の可能性が高いということはそのときに言われました。

―― そのときにどのように、あの、お感じになりましたか。

「ええっ、うそ」という感じですね。あのー、自分自身なんの、まあ、もともと便秘症は便秘症だったんですけれども、あのー、至って、あの、どこが悪いとかっていうこともないし、あと、あの、人間ドックの、あの、検査項目には腫瘍マーカーも入ってるんですけど、肝臓も、あの、大腸の腫瘍マーカーも全部正常範囲だったので、えーっという感じはしました。信じられないという感じでした。

大腸がん検診の語り

ポリープ切除をする前に、そのまま放っておいたらがんになる確率はどのくらいかを医師に聞いたところ、このタイプのポリープががんになる確率は20パーセントだと言われた

―― 組織検査はしたんですか。

あ、組織検査の結果は、その前にもドクターからは、このタイプの、あの、えーっとポリープは、もう見ただけでもほぼ良性だけれども、その、手術する前にも、あの、「これ放っておいたら、どのぐらいの確率で、あの、がんになるんですか」って聞いたら、やっぱりその、うーん、5ミリ以上のものが一応、その、えーっと、切除する対象になるとは言ってましたけれど、私の場合のタイプのポリープが、あの、がんになる確率は、えっと、20パーセントだと言ってました。その5人に1人っていう確率をどう考えるかなんですけれど。

―― どう感じられました?

いやー。

―― 20パーセント。

うん。夫が肺がんで、5年生存率が20パーセントってはっきり言われた時の印象は、20パーセントに入るっていうのは…かなり…うん、確率的には、自分がその中に入るっていうのは少ないっていう印象だったんですけれど、自分っていうか、うーん、肺がんであった場合。でも、あの、がんになる確率が2割って言われた時に…なんか低いというよりか、高いなっていうか…うーん…20パーセントに入る、入る確率のほうが。生存率20パーセント入る確率(については)、入るとは思えなかったけども、20パーセント(でがん)になる確率は、あるんじゃないかって。同じ20って数字でも、まあ、その時、そのケースによってずいぶん受ける印象が違うなっていうふうに思いました。うん。
で、あと、終わってからドクターが、あの、うーん……うーん、あなたの場合のポリープが…あの、悪性になるのは20パーセントだけども、今後放置しといて、えっと、亡くなるまでに、あの、がんにならない確率のほうが高いから、つまり8割はがんにならないってことですよね。だから今回、あなたが手術、この処方を選んで良かったのかどうかはわからない、と言われました。
…ま、でも別にそういうふうに言われても、そういうもんだなって。ほんとにドクターの言う通りで、自分自身でも、今受けたことがいいかどうかはわからないけども、それは、まあ、自分が亡くなる時までその答えは出ないですけれど。うーん、とてもそのことを率直におっしゃる先生は、正直な方だなって、あの、好感を覚えました。……うーん、ほんとの話で。で、それを納得した上で、自分で、あの、この方法で、えっと治療するっていうふうに決めたので。うーん、うん。……まあ、それで良かったかな、と思ってます。

大腸がん検診の語り

内視鏡検査でポリープが見つかったが、大きかったので後日改めて切除することになった。見たところ悪性ではないが、病理検査をしないと本当のことはわからないと言われた

で、結果は、あの、検査の最中に、あの「あ、ポリープがあるよ」って言われました。はい。で、かなりおっきいから、まあ、今日このまま取ることもできないので、あとは、やっぱりその、うん、「便が少し残ってて、あの、中の様子がよく見えないから、このままポリープ取るのは危険があるから、また後日決めましょう」っていうことで、ポリープがあることだけ言われました。で、うん、だいたいその時は2センチぐらいって言われましたけれど。
で、1週間ぐらいしてから、あの、検査の先生とは別の、あの、最初に受診した先生の話を受けて、まあここでも、あの…えーっと…一括、あの…うーん……ポリープは、の、取り方も説明も受けたんですけれど。あの、一応、その、検査結果を、まあ、いとこに、あの、一応検査してくれた医師のところに報告しなければいけないので、まあ報告して、相談することはしました。うん。

―― で、結局それってどうされましたか。

あの、一応病理検査は、えーっと…ん…見た限りは、あの、悪性ではないけれども、病理検査しないと、ポリープ取って病理検査をしないと、あの、ほんとに悪性かどうかはわからないからっていう説明だったんですね。で、あの、手術を受けるにしても、うーん、もしも最悪悪性の場合は、どうせだったら、あの、がんセンターのほうが、その後のこと考えたら、まあ、うん、安心して治療を受けられると思ったので、えー、自分の考えで、あの…転院することを決めました。

大腸がん検診の語り

ポリープは悪性ではないだろうと検査中に言われたが、1週間くらい後に正式に回答をもらい良性だとわかった。年に一度くらいは内視鏡を受けた方が良いと言われた(音声のみ)

―― 今回に関しては、えーっと、まあ、お話しながら、「はい、ポリープありますよ、取りますよ」っていうことだったんですけれども、その、もうそれは、その場でもう良性ですっていう感じだったんですか。

あの、その時はやっぱりわかんない、取ってみないとわからないと、いうことなんですけども、えっと、大きさと、あと…色だったと思うんですけど、それを見て、「たぶん悪性じゃないと思うけど」ということは言われてたと思います。

―― 結果が分かるまで、どのくらいかかりましたか、今回は。

えーっと、最近やったのは、やっぱり1週間ぐらい。ええ。回答いただくまでに時間がありましたね。

―― どういうかたちで回答は来るんですか。

えーっと、一応病院のほうに再度お伺いして、そこで、あの、先生から口頭で聞いた、ということになります。

―― 結構詳しく、その時は説明とかされたんですか。

そうですね。あの、まあ、説明といいますか、あー、「ポリープ切った結果は良性でした」と。あ、「悪性じゃありませんでしたよ」というレベルです。で、やっぱり同じく言われたのが「やっぱり1年に1回ぐらいは、あの、検診をされたほうがいいですよ」ということは言われました。

大腸がん検診の語り

検査の後に待合室に呼ばれ、そこで医師から内視鏡で見た感じでは大丈夫だと言われた(音声のみ)

―― 内視鏡の検査の結果は、ま、よかったっていうことになんですけど。その通知のされ方ってどういう感じでしたか。その場所……。

えーと、どうだっけ、えーとですね。もう、その場で、だったですね、あのー、まあ、えーと、術着に、術着っていうか検査着に着替えて横になって、あのー、カメラを入れて出して、で、そのあと、また待合室に呼ばれて、見た感じ大丈夫でしたよっていうのは、その日の、その検査のあとに、その検査をした当の先生から言われるっていうかたちでした。

―― じゃ、もうその自分で見た感じと先生がおっしゃたこと、まあ、両方、で、あ、じゃあ、大丈夫だったっていうことで、ま、そこで終わったということですか。

はい。

―― なるほど、はい、よかったですね。

はい、ありがとうございます。まあ、痔だったっていうのがどうしょうかなと思ったんですけど。治療しにいく程度じゃないだろうと、あのー、勝手に判断して。ま、そこはあのー、肛門科ではなかったので。