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診断時:35歳
インタビュー時:40歳(2008年8月)

近畿地方で1人暮らし。2003年夏、右乳がんの診断を受け、術前化学療法後、右乳房部分切除術+センチネルリンパ節生検・乳頭切除、放射線療法、ホルモン療法を行った。2年後に頸椎転移。ホルモン療法とアレディア(後にゾメタ)の点滴を開始。2007年12月は右乳房に局所再発し、切除。事務職を退職し、アルバイトをしながら治療を受けた。

語りの内容

ウイッグ選びとかはすごい大変だったんですね。で、最初、なんかこう、それを買いに行くのもなんか気恥ずかしい感じはしたんですけれども、行って、で、やっぱり、どのくらいの価格のものがいいのかというのもわからなくって、結構思ったより、高かったんで、基準が。それで、とりあえず最初に、安いのを一つ買ったんですよ。でも、なんかね、こう、コントじゃないんですけど、似合わないんですよね。
で、外から見たら、こう傍から見たら、いかにもかつら着けてるって感じで、髪質も違うし、おまけにこう背が高くないものだから、普段でも気にしてるんだけど、頭が余計に大きく見えて、なんか本当に自分で自分がなんかこう、嫌になって、自己嫌悪に陥るわけですよ。だから外に出れなくなったり、やたらこう、人目を気にするわけですよ。で、少しまたそこで、それで違うのを買ったんですね。ちょっとだけ、ちょっとだけ高めのものを買ったんですよ、同じところで。そしたら少しはよくなったんだけど、なんかまたこう、なんていうのかな、長さとか、形とか、髪質とかも、少しはよくなったんですよ。で、最終的には、いつもの自分らしい髪質と、髪色と、自分にほんとに似合うのを、選んで買ったら、やっぱりある程度、やっぱり高かったんですね。で、今から思うに、最初っからやはりもう覚悟を決めて、こういうものだって、ちゃんとしたものを選ぶことで無駄な出費が少なくなるわけなんで、その時点でも、本当にそういうことが気になる人は、誰か、1人じゃ不安とか、客観的な意見が聞けないっていう場合でしたら、お友だちとかご家族の方とか、誰か付き添ってもらって、こう本当に信頼関係のある人の同行の上で、そういう場所へ足を運んで行って、きちんと選ぶ。そういうことが必要だと思うんですね。それが、無駄な出費を防ぐことにも繋がると思うんですね。

私は: です。

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