投稿者「dipex-j」のアーカイブ

前立腺がんの語り

精神的な強さがないとがんは治らない。病気のことばかり考えているのではなく、やりたいものを探して精力をつぎ込むほうがいい

特に…僕の先生っていうのは面白い先生だと思ったんですけども。結局あの、がんはね、ある程度その、精神的な、患者自身のね、精神的な強さみたいなものがないと、治らないんじゃないかっていう意見に、すごく、あの、共鳴しましたね。だからあの、どうしても人って、ほら病気になると悲観的になるじゃないですか。自分の寿命とかそういうのを考えてしまうし、マイナス思考になって行きやすいんですよね。それは僕もよくわかるんですよ。だけどそれをしてるとね、治るものも治らない、ということになりがちなんで。
むしろポジティブにね、って言ったってなかなか難しいですよねえ(笑)。ですから自分の趣味があればですね、あればというよりか、自分でやりたいものを探して、やる。そちらのほうに、精力をつぎ込む。気持ちを振り向ける。もちろん病気のことを考えることも必要なんですけれども、それプラスね、自分の生活を、充実させる。
まああの、これは一般論としてはそうなんでしょうけど、仕事してる人にしてみればそんなこと言ってらんないですね。仕事もやんなきゃなんない、病気もみなきゃなんないってことになりますけども。だいたいこの病気に関してはね、ほとんどの人がリタイヤした人、年齢的にですよ。60歳過ぎたような人がなるケースが多いですから、そういう意味では日がな一日ね、病気のことを考えてうじうじしているよりも、やっぱり積極的になんか、のめり込めるような趣味といった方向に、自分を持って行ったほうが僕はいいと思ってるんです。で、実際に僕はそういう方向で今来てますけどもね。

前立腺がんの語り

患者会で、本やビデオで生活環境と食事と心の3つを改善しなくちゃいけないと聞き、プラス思考で、前向きに人生を謳歌しようと思っている

このがんになってから、とにかく何かいいもんないかなあ思って。で、いろいろ患者会だとかね、それからいろんなもんがありますよ、インターネット調べて…そういうところ入って、まあ、毎月、本もらったりね、ビデオ見たりしてます。まあ、いいこと言ってますね。あのー、三つ、今までの生活環境を変えるということ、食事療法、心とね、三つ改善しなさい。これを改善しなかったら、その、がんというのは治っても、またなるよと。日本の、その、外科的な処置というのはね、間違ってると。がんになってから、切ったら終わりじゃない。切った後でも同じようなことしてたら、またなると。だけど、その、ならないためには、その、まず食べるもの、それから心、それから生活環境と、その三つを改善しなきゃいかんと。なるほどなと、それを実践してるわけですよね。
ですから、もうプラス思考ね。私、いつも患者会で言ってるんですよ。「マイナス思考の人はあかんで」と。「もう自分が、この、落ち込んだり、したらそないになるから駄目だよ」と。常に、逆に私なんか、再発してる人間、励ましてるほうで。前向きで、明日明るいよと。こんなんでね、病気でも何でもないや。ね、風邪みたいなもんやないかと、そういう考え方でいかないかんよと。ですから、そういう心の持ち方ね、非常に大事だと。ですから、私も最近は、まあ、好きなマージャンもして、徹夜もしますしね、とにかくプラス思考で、エンジョイして、旅行にも行き、人生を謳歌するという考え方に変わっていっておりますけどね。

前立腺がんの語り

地元のラジウム含有温泉で湯治をしたり、そこの水を汲んできて調理用の水に使ったりしている。実際に元気でいられるのはそれでかなと思う

それでもね、私は、人に言われて、あの、退院以後ですね、よくほら、秋田の玉川温泉なんていうのは、すごく有名でしょう? ラジウム。それと同じほどラジウム含有があるっていう温泉がここにあるんですよ。…で、公衆浴場もあるし、それと、源泉に近い旅館さんも、まあ旅館さんも数ある中で一番源泉に近いところ、まあそこと、そのすぐ隣にある公衆浴場と、私、あの週2回か、3回、行くんですよ。それで、1時間たっぷり、もう本当に風呂好きですから、長風呂ですから、私ね。そこで、とにかく、あの、まあ湯治ですかね、湯治行っているんですよ。
で、水なんかもそこのわき出ている清水、それもラジウム含有があるっていうから、もうペットボトルとかタンクにくんできて、お茶から、今も、うちの女房なんかもみそ汁から、米から、全部炊くのに、全部その水でやっているんですよ。もうまあそれがね、実際こうして、(PSAの)数値も低いし、元気でいるし、それでかなあ、なんて思ってあれしてるんですね。まあ思うのは勝手ですし、それで、ねえ、元気でいられるのだったら、こしたことないって、だから、人に勧めているんですよ。「絶対あそこの風呂はいいよ」って、「とにかく汗流して、あったまって、そしたら腰も治るでしょうし、がんも治るよ」なーんてね(笑)。うん。実際、玉川温泉、あれだけはやっているんですよね、全国からね。で、ここもブレイクしそうですよ。うん。いいことですね、地域の活性化のために(笑)。

前立腺がんの語り

がん細胞が42度で死滅するという話を聞き、1日2回、高めの温度のお風呂に入っていたら、次第に45度でも平気で入れるようになった

近くの方も、実はがんで入院してみえた方がいまして、その方は、女性の方でしたけど、そのご主人と私が懇意にしていただいた関係で、がん細胞の、42度の温度に対して、がん細胞が死滅するということをその方から聞きました。それで、主治医の先生にお聞きしましたら、「42度で死滅しますよ」ということを聞きましたんで。その方が、なぜそういうことを言われたかというと、お灸ですね、いわゆる、鍼灸の灸のほうですね。お灸で温熱療法という療法があるということで、その奥さまが、その治療をされていましたね、ええ。それで、わたしもね、勧められましたけど、とてもじゃないけど、全身の骨に転移しているのに、全部灸やるわけにはいきませんので、わたしは、お風呂で、ちょっと高い温度の風呂に入ろうかなということを、ちょっと考えまして、最初入りましたけど。
とても42度のお風呂には入れませんので、最初はぬるめで始めまして。だんだんに追い焚きをして、えー、42度43度という温度に上げていきまして。最初は、30秒とか1分ぐらいしか、とてもじゃないけど入れなかったのが、人間の体ってたいしたもんだなあと思いましたよ。45度でも平気になりましたよ。はい。で、3分とか5分とかというお風呂へ、毎日二度入りましてね。まあ、そのおかげかどうかは分かりませんけど、やはり、何かそういう自分の「してみよう」という挑戦的チャレンジ精神みたいなのがあったのが多少よかったのかなと思うことと、絵を描いていて楽しかったんですよ。ええ、1枚ずつ完成するのがね。それで、まあ、1枚2枚3枚と描いているうちに、すでに1年経ってしまいまして、あれあれと思いながら通院しましたね。

前立腺がんの語り

生活の質を上げるためにストレッチや丹田呼吸法を続けている。体質を変えて免疫力を高めるような指導が治療の中に入らないのは残念だと思う

現在でも生活の質を上げるために、まあ幾つかのことを励行しているんですけれども。それが私にとって、非常にこう意味のあることだと思いますね。運動すること、それからストレッチ。それから、私の場合は座禅なんかをやっておりますものですから、その一種の呼吸法といいますか。その呼吸法、まあ、あの、座禅のほうは丹田呼吸法なんて言うんですけど、何も丹田呼吸法じゃなくて、「丹田を練る」なんて言うんですけども。確かに内臓を相当強力にこう動かすことで、あの、活性化することは確かだとは思っているんですけども。何もその丹田呼吸法じゃなくて、いろんな呼吸法があると思いますけども。まあ相当深い呼吸を実際に、気功とか、合気道とか、まあ、あの、何でも、ヨガでも、太極拳でも、皆、そうだと思いますけども、やっぱり呼吸法を1つ、中核において、あのう、まあ体質を変えるといいますか。免疫力を上げるということは、確かに必要で、そういう指導が治療の中に全く入らない…と。私はやっぱり残念だなと思うところですね。

前立腺がんの語り

どこまで効果があるかわからないが、腹式呼吸や指もみなどもやっている

それとあの、呼吸法ですね、深呼吸。おなかの呼吸というようなものは、いいと思って1日に何回かやってます。ええ、あの、吸うのを3秒ぐらい吸ってから、2秒ぐらいおいて、それから15秒ぐらいずうーっと腹式で吐いていく。そうすると自律神経が安定するんですね。まあそういうふうなこととか、免疫療法をやっておられる先生の中で指を揉むとかいうのもありましてね。ええ、特に自律神経を、小指のとこなんですけどね、まあそういうこともやってますが、果たしてどこまで効果があるかどうか、よくはわかりませんけど、本当は明るく、もうきちっとやらなきゃいけないんですけど、そうばっかしはいかないんで、そううまくいっとるとは思えません。

前立腺がんの語り

健康のために水を1日2リットル飲み、食べるときは100回以上噛むようにし、鼻うがいや乾布摩擦、体操などをやっている

人から聞いた話だから、まあ、正確かどうか分かりませんけど、まあ、人間のできたアメーバ時代っていうのは、一番最初が口、入れる口と出る口と、あと腸で結ぶっていうただそれだけ。心臓も脳も、いろんな臓器っていうのは、その後からできたんだよって話を聞いたので、やっぱりこう、一番、体の中心になるのは腸かなと。腸を元気にすれば、人間はエネルギーもね、こう吸収できるかなと思って、まあ、腸を……。腸を大事にするにはどうしたらいいか。水を飲むだけ。まあ、これも、いろいろな聞き学問か何か分かりませんけど、いつも2リッター、水を私は飲んでるんですよ。その水も、うーん、老化したり、病気したりするのは、活性酸素の、まあ、いたずらだと。で、活性酸素をやっつけるのには、活性水素がいいと。水素と酸素を化合させりゃ、水になって尿で出ると。「ああ、そうか。じゃあ」っていうんで、浄水器を買いました。
それから、噛む。これは、私、歯が悪いので、まあ、100回以上もぐもぐ噛んでる。ご飯も1時間以上は、必ず毎日、1時間以上かけて食べてますね。それから、まあ、そういう、玄米。それから、肉は食べない。野菜。まあ、そういう…だから、がんと関係のないものですね。うん。
それから、風邪が…人間は風邪を引くといけないっていうんで、鼻うがいを始めたんですよ。で、鼻うがいをやってから、花粉症も風邪も、ここ3年、もっとかな。もっとなりますけど、うーん、風邪引いたことありません。うん。
それからね、乾布摩擦。乾布摩擦をね、やります。30回、30回、30回、30回。30回、30回、30回ね。うん、やります。それから、床の上で体操やるんですよ。これも、まあ、みんなに言って笑われたんだけど、床の上で、手と足を上へ上げて、「きんきんきらきらお星様」じゃないですけど、30回、まあ、伸ばして、で、また30回、また30回って、3回やる。それから、今度は横になってね、こっち横になったり、こっち横になってっていうのは。30回。30回、30回、30回、すべて30回で、そういうことをやってますね。うん。
あとは何だろうな。早寝早起きかな。うーん。あと、深呼吸。いつも朝、外へ新聞取りに行くときに、行って深呼吸をやる。まあ、晴れてるときは、まあ、東のほうのね、太陽のほう見て、こう深呼吸をやる。そういう全くがんとは関係ない、体を丈夫にするっていうことをやってますね。うん。

前立腺がんの語り

目標を持って元気に生きることが免疫にいいと考えて、ウォーキングやラジオ体操に加え、社交ダンスを始めた

まあ基本的にはやはりあれですね、なんちゅうか目標持って元気に生きるという、免疫をどうやってつけるかということに尽きるんだと思うんですけど。なかなか思うようには行きません。だから適当なウォーキングは、ずっとしてますし、まあラジオ体操したりですね。今は75歳になって社交ダンスを始めました。これはボケないためにということと、目を少し傷めてますので、本はもうなかなか読めないんです。だから代わりにとにかく頭を使って、まああの、体も動かしますし、上手になれば楽しいんですが、今はなかなか(笑)、恥ばっかりかいてますけど。まあ元気に気持ち良く生きるということが免疫にはいいんだと思うんですけど、なかなかそうもいかん。

前立腺がんの語り

ママチャリをマウンテンバイクに乗り換えて、近所の公園のグラウンドを走って鍛えている。運動すれば筋肉もつくし達成感が得られる

まあやっぱり最初、退院直後はやっぱりそんなには元気ではありませんでした。退院直後はね、元気じゃなくて。えっと、退院のときも車いすで車まで行ったかな、念のためと、家族が付き添ってくれて。重いいろんな荷物は全部、子どもたちとか、みんな持ってくれてね。それで、えっと車で自宅に戻りましたけど。まあ散歩ぐらいから始めたわけですよね、近所の公園に。それから、えーと、家内の自転車、家族の自転車を借りて、ママチャリかな、ママチャリを借りて、近所の公園まで自転車で行きまして。自転車のが楽なのでね。そんなことからリハビリを始めたんですけど、1年ぐらいたったらね、だいぶ元気になって。その近くの公園に大きなグランドがあるんですけど、その中を10周回ったりね、20周回ったり、きょうは1日、15キロ走ったって。で、ママチャリがマウンテンバイクに変わりました。
ある日思い切って、マウンテンバイクを買ったわけですね。スピードが出る自転車で、そのほうが爽快感があるのでね。さっき言った楽しんだほうがいいっていうことですよね。うん。ママチャリで乗っているより、やっぱり男としては、マウンテンバイクのほうが格好いいと思ったし、おじさんでも(笑)。それから、爽快感があるんです。スピードがあるのでね。でね、えーと、行きましたね、それで。それで、グランド最初1周でしたけどね、うん、最初は公園の入り口まで。それから、結構大きい公園なので、奥までとかね、だんだん延ばして。それでグランドがあるって気が付いて、ああ、じゃあ、グランド1周、きょうは1周。ああ、でも1周でも息切れてね、もうこんなもので帰ろうかなって。2周、3周って、10周ね。そこからね、今度ね、自分の体は鍛えればね、筋肉って。運動っていいんですね。頑張るとね、えーと、もう筋肉に転移したっていう話はあんまり聞かないのでね。筋肉って鍛えるとね、そのとおりこう強くなって、えーと、力が発揮できるんですね。
だから、自転車乗ってたりしたって伸びるしね、感じられるわけですね。実感があるの。実体感。うん、あのー、心ってなかなか見えないですね。自分がどれだけ強くなったかって、心は見えないんだけど。運動っていうのはね、はっきり分かるわけですね。今まで5分で行けたとこが、あの、10分かかったとこが5分で歩けるとかね。えー、距離がどれだけ延びましたって、こう目に見えて成果が分かるじゃないですか。だから、すごく達成感がありますよね。それから、自分が良くなっているって。うん、体が元気になっているんだって感じられるので、これはね、お勧めしたいですね、皆さんにも。

前立腺がんの語り

午後10時から午前2時までの細胞が再生される時間帯に睡眠をとることで免疫力が高まるというが、もともと夜型なので直すのが難しい

大事なのはどうも、いろいろ勉強した、自分なりに勉強した中でいうと、運動すること、それから休養することですね。睡眠時間はもちろん大切だと、私は、これはとても問題がありました。睡眠の取り方が。えっと、夜遅くまで起きているタイプだったんですね。まあ頑張り屋っていうこともあったし、非常にいろんな情報を自分が求め、インターネットを見たりとかっていうこともあって、夜型の生活パターンになっちゃっていました。
ところが、現在、特にそうですね。もう真夜中までいろんな情報が、興味を引くようなものがいっぱいあるし。その気になれば、その娯楽的なことだけではなくてね、まあ勉強の場もインターネットで調べてったら、もう際限がないわけですよね。で、日常生活そういうふうに非常に悪い方向に、ある意味では、行っていると思うので、そういった中でうっかりすると、そういうパターンになっちゃってたわけですね。それをね、直すのがとても大変ですね。今でも直りきれてない、実は恥ずかしながら。
大事な、何をどうするとかって、さっき自分で決めて、そうやって、まあ何か10時から、えーと、2時、午前2時までの間が、細胞が再生される、ね、体のバランスがその元に戻る一番大事な時間帯らしい、っていうことが分かりました。その、どうせ睡眠するんなら、そこに睡眠時間を合わせることが、ホルモンバランスも含めて免疫力を高めることだって、いうことのようですね。それがね、案外できないんですよ。なかなかね。うーん。で、これはもう最後は自分の問題だから、指導があろうとなかろうと、することなんでしょうけども。でも、例えばそういう睡眠、「何時に寝てますか」ということも含めてね、もちろん先生からの、あるいは医療でかかわった方からもね、「それは見直してください」みたいな話は何もないわけですよね。
当たり前の話っていえば、当たり前の話かも分かんないけど、もうそういったことはやっぱり情報として、ごく目に、ポンっとこうやっぱり見られる状態にこうなっていてほしいなと、情報提供で。で、見直せるような、そのシートでもいいですけどね。何かこう簡単にチェックできるようなシート、評価をして、直さなきゃいけないんですよって、自ら気付くようなね、そんなワークシートみたいなものを提供、あの、どこかサイトで提供していただけたらね、ありがたいと思いますし、大事なことだと思いますね。日常生活の中で、なかなか直すのが大変なんですね、うーん。でも、それを、それこそ今で言えばね、心理療法でいうとコーチング。コーチングが必要なぐらい、生活習慣になっちゃっているとね、抜けきれない部分が、そういう意味でサポートが本当はあったらいいというふうに思っています。