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診断時:57歳
インタビュー時:60歳(2008年2月)

診断当時は、企業の管理職として多忙な日々を送っていた。妻との間に子どもが3人。首都圏在住。吐き気、足のしびれ、腰痛など、2年近く体調不良を訴えて複数の医療機関を受診したが診断がつかず、2005年にようやく前立腺がん(ステージIV)の診断を受けた。ホルモン療法にて体調が改善したが、2年余りで再びPSA数値が上昇しつつある。

語りの内容

まあやっぱり最初、退院直後はやっぱりそんなには元気ではありませんでした。退院直後はね、元気じゃなくて。えっと、退院のときも車いすで車まで行ったかな、念のためと、家族が付き添ってくれて。重いいろんな荷物は全部、子どもたちとか、みんな持ってくれてね。それで、えっと車で自宅に戻りましたけど。まあ散歩ぐらいから始めたわけですよね、近所の公園に。それから、えーと、家内の自転車、家族の自転車を借りて、ママチャリかな、ママチャリを借りて、近所の公園まで自転車で行きまして。自転車のが楽なのでね。そんなことからリハビリを始めたんですけど、1年ぐらいたったらね、だいぶ元気になって。その近くの公園に大きなグランドがあるんですけど、その中を10周回ったりね、20周回ったり、きょうは1日、15キロ走ったって。で、ママチャリがマウンテンバイクに変わりました。
ある日思い切って、マウンテンバイクを買ったわけですね。スピードが出る自転車で、そのほうが爽快感があるのでね。さっき言った楽しんだほうがいいっていうことですよね。うん。ママチャリで乗っているより、やっぱり男としては、マウンテンバイクのほうが格好いいと思ったし、おじさんでも(笑)。それから、爽快感があるんです。スピードがあるのでね。でね、えーと、行きましたね、それで。それで、グランド最初1周でしたけどね、うん、最初は公園の入り口まで。それから、結構大きい公園なので、奥までとかね、だんだん延ばして。それでグランドがあるって気が付いて、ああ、じゃあ、グランド1周、きょうは1周。ああ、でも1周でも息切れてね、もうこんなもので帰ろうかなって。2周、3周って、10周ね。そこからね、今度ね、自分の体は鍛えればね、筋肉って。運動っていいんですね。頑張るとね、えーと、もう筋肉に転移したっていう話はあんまり聞かないのでね。筋肉って鍛えるとね、そのとおりこう強くなって、えーと、力が発揮できるんですね。
だから、自転車乗ってたりしたって伸びるしね、感じられるわけですね。実感があるの。実体感。うん、あのー、心ってなかなか見えないですね。自分がどれだけ強くなったかって、心は見えないんだけど。運動っていうのはね、はっきり分かるわけですね。今まで5分で行けたとこが、あの、10分かかったとこが5分で歩けるとかね。えー、距離がどれだけ延びましたって、こう目に見えて成果が分かるじゃないですか。だから、すごく達成感がありますよね。それから、自分が良くなっているって。うん、体が元気になっているんだって感じられるので、これはね、お勧めしたいですね、皆さんにも。

私は: です。

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