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インタビュー時年齢:41歳
障害の内容:全身性の肢体不自由(脳性麻痺)
学校と専攻:大学・医学(1995年度入学)・大学院・医学系研究科生体物理学(2006年度入学)

中国地方出身の男性。電動車椅子を使用している。高校までは普通学校に通い、周囲に勧められて進学を決め、首都圏の大学へ進学した。同時に一人暮らしを始めて、「お互いさま」で友人の助けを借りながら生活を続けた。もともとは数学が好きだったが、人への関心が高まり、専攻は医学を選んだ。実習や研修では教科書通りにいかない身体である難しさを感じたが、そのつど周囲とのつながり方を考え、工夫と調整を重ねた。現在は大学の研究者。

語りの内容

制度に囲い込まれてしまうことで、つまり周りはみんな親切で、えー、制度で支えられているときに、何となくフラストレーションはあるんだけど文句が言えないっていう状況にもしある人がいたならば、少しですね、その、囲い込まれた囲いの向こう側に行ってみようか、その、親にくるまれている状態と近いんですけどね、私が親にくるまれて外につながれなかった状況と似たようなことが起きているとしたら、その外側には他の障害者がいっぱいいるので…。
で、やっぱりですね、比較によって怒りが湧いたりするんですよね。あるいは、こう、他の人はこんなことができているのかとか、他の人はこんな暮らしをしているのかっていうふうに知ることで、はっと気付くことがやっぱりあると思うんですね。
昔、制度がなかった時代というのは、しょっちゅう他の障害者と出会って比較し放題だったんですね。なので、希望を与えてくれもするし、怒りを感じることもあるし、ずるいって思うこともあるんですけど。
それでも、その何ていうんでしょうか、そのモチベーションっていうのはやっぱり他の人を知るところから始まるので、支援者と自分だけにならずに障害を持った人同士でお互いのことを紹介し合う場所っていう、知り合う場所っていうのを持っておかないと、適応的選好というか、こう選択肢の中だけで満足させられてしまうような状況に容易に陥りやすい世代が出てきやすいと思うんですよね…。なので、そうですね、その…、メッセージとしてはやっぱり他の障害者と出会う機会っていうのがますます重要になってくるかなと、思いますね。

私は: です。

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