投稿者「dipex-j」のアーカイブ

英国人の乳がんの語り

自分がいくつかの危険因子のカテゴリーに当てはまったことを話している

自分ががんになる可能性が高いことも知っていました。
家族歴としては、姉は乳がんで亡くなりました。父方の伯母もです。母は卵巣かどこかの婦人科系のがんで亡くなったようですが、はっきりしたことはわかっていません。以上が家族歴です。出産は遅く、最初の子供は29歳になる少し前に出産しました。今と違って、当時としては遅いほうだったのです。母乳育児はできませんでした。1人目は未熟児だったので、しばらくは手元で育てることができなかったのです。そして、この考えは間違っていたのですが、子供は皆平等に育てたいと思うあまりに2番目の子供にも母乳を与えませんでした。私は小さい頃に甲状腺機能亢進症にかかり、甲状腺の切除を受けました。詳しいことはわかりませんが、このことも少しはがんの誘発因子になったようです。それから、私はかなり長い間ホルモン補充療法を受けていました。これは一種の賭けでした。ホルモン補充療法によって乳がんのリスクがほんの少し高くなることは知っていました。一方で、冠動脈血栓症や脳出血がわずかに予防されることも知っていました。結局私は、脳卒中や心臓発作ではなく、乳がんと闘おうと決めたのです。

英国人の乳がんの語り

乳がんの発生率が増えているように見えるのにはさまざまな理由があるのではないかと述べている

今日では、がん発見の設備が以前より充実しています。それにみんなのがんに対する認識も深くなりました。それにまた、人々の寿命が非常に延びているという事実があり、これも大きな要因だと思いますね。また、否定する人もいますけど、60年代や70年代におきた環境汚染もガンの原因ではないかと私は思うのです。

英国人の乳がんの語り

乳がんの原因についてのさらなる研究を深めるべきであると述べ、研究に関わる諸団体の利害関係についても触れている

 乳ガンの原因と予防法についての研究はまだ十分ではありません。
原因は言うまでもなく喫煙と遺伝ですね。遺伝はガンになる感受性の8~10%を占めているだけで、それがあるからと言ってすぐガンになることではないのです。
 乳ガンの研究が十分に進んでいないのは、ひどいことだと思います。理由のひとつは、治療に向けての研究が製薬会社の資金でおこなわれていて、彼らはガンの治療から大きな利益を得ているからなのです。あの人たちは、自分の倫理観を見直してみる必要があるのよ、本当に。
 製薬会社の取締役会の中で、ガンで亡くなった親戚や知人を持つ人が、何人いるでしょう?次世代の人たちのためにも、ガンについてもっと知る必要があることを彼らに伝えるべきだわ。そうすれば、みんなはライフスタイルだって選ぶ事ができるのよ。
 他にも問題はあるのね、しばしば役立つというわけではないけど。たとえば、食事に気を使ったり、運動したり、広汎に汚染された今の環境の中でどう暮らすかなんてこともね。
それから、政治的なことが関与している団体もありますね。

英国人の乳がんの語り

乳がんと化学物質の関係について疑っている

砂糖大根に付着している物質が、癌を引き起こすのだって聞いたことがあります。ちょっとその名前が思い出せないのだけど、でもそんな説があるんです。それを食べるからというわけではなく、それに接することで癌になるのだっていうの。リンカーン州にいた頃、砂糖大根の工場の周りを歩いたことがあって、そのときは砂糖大根がすぐ身近近くにあったの。
でも、癌になるには、きっと10年くらいはその近くで過ごさなければならないのだと思うの。この手の話は誰でも聞いていると思うのだけど、でも何が原因で自分が癌になったのか私には分かりません。私は、タバコもすわないし。お酒は少しは飲むけど、身体には良いと言われていますから。

英国人の乳がんの語り

ストレスが乳がんの発症に関連しているかもしれないと考える理由について説明している

ストレスが一因だと思う。私の場合はストレスが部分的に関係していると確信している主人と別れて片親として12年間も子供を育ててきたんだもの。生活していく中でストレスのない人なんていないけど、でも片親で家族を育てるのはとてもストレスなのよ。
私は同じ状況にあるほかの人よりは ずっと恵まれていたとは思うけど、ただ疲れや他の生活上のストレスとか全部重なって、もしかして自分でも気づかないくらいストレスがたまっていたのかもしれないわ。
その時点では、誰もどんなストレスがあるかはっきりとはわかっているわけではないのよ。ストレスをできるだけ減らすのが有益だと思う。背負えない重荷は背負わないことね。
ずいぶん多くの女性を知っているけど、実際、病院で会ったほとんど全ての女性が皆、何らかのトラウマや問題を抱えていたわ。
つまりこういうことね。大概の人は中年になるまでの人生で何らかのトラウマを経験しているわけだけど、驚くほど大勢の人が何かしらの困難に直面して、結局は乳がんになってしまうのよ。 だから私の個人的な意見ではストレスと乳がんは何らかの関係があると思うわ、理由をいうのは難しいけど。

英国人の乳がんの語り

自分は危険因子のカテゴリーのいずれにも当てはまらないと述べ、乳がんの原因についてのメディア報道に批判的である

情報検索したり、Imperial Cancer Care Book(王立がん研究基金の出版物)の「乳がん」の本(とても参考になる本だと思うんだけど)などを読むと、いくつかのリスク因子が挙げられているけれど、私はどの因子にも当てはまりませんでした。
だから私にとって乳癌は誰でもかかるたちの悪い病の一つにすぎません。
そう、禁煙(私は11年位前に禁煙した)のような自分でできる予防策があり、これは一旦癌にかかったら確実にやらなくてならないことです。
実行するには正しい情報が必要です。メディアは全く人騒がせともいえる対策をいろいろとあげています。例えば、ヘアダイとか、授乳したかどうかとか、閉経したかどうかなど。私はそのうちどれが事実に基づいたものなのか分かりません。私が強く云いたいのは無視した方がよいということです。驚かされたり、怖がったりしてはいけません。その代わり専門家のいうことを大事にして、事実にこだわることね。
もし何か疑問があったら、挫けそうになったら質問してみたらいい。そうすれば「そうだったかもしれない」とか、「そうすべきでない」とかが分かります。
また、自分にはしたいと思ったことや長年抱いてきたことをする時間は大いにある、あるいはそれをするための時間を繰り合わせてきたのだということです。

英国人の乳がんの語り

食生活と、日本での乳がんの発生率が低いことについて話している

私はいろいろな推測があると思っていますが、実際に証明されたものは何もありません。遺伝だけが証明されており、医師もそれについては助言をします。しかし、私はまだ乳がんの確実な原因を発見したという人はいません。私は他の国にもそのようなものはないと思っています。たとえば日本では乳がんの発生率が低いようです。でも彼らは他のがんに侵されているのです。だから、もしかしたら食事と何らかのかかわりがあるのかもしれませんが、私にはわかりません。証明されていることは何もないのです。

英国人の乳がんの語り

食事とがんの間に関係があると考えて、食生活をいくつか変えたことについて話している

あれは確か日曜新聞のある見出しに記載されていた最近の調査結果だったと思います.フランスで5万人を対象とした大規模調査によると,癌と診断された実に1/3の人たちは食事の影響によるものだということが明らかになりました.
様々な食べ物がどのように飼育され保存されているかという事実を知った時,信じられませんでした.私たちが普段口にしているほとんどの肉類は,薬物やホルモンなどを動物に与えることより,育ちを良くして商品として加工されているという事実には驚きました.さらに,完璧なまでに新鮮に見える野菜やフルーツについても,人工的に発育させており、私たちにとって有害となる化学物質が検出されているのです.
家禽(飼っている鳥)に関しても,私たちのニーズに合わせ,黄身が明るく新鮮に見えるように,様々な物質を餌として与えています.
オーガニック乳製品とういのもありますが、私は乳製品を控えておりその栄養分を補うためにサプリメントを服用しています。
そしていま,私がしなければならないことは,大量の水を飲むということ.
何故なら,水は様々な化学物質(毒物)を体内から排出することができるからです.

英国人の乳がんの語り

乳がんとホルモン補充療法になんらかの関係があると論じている

私の家族の中に乳ガンの者は誰もいませんでした。そしてそのことは私がしこりをあまり深刻には受け取らなかった理由のひとつでした。なぜなら、私の祖母・母の誰にもこの種の問題はなかったわけですから。そして、私には叔母が6人いますが、誰も乳ガンのようなものは持っていませんでした。ですから、とても健康で、正しく食事をとりよく運動したりなど、とても活動的で健康的な生活を送っていた女性がなぜこのような問題に遭遇するのかと思いました。実際、答えはとても明らかだと思います。私は、今の女性達は今までと違った独特の生活を送っていて、ホルモンに頼っていると思っています。おそらくそのことが乳ガンの割合が増えている理由なのだと思います。そのことがまだ証明されていないということを知っています。乳ガンになるのは1000人に7人くらいかと言われています。私の家系には乳ガン歴のある人はいないので、たぶん私の乳ガンはホルモン補充療法と関係があったのだと感じています。

英国人の乳がんの語り

家族の一員に乳がん患者がいれば、乳がんを発症するリスクが高まると述べている

どうして自分たちが乳がんになるのか知りたいですよ。誰でも診断を受けたら、なぜ乳がんになったのだろうって、理由の全てを知りたくなると思ます。遺伝相談室の人に尋ねたことがあるんです、現実として、自分の娘や2人の姪たちが乳癌になる恐れはあるのか、姉も私も更年期後発症の乳がんで、若くて発症するタイプではないけど・・・と聞いてみたのです。でも、確か去年、遺伝相談室の人たちと話をする1年前のことですけど、彼らが言ってたことは、家族に乳癌に罹った者が3人いたら、その人は乳がんになるリスクが高いと見なすことになると言っていました。でも、今は予算削減のお蔭で、(3人という条件を)4人に増やさざるを得なくなったそうです。とても面白い話だと思いましたね(笑)。
それで娘達にしてやれることと言えば、定期健診を受けさせることだけです。そして多分私は、世界中のあらゆる人に、これから出会う全ての女性に、「乳房の自己触診をしてみたことがあるかしら。必ず検査してね。私は定期的に検査しているわ。それから、乳房スクリーニング検査の案内が来たら必ず行ってね。」と言うと思いますよ。