テス
インタビュー時:38歳
性別:女性
診断時:33歳
経歴:既婚、医者、3人の幼い子供がいる。
国籍:イギリス人(白人)

短縮版:テスは、33歳の時、乳がんと診断された。同時期に妊娠している事が判明。彼女は、乳房切除術と化学療法、タモキシフェンとハーセプチンによる治療をおこなう。のちに、もう一方の乳房切除術を受けた後、すぐに乳房再建手術を実施した。そして、その後両方の卵巣も摘出。

語りの内容

休暇中はとても素晴らしくかけがえのない日々だったけれど、その一方で死や末期や病気の事が常に気がかりとなっており、そのことが私を今までに経験したことのない完全に異なる状況に置き、それはとても孤独で、なんとなく不思議な休暇になってしまいました。

なぜならすべての起こりうる結果について、自分自身にいくらか問いかけなければならなかったからです。私はこの時期の本当に苦しい思いはまさに不確かさであったと思います。旅行先からイギリスに戻り、病院へ行き、実際に、がんであると明らかになった時、私は、気分が楽になったように感じました。そのとき、自分に何が起こっていて、なにをすべきかを理解し、そして、この先、どのようにしていくか考えることができました。

休暇中は家族皆で素晴らしい時間を過ごし、家族として今まで過ごした中で最も貴重な時であると感じていたけれど、その2週間は曖昧、不確定な思いが、私を孤独にしていたと思います。

それは、本当にとても孤独な場所にいるように感じました。私は、このような暗い気持ちを抱えていたために、あらゆる人々から全く切り離されているかのように感じました。私は、自分の夫がとても良い人で、愛情にあふれている人であることをよく理解しているけれど、その状況は、本当に他のだれとも共有できることが出来ませんでした。
実際に癌と診断された時、私は、ある意味すでに予測していたと思います。医師の診察を受けるとき、私の夫は、仕事で不在だったので、私の母が、病院まで付き添ってくれました。

医者は、私の母の癌を以前診断した外科医でした。だから、医者が最初に「以前に同じようなシチュエーションがありましたね、、、」と言った時点で、私は泣き出してしまいました。たとえ、予測していたことだとしても、だれかがはっきりと言ってくれるまで、自分ががんであることを実感できないものであると思います。そして、事実が分かり、それから気持ちが幾分楽になりました。

しかし、その時点から事の重大さ、家族や周りへの影響などを考え、次の数日間、気持ちの整理をするのにとても苦労しました。みんなが電話で連絡をしようとしてくれたけれど、私は皆に話す心の準備もできておらず、とにかく、ただ一杯一杯でした。

とにかく、一杯一杯だったなか、夫は仕事で不在で、2人の子供の面倒も見なければならず、そのうえ、生理も少し遅れていました。それはただ休暇中に旅行へ行っていたし、様々なことにストレスを感じている事が関係しているのではないかと思っていたけれど、治療に影響を及ぼすかもしれないことが示唆されたので、妊娠反応テストをしなければなりませんでした。そして妊娠していることが判明。その日は、針生検をし、がんと診断された日でもありました。

それは、本当にとても大変で、私は、今までの人生で、これほど多くの情報やその情報が及ぼす影響に対処したことがなかったです。明らかに私よりもずっと若い人々ががんを患っていることも知っているけれども、私はその時、まだ33歳でしかありませんでした。、ある意味では癌になる可能性のある年齢ではあったと思うけれども、私は、もう少し年をとってからこのような出来事が起こるのではないかと思っていたました。外科医が診断を下したとき、私はまだ若く、そして私の子供達はまだ赤ちゃんでしかないのに、と思いました。

私は: です。

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