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診断時:48歳
インタビュー時:50歳(2009年2月)
首都圏在住。2007年3月、両側乳がんと診断され、最初の内視鏡下の手術で両側ともに断端陽性で、再度乳房切除術を受けた。術後は抗がん剤と分子標的薬の治療、ホルモン治療を行っている。今後は自家組織を用いた再建術を希望しており、そのために体重を15kg減量した。 夫と子ども2人の4人暮らし。正社員として勤務。
語りの内容
――少し、こう、痩せなくてはというふうになられたみたいなんですけど、その辺って、その手術にやっぱり関係してくるんですか?
傷のつきが悪いみたいです。実は、あのー、がんのこの手術したときに、乳輪の傷がなかなか付かなかったです。太ってたので。で、それのあれがあるので、その、「痩せなきゃ駄目」って言われたときに、ある程度納得はしました。で、自家組織のほうはお腹から取るので、その、そこの傷はかなり大きいですから、そのことを考えれば当然なのかなと。まあ、まあ、言われるまでね、できなかったのを、減量できなかったのはあれですけども(笑)。まあ、そう言われてみれば当然だしということで、ちょっと頑張ろうと。その病院の先生に言われて、その日のうちに、あの、スポーツジムに行って、会員になりました(笑)。あの、動くの、スポーツ大嫌いで、もう、小さいときからやったことがない、ほとんどやってない状況でしたけど、まあ、いざとなればやるしかないので(笑)、やりますね。
――その辺のどうやって体重を落とされたのかっていうことも一つ参考になるかと思うんですが…
もう本当に基本的なんだと思うんですけど、運動と食事と、食事は何かを食べないとか何かを食べるではなくて、全部を全体的に量を減らすのと間食をなくす。で、夜遅く食べないというのもあるんでしょうけど、私はちょっとそれはできなくて、やっぱり9時、10時になってしまうときがあるので、そこはちょっと目をつぶって。でも、まあ、量的には少し減らしてということで。ただ、運動は、今までやらなかったんですけども、その分、週3回以上という形で通ってます。
で、やることはもう本当にちょっとで、エアロバイクをやって、ウォーキングを30分ぐらい、ランニングマシンの上でウォーキングを30分ぐらい、あと、ストレッチをやってというぐらいで、全部で1時間半弱ぐらいなんですけど、やっぱり違いますね、そこは。今まで、あの、食事だけでやろうとすると、もうすぐにこう、何て言うか、根気が続かなくなってしまうのと、で、やめたら途端にがんとのび、上がってしまう。増えてしまう。でも、今は、ちょっとぐらいだったらば、あの、食べ過ぎたなと思っても、運動のとこへ行けば何とか持ちこたえられる感じがあるのと、それから、あと、早く汗をかくようになって、あのー、動き出してすぐ、すぐこう、体が温まってくるような感じになってきたので、だいぶ違ったかなと思ってます。
閉経後の一番のリスクの高いのがやっぱり肥満だというふうに、肥満が一番リスク高いと書いてあるので、それにもあわせて、結局ダイエットはどっちでもやらなきゃいけないんだったなというふうには思ってますけど(笑)。何か脂肪がエストロゲンに変わってしまうという、エストロゲンの代替の形としてしまうということなので、私はだから、あの、ホルモン(受容体)、陽性ですので、ここは本当に気を付けないと、というふうに思ってます。
インタビュー46
- 会社に初めてマンモグラフィ検診車が来て検診を受けた
- 紹介されたクリニックの提携病院で内視鏡手術を受けた。内視鏡だと傷が小さく、痛みがない点はいいが、時間がかかるので、両側乳がんだと一遍に手術ができなかった
- トラブル続きで治療のスケジュールがどんどん遅れていったので、先が見えない状態だった。疑問や希望を主治医に伝え、スケジューリングを考えていった
- 内視鏡下の手術で、右側は当初の予定より、大きく切除したので、乳房の形を整えるためメッシュを入れた。しかし後にアレルギーで取り出さなければならず、形が崩れてショックだった
- 両側乳がんで内視鏡下の手術を左右別々に受けた。術後病理診断で左右ともに断端陽性であることがわかり、再度、再建を前提に乳房切除術を受けることにした
- 再建方法には、自家組織による再建とインプラントによる再建があり、それぞれに医師の話を聞いた結果、自家組織を使う方法にした。そのために15kgダイエットした
- 肥満は乳房再建術の傷の治りに影響するので、ダイエットを勧められた。運動嫌いだったが、再発予防のためにも必要だったので、食事に気をつけ、ジムに通っている
- 休職中は自分の立ち位置がなくなったと感じ、不安だった。8ヶ月の休職後に復帰したが、休職中の給与や評価、復職後の異動など恵まれていたと思う