インタビュー内容テキスト

――そうすると、まあ、5年間、(抗女性)ホルモン剤(タモキシフェン)と抗がん剤の内服薬(UFT)を飲んでいたっていうことなんですね。

はい。はい。

――どんなことがおつらかったり、症状としてあったのか教えてください。

霧がかかっているような、もう、ぼんやりとしてまして。ま、そのころ、あの、目も老眼が進んでいたんだと思うんですけど。通院するのに、駅で、あの、切符の、あの、値段を見よう思っても、何かこう、一点じっと見てても、なかなか焦点が合わなくて、で、裸眼で見えるんですけども、時間がかかるんですよ、すごく、その選ぶまでがね。だから、これって、目にやられ、目に来たみたいっとかって思いまして。眼鏡を買い替えたりとか。とか、ぱって何かこう言われても、反応が鈍くなりまして。何か、「今、何、何か言った?」って、もう一回聞き返したりとか。やっぱし、ほんとに、老化っていいますかね。あの、ぼんやりとろ~んとしているような毎日だったんですよ。それで、駅前で財布落としてとか、ま、結局拾った方が届けてくださるんで、あの、難は逃れてるんですけどもね。失敗ばっかり繰り返すわけですよ。
で、家では、まだそのころ母は家事も手伝ってくれているんで、お炊事なんかもやってくれてましたので。食事したら歩く。食事したら歩くって、で、あとはもう横になる安静にしておくっていう。もう、自分のことしか考えない生活をしてたんですけど。病院に行くっていうときにそういう失敗をするんですね。お財布を落としてしまったりとか。病院に行くのに診察券が入ってなかったりとか。何か、こう、ちょっと、あの、お年寄りが、「あ、忘れたわ」っていうような、ときどき聞いていたようなことが、自分に起こってくるんですよね。で、ああ、もうこれどうなるのかなっていうような。すごく、こう…、時間がたっぷりあるのに、うっとうしいというかぼやけてました。
で、それも、まあ、お薬(のせい)もあるんだろうなと思うから、すぐには先生には相談しなかったんですよ。半年ぐらいしてから、「お薬、先生、お薬でなるんでしょうかね」って、「それもある、ありますけど」って「ま、仕事やめたっていうこともかなりあるかもしれないですから、あの、気楽に、きが…気軽にできるようなのが、もし近所にあれば、行ってみられるのも一つのあれと違いますかね」っていう、おっしゃったので、「仕事してみたい」っと思ったんですよ。それで、全然、前とは違う仕事を選んだんですけれども。
 
結果的には、勤めが始まって無理していたのかもしれませんけれども、家にいてては、あの、ぼうっとした感覚っていうのが、ずっと取れなかったんじゃないかと思います。あの、仕事が終わるとまたぼうっと霞んでくるんですけどもね。あの、行ってるときは、ぼうとしていてはいられないっていうのがありますので、何か、やっぱり、そこに張り合いを見つけていたと思いますので、仕事を持っていてよかったなと思っています。

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