インタビュー時:42歳(2015年8月)、疼痛期間11年以上、診断名:自律神経失調症・慢性疲労症候群
首都圏在住、家族インタビュー04の次女。2003年ごろに全身、特に肩・腰・首に痛みを感じるようになり、内科・婦人科・精神科を受診して薬を処方されたが回復しなかった。後に人から紹介された大学病院のペインクリニックに2012年頃まで通い、主に星状神経節ブロックの注射を行った。その後出合った民間療法で劇的な改善があり、今も精神科で薬の処方を受けているが、普通に日常生活を送れるまでに痛みは治まっている。

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プロフィール詳細

寺田さん(仮名)は夫と子どもの3人暮らしで、2014年の晩秋までは専業主婦をしていた。両親(母=家族インタビュー04)が暮らす実家と姉の家までは、車で1時間ほどの距離である。

初めて異変を感じたのは、子どもを産んで1年経つかどうかの2003年ごろで、肩・腰・首の痛みが出てきた。まずは内科・婦人科を受診して薬を処方されたが回復しなかった。次第に転んでケガをしやすくなったり食欲がなくなったりといった症状も現れた。重たい石を背負ったような状態であったが、周りが言う「肩こりが辛い」というのはこういうことかと納得して耐えていた。精神科や整形外科にも通ったがよくならなかった。一時は、うつ病の薬などを1日に30錠も飲んでおり、だるくなりがちであった。その後、姉が探してきてくれた大学病院のペインクリニックに、2012年までの5-6年間通い、星状神経節ブロックなどの麻酔を中心とした治療を受けた。それによって、周囲の手伝いを得ながら日常生活を送ることが出来るようになった。

この時期には多くの人の助けを借りていた。痛みの他に薬による眠気があり、食事の準備をはじめとした家事を思うようにできないことが続いたため、家事は夫が主に担当してくれた。子どもが2歳から幼稚園に通うころであったため、送迎バスのある幼稚園を選んだ。買い物がままならないときには、夫の他に幼稚園の「ママ友」の助けを借りることもあった。また、両親や姉には子どもの世話を依頼した。

民間療法を中心に据えてペインクリニックへの通院をやめた2012年以降も、同じ病院の精神科で痛みの緩和の薬の処方を受け続けており、薬を減らすことには成功している。なお、正式に告げられた病名は自律神経失調症と慢性疲労症候群であるが、線維筋痛症の症状とも、多くの点で共通していた。しかし、痛みの部位と度合いについて一部の基準と合致せず、診断が得られることはなかった。

病院への通院のほかに、手足のバランスを整えることを目指して体を動かす民間療法にも通っている。そこでは体をほぐすことや深呼吸をすることを中心に、個々人に合った動きを探して実践しており、それを行うと体が暖かくなる感じがする。そのため、体の調子が良くなったり精神的な面でのストレスを受けづらくなったりしたように思う。初めは毎週1回、現在は2-3週間に1回程度通っている。

日常生活の中では、休憩時間をしっかりととることや疲れのもとになることを受け流すようにすることを心掛けている。2014年の11月ごろから、短時間のアルバイトを始めた。働いて体を動かすことで、「新しい風が吹いた」かのような気持ちになった。今では、子どもの友達を家に呼んで遊ぶなど、世話をする側になることもある。

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