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国立病院機構大阪医療センター臨床研究推進室長。
CRC(臨床研究コーディネーター)として臨床では消化器、乳腺外科、耳鼻咽喉科、泌尿器科等のがん疾患や循環器疾患、小児疾患等、幅広い治験や臨床試験を支援してきた。また、国立病院機構本部では治験専門職として全国の国立病院機構施設の医師やCRCの教育等を行い、厚生労働省では治験推進指導官として臨床研究・治験活性化に携わってきた。現在は、室長としてCRCの育成に力をいれている。大阪府出身。

語りの内容

その他にも一般診療では主治医の方々がその個人の症状とか経過を診ながらお薬の量を調整したり、飲む日数を調整したりして、治療を行っていくわけですけれども、臨床試験や治験の場合は、研究計画書というものがあらかじめ用意されていて、その計画書どおりに進めなければならないというルールがありますので、一般的に医師のさじ加減が効かないということも大きな特徴かと思います。

あと、医療費のことなんですけれども、通常、保険診療では個人が加入している国民健康保険や健康保険などの公的保険制度に基づいて医療機関に医療費を支払うことになりますけれども、治験の場合は一部製薬企業が費用を負担する制度があります(保険外併用療養費制度)。臨床試験の場合は一般診療と同じように、通常の保険診療の中で支払うことが多いです。

何より注意していただきたいのは、一般診療ではその病気を治したいという、患者さんご自身に合った治療法を医師が施しますので、本人が恩恵を受けることになりますけれども、臨床試験や治験の場合では、本人も恩恵を受けることもありますが、主としては同じ病気で苦しむ次世代の患者さんのよりよい治療法の確立のために行われる、ということが一番大きな違いだと考えています。

私は: です。

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