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診断時:58歳
インタビュー時:60歳(2010年4月)
インタビュー家族03 の夫

共働きの妻と息子の4人暮らし。大手小売業の販売促進業務をしていた2007年頃、会社の同僚から物忘れを指摘され、受診する。本人に自覚症状はなし。最初の市立病院では「中等度の若年性アルツハイマー型認知症」、大学病院の専門外来では「軽度」と診断される。その後、配置転換で作業的な仕事に異動し、2009年の定年まで勤め上げた。現在、市立病院と大学病院に通院中。週1、2回家族会で事務仕事を手伝う。

語りの内容

―― 何か検査とかお受けになりましたか。

ああー、……何かあったな。ま、ロール、ロール、ロール何とかっていうのがあるじゃないですか。ロール、え、……これは何に見えますかとかいうやつ。

―― ロールシャッハ?

シャッハ、シャッハ(笑)、そう、そう、そう、歯医者じゃないです(笑)。ロールシャハ、そう、そう。うん、それ何か潜在的なこう何、心なのか頭なのか何か、何か絵みたいなのでしょう。これは何に見えますかっていうやつですよね。そう、そう。ロールシャッハだ、そう、そう。うん、やったことありますよ。何だろうなこれって言って。

―― 100からこう引き算していくようなこととか?

あ、そんなのもありましたね、うん。100から、はい。5ずつとか10ずつとか簡単だ、簡単だったですけど、そのときは(笑)。8とか9とかなかなかそういうのは出てこなかった。意外にシンプルな感じだった。

―― えーと、長谷川式というスケールで言うと何点とかって言われたことありますか。

長谷川式、名前は聞いたことあるな。……うーん、何か、何点っていうのは、うーん、何か覚えているけど。何点だったか忘れました。ああ……長谷川式っていうのありましたね。長谷川式っていうのも、何だかよく分らなかったけど(笑)。長谷川式っていうのだけ覚えていますね。……あれ、何、何だったんですか。

―― 引き算は、100から7を、7ずつ引いていく。

あ、そう、そう、あ、そう、そう、それが100から。100のやつなんだ。そう、そう、それは、やったことある。

―― あと、覚えているもの、何かこう犬とか猫とか何とかから三つ言って、それを順番に言わされるとか?

ああ、そう、そう、そう、そう。それは、あれでしょう、やっぱり、例えば、犬、猫、トラとか言って。それ、はい、どうぞって、はい、犬、猫、トラっていうそういうやつでしょう。……それは、やりましたね。

―― なるほど。

それは、(笑)犬、猫、トラとかさ、非常に簡単だったですけどね。

―― えーと、何かこう脳の検査とかそういうことはされましたか。

脳の検査、脳の検査って何だろう。…………何かやったな。……何かやったよ、何だったかな。……こういうのかぶりましたね。……かぶって、うーん……あれで、何ですかね、脳のい、いしょく、いしょくじゃねえ、萎縮をみるんですよね、確かね。それやりましたね。それは、何か少し、萎縮しているっていうふうに言われたことあります。………うん、…そ、それで、それを診てもらって、若年性アルツハイマーというようなことになったのかな。もちろん、あの、ロールシャハみたいなのも、これが何にみえますか、あれは、何にみえますかとかねそういうのもやったです。……あまり覚えてないです(笑)。

私は: です。

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