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インタビュー時:86歳(2012年7月)
関係:妻(夫を介護)
診断時:夫87歳、妻81歳

2007年に夫が正常圧水頭症による認知症と診断される。夫の希望もあり、手術は行わなかった。夫と2人暮らし、娘3人は独立。夫は元鉄道省で勤務し、退職後は会社員となる。妻は主婦で、30代の頃より、地域でさまざまなボランティアを行ってきた。夫はデイサービス週3回と訪問介護を利用。近所には病名を伝えてある。

語りの内容

でも今は考えると、やっぱり10月、去年の10月が一番、おかしかったですね。「あんたは誰だ」って言いましたもの。そして、「あなたはこの家のどういう存在ですか」って言われました(笑)。それで、「あなたの奥さんでしょ」って言いましたけどね、そういうのがちょっと分からなかったりしましたね。そして、まあ娘も心配して毎日来てくれましてね。そんなことを聞いて、「お父さんはそれじゃ、お年、ご自分はおいくつ?」って言うと、「50か60だろう」って言いましたね。それで、娘が「自分が50、60と思ってるから、そばにいるおばあさんは自分の奥さんとは思えないで、だから、よその人だと思ってるのよ」なんて言いましたけどね。
それから、もう1回やっぱり言いましたね。あの、「あんたは誰だ」って。ほいで、「奥さんよ」って、「じゃあ、いったい誰だと思ってたの」つったら、「よその赤の他人の、口うるさいおばさんだと思ってた」って言いました(笑)。ほいで、ああ、口うるさいと思われたんだなと思って、反省しましたけどね。

私は: です。

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