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インタビュー時:86歳(2012年7月)
関係:妻(夫を介護)
診断時:夫87歳、妻81歳

2007年に夫が正常圧水頭症による認知症と診断される。夫の希望もあり、手術は行わなかった。夫と2人暮らし、娘3人は独立。夫は元鉄道省で勤務し、退職後は会社員となる。妻は主婦で、30代の頃より、地域でさまざまなボランティアを行ってきた。夫はデイサービス週3回と訪問介護を利用。近所には病名を伝えてある。

語りの内容

うん。今まあ、来月、夫も93ですけども。まあ年齢も知りませんけども、時々いくつになっ、「おれはいくつだ」って言いますからねえ。そうしますと、「93よ」つうと、あ、じゃあもう、100まで、あの、生きられるなあとか言っておりますからね。うん、そうなったときにね、まあ、私が元気ならば、あのー、よろしいですけれども、うーん、よろしいつったって、彼が100だったら、私も94ですからね。そういうときに、娘たちが、お、やっぱり心配でおけないと思うんですよね。そのときにどうするかと思って、考えてますけど、なかなか、あのー、夫婦を2人を預かってくれる施設っていうのは今も少ないですね。
そいで、この間も、あの、2、3日前も、あの、短冊、七夕様の短冊でしょうね。あれに「私と一緒に」、あのー、「いつまでも一緒に暮らせるように」って書いたそうです。うん、それで、うらやましいことだって、あの、ヘルパーさんたちにね、言われましたけど。ま、私、とにかく、あのー、長く老老介護っていいますかね、あの、夫婦で見るには、まあ、どちらを見るにしても、若いときからのあり方が一番作用するんじゃないかと思っておりますの。若いときからね、あの、私どもは割合に夫も、私も、お互いに尊敬し合える、あのー、状態でずっと過ごしていられましたからね。ですから割合に仲もよく、あの、ずっと来ましたから、これからもね、それで、私も、私のわがままをずっと許してくれた夫ですから。あのー、私が見るつもりでおりますから、ま、元気なうちはいいんですけども、まあ、どうでしょう。
あの、うん、どちらか1人になったら、必ず娘が見るといっても、2人見るのはやっぱり大変だと思うんですよね。そのときに、やっぱり娘の家の近くの施設などのほうがいいだろうと思って、あの、娘にも言い、考えてはもらってはいますけど、今なかなか2人を預かるっていう所は、よほどそのね、たくさんの高額のお金を払ってっていうような、ホテル並みのいい所、そういう所だったらあるかもしれませんけどね。それが問題ね。

私は: です。

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