だから、まあ、薬物療法を、前段の治療手段として選択をしたということですね。で、あの、PSA値が、そのホルモンを服用することによって、劇的に下がっちゃうんですね、あれは。まあ、私の場合、もともと4.なにがしかだから、少ないですけどもね、ほかの方の治療経過を拝見しますとね、本当にもう劇的に減少します。で、私もまあ、ことほどさようでうんと下がりました。で、下がった時点で、今度、放射線をかけて照射したほうが、まあ、効率がいいという、そういうやり方でやられたんでね。ですから、受けました。はい。
投稿者「dipex-j」のアーカイブ
リュープリンを飲む(打つ)ことに関して、これがもう、治療の方法としては、手術をして、放射線をして、それでこの次が薬の段階。それで、放射線を受けるときに、説明を受けるときに、「放射線と、薬の治療と2つありますけど、順序としては放射線をやってから薬という段階が一般的なあれですから」と言われたものですから、「それじゃあ、まあ薬は一番最後に残しておきましょう」ということで、薬を最後に残しておいたんですけどね。
それでまあ放射線もやって。うん。それで、今、薬の段階で、それ(PSA)を抑えられているって。その薬も、今、飲んでいるお薬だけで。ずうっと、内臓のほうのいろいろ、副作用のあれを検査しても、全然影響がないっていうことで、それで、その薬がずうっと、使われているわけなんですけどね。それが、まあ、「いろいろ副作用があって、いろいろ使えなくなったら、また別の薬ということも考えられますから」とは、先生、おっしゃっていますけどね。今のところは、その薬のあれで、薬を使ってても、飲んでても影響がないっていうことでね。
それで、それが、血液検査してて、ここで、10月にやって、11月にやって、ひと月置きにやったんです。それでも、0.04で全然PSA上がっていませんでした。それで11月の時点で。それでは、今度は12月と1月と2ヶ月置いて2月の7日の日に、採血でPSAを測りますって、そのときにPSAがどういうふうな状態になっているかっていうのが、今、これからの課題なんですけどね。うん。
で、あと、治療法についてはどうだという段階なんですが、まあ、それで、私の場合は、何かいな。取りあえず薬の、カソデックスという薬で、「これを飲みなさい」ということになったんですが。いわゆる、あの、ホルモン療法という薬事療法になるんですかね。えー、それで始めたと。で、その1週間、10日後ぐらいから、今度は、あの、リュープリンの注射で、取りあえずその2本立てでしばらくしのごうかというようなことだったんです。
果たして、治療が薬だけで効くのかということが心配だったことと、基本的には、えー、まあ、うちのおやじも胃がんが転移して72で亡くなったんですがね。で、手術という、外科手術、それが基本的にずっと頭にありましたし、それから、あのー、まあ、5~6年前になりますけども、職場の、元上司が、65でやっぱり前立腺がんで亡くなったということで、まあ、そのイメージがこう全部重なってきましてね、もう完全、もうパニックの状態。
前立腺がんで特に、ホルモン療法を使う場合は、いろいろステージによって、使い方が違うと伺っていますが、私の場合はステージ4の2で、一番進んで、もう手術的なことはできない。それから、放射線療法もできない。もう要するに抑えるだけというね、取りあえずがんの勢いを、落とす、落とします、抑え込みますと。でも、それは、えーと、2年、まあ1年か2年か分からないけども、必ず体に耐性ができてしまって、がんにっていうよりも、体が耐性、ホルモンに対する耐性ができてしまって、効果が落ちて、がんの勢いがもう一度出てくるようになりますと。で、そうすると、薬を、まあホルモン剤を換えるけども、それもすぐやっぱり効かなくなるケースが今までは多いですと。だから、基本的に耐性ができたときに、あとはステージ4の場合は、まあ前立腺の場合はね、抗がん剤、有効な抗がん剤*はまだ見つかっていませんと。治療方法がありませんと、要は。
*インタビュー当時(2008年)は前立腺がんに有効な抗がん剤はないと言われていましたが、最近はタキサン系の新しい抗がん剤に再燃後の生存期間を延ばす可能性が示唆されています。
それはやっぱ、自由が全然ないっちゅうことで、なあ、こんな、おまえ、どうもならんなあって。まあ、こんな人生ってなと思うこともあるんやけどね。
ほいでまあ、趣味のね、釣りも船に乗っていくんやけどね、ほしたら、船に乗ったら、やっぱ波があったら踏ん張るやろ? ほしたら、それが悪いんで、「もう釣りに行きよすな」っちって、まあ、怒られるんやけどね、家内によ。ほうやけど、やっぱり行きたいさけね(笑)。ほいでまあ、そのためにまた、マッサージを一生懸命に、まあ、すんのやけどね。自分の、したいことしたいさけに。もうそんなことせなんなら、もう足上げて寝てよかっていうことやけども、ほうやけど、自分の趣味も、したいために、余計、まあ、せなんだらよ、足、こんな腫れてきたのに、「ほうやけ、釣りに行くなって言うてやんのに」って怒られて(笑)。それでも行きたいために一生懸命、する励みにもなんのやけどね(笑)。
今1人になったときには不安やけど、今、まあ、家内も達者でいててくれてるので、不安には思えへんけども。ほうやけど、1人に、もし家内が先に逝って、自分1人になったときに、ケアを、何を、よう続けるかいなあと思って。それだけ、ちょっと不安は不安やけどね。マッサージ、もう年寄ってきたら、だんだんマッサージもよう続けやんと思うんよ。ほしたら、そのときに、まあな、どんなんになるんかなっていう不安があるんやけども。
――今は奥さまがいらっしゃるから、続けられてるっていう…?
うん、まあ、はい、そうです。
―― ああ。じゃ、もう旅行に行ったら、ちょっとは腫れるなっていう気持ちで行かれる感じですかね(笑)。
うん(笑)。ほいで、ストッキングもね、きついやつと、ほいで、ちょっとまたい(緩い)やつと二つ買うちあんのよ。
―― ああ。ちょっと、じゃあ、見させていただいてもいいですか。
今、これ手に持っていらっしゃるのが…?
これは旅行に行くときに、まあ、よう動(いご)くさけに、これを、はきます。ほいでまあ、うちでいてるときは、ほんまの片足だけのストッキングに。これが、ほして、きついやつと、ほいて、またい(緩い)やつがある。ほんで、それを、ちょっとのときにはまたい(緩い)やつを履くんやけど、これ、きついやつでやったら、履くのにほんまに汗かくほど履きにくいんですわ。そのくらいのきつい、ストッキングでなかったら、まあ、効果がないんです。ほいでまあ、女子(おなご)の人でやったら、話に、ああいうとこへ行って話聞くのに、またいやつを二重に履くって言う人ある。
―― またいっていうのは、柔らかいっていうことですね。
柔らかい。うん、柔らかいストッキングを、硬いやつでやったら、もう履きにくいさかいに、ほいで、柔らかいストッキングを2枚履いてするんやて。講習に行ったときにそんな話もしてました。うん。ほいで、僕はまあ、ちょっと外へ出たり、自分とこの用事でがさがさする(動き回る)ときは、そのきついやつを、まあ、履いて出るんです。ほうやけど、自分とこでもう、まあ、ぶらぶらしてるときは、ちょっと、柔らかいやつを。
―― またいやつをですね。
ええ。履き替えも欲しいよってに、ほいで二つから三つ、まあ、持っちやんのやけどね。
旅行とかね、まあそんなとき、行きたいけども、やっぱり、足のこの腫れるさけに、あんまり長い道歩いてもええことない。まあ、走ったらええことない。ほしてまあ、風呂でも長風呂すんなっちいうんよ。ほして、飛行機。気圧の変化がやっぱり悪いんよ。
―― 旅行先に行ったときとか、出先ではどうされてるんですか。
うん、やっぱり旅行に行って、ほいでまあ、風呂へ、ちょっとさっと汗流して、ほいで、戻ってきてから、部屋入ってからマッサージやっぱりするんよ。ほいでまあ、今言うたように、ちょっとでも、もうそのとき、(ストッキングを)はいとる。ほんでまあ、ちょっと外へ遊びに行ったりしやるんや(笑)。ほんで、寝しなは必ずやっぱり脱いで、寝んのやけどね。そのときはまあ、足枕ないさけに、もう(足を上げることは)できやん。旅先はそんな足枕ないさけにね、できやんけど、やっぱりせなんだら、やっぱり多少。ほいで、やっぱり旅行に行ったら、歩くことが多いんで、やっぱり腫れが…。うん。
ほいで、旅行に行っても、「おまえ、何してんのよ」って言われたことあんのよ。ほうやけど「こうこうで、こんなんせなんだら、やっぱりあかんので」っちって。結局、まあ、家内と同じように旅行に行ったんやけど、男の人は男の人、女子(おなご)の人は女子(おなご)の人で分かれて、寝るさけね。ほしたら、その中でしてたら、「おまえ、何してら?」って言われて、「何してらって何よ、こんなんせなんだらあかん」「ええ?そんなことは、おまえ、もっちゃんのかいよ」って言われたこともあるしね(笑)。ほうやけ、あんまり旅行にはやっぱり、ちょっと億劫やな。出るんのがな。
まあ、家内とであったら何、できるけども、やっぱり、他人さんと行くていうこと、やっぱりね。やっぱりちょっと気使うわな。
湿疹がね、出たんよ。湿疹ってね、何っちゅうんな。あっかに、ばい菌がね、入るんよ。ほいたら、熱がね、もう40度近う出るでしょ。ほいで、それが…。ちょうど17年の7月の14日ぐらいから、そんなん1ぺん出て、ほいで、見せたら、「ああ、これはやっぱ、浮腫の独特な、何であんのや。ほれでまあ、菌が入ると、それがよう殺さんのや」っていうことですわ。リンパ浮腫になったら。ほいで、「けがとか、蚊にでも刺されたら、菌が入る。傷ついちゃったら入るさけに、ほいで」っていうことで、「原因、どんなんやったんな」って言うけど、僕、どんな原因やら分からんのやけどね。
ほいで、それからまたその年、明くる年か。またできて。ほいで、二月(ふたつき)ほどしてからまたできて、4回できたんよ。出たんでね。ほいで、やっぱ、仕事っていや、おかしいけど、まあ、あまり体が、何したら、まあ、くたびれたりよ、したときには、やっぱり出やすいような感じするのよ。それが何とかって難しい字書いちあるで、よう読まんのやけどね(笑)。やっぱ、菌がよう殺さんでね。
ほいでもう、「抗生物質を飲まなんだら、もう治す方法がない」っちゅうことで。「菌を殺すだけで、ほういう抗生物質はきついやつがあるんで、それを3日以上飲まなんだら、完全に殺してまわなんだら、その菌が、まあ、よけ強なって、抗生物質が効かんようになるか分からんで、5日以上飲んでください」っていう、そういうものをもらって飲んだんよ。ほいで、浮腫っちゅうのはそういう、リンパがたまると、菌は殺す力がなくなるっていう説明にありました。
ほいで、やっぱ、手術してすぐ出る人と、さて何年かたってね、僕でも4年、その人は何十年ってかけてきてっちってね。ほいで、その人かて「びっくりしたんや」っちってね。「ほうやけ、これ、何でこんなんになんなあ」って言う人から、「手術したときに、説明ありました」って言う人もあっと。その時分でもな。ほうやけ、僕ら、そんな説明なかったんでね(笑)。ほんまにびっくりしたんやけども。
ほうやけども、やっぱりみんな、集まっていろいろ話する中でね、やっぱり、ああ、自分…。こういう人もあんねやな。ああいう人もあんねやなっていうことで、だいぶ、気持ちの持ち方がよ、楽になったけどね。最初はもう、どないなるんないなっと思て(笑)。ほいで、みんな、その会の人らかて、後でわちゃわちゃ、こういろいろ話の中で、やっぱり「こういうことしてもうたんで、この会があったんで救われた」とかね、まあ、そういう話いろいろしてたけどね。うん。僕らかて、もうほんまに、その会がなかったら、ほんまにどないしよかいなと思って、いまだに、まあ、悩んでると思うわ。うん。
―― そうすると、ご自身にとって、会の存在っていうのは?
そうよ、ものすごく、うん。もうあんなに、何ちゅうんな、うれしいことなかった。うん。
そのとき(患者会のとき)に、でも、患者さんがぎょうさん、30…おおかた40人ほど来ちゃったんかな。そのときにもう、結局、なんちゃものすごく、腫れたやつ見てびっくりしてもうてね。まだ僕ら、最初であったんでね。あら、ぱーっと腫れたときで。まあ、思たけども、そのときのものすごく腫れた人、カチカチよ。ちょうど象の肌みたいになっちゃうのよ。ほいで「こんなことなったら、歩くのも歩きにくいのにな」っていうようなことで、ほいでまあ、「マッサージを、せえ」って。「最低1日1回。まあ、半時間ぐらいしたらだいぶ違います」っていうことで。ほいでまあ、それからずっとマッサージをもう、朝、半時間から40分、ほいで晩も、結局、お風呂入ってから、半時間から40分ぐらい。1日2回、今はしてんねんけどね。
最初1回でやったんや。やっぱりちょっと腫れんのよな。1回でやったら。ほやけど2回したら、やっぱりその腫れも引いてきて、もう今はずっーと、それ続けてんのでね。まあ大体、その維持してるっていうんかな。うん。こうやって、やっぱり、マッサージの仕方もいろいろ、あるらしいんですわ。うん。ほいでそれも、いろいろと、先生、来てもうて、「こういう方法にしなさい」とか、まあいろいろ、聞いたことを、ずっと今まで、やってるんですけどね。