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大腸がん検診の語り

内視鏡はお尻を出すということに加え、痛いイメージがあったのでハードルが高かったが、医師が上手かったのか、実際には痛みはほとんどなかった(音声のみ)

―― やっぱり、内視鏡検査ってハードル高いですかね。陽性だったら行きやすいけど、自分から…。

うーん、そうですね、何でだろうっていうと、まあ、普通、出す場所のところに入れないでしょうみたいな感覚はあるんですけど。うーん、ま、それを言うんなら、あのー、婦人科の内診だって似たようなもんなんですけどね。でも、やっぱり、何でしょうね、お尻っていうイメージだからなのかなあ。痛そうっていう想像はあったんですよね。でも、まあ、受けてみたら、実際は、ほとんど痛み感じなかったんで。あ、こんなものかと思いましたけど。上手下手、あのー、そのなさる先生の上手下手もあるのかなとは思います。まあ、運がよかったということで。

―― 麻酔はされました?

麻酔はしていないです。

大腸がん検診の語り

最初に内視鏡検査をされたときは痛かったので、二回目からは眠らせてもらうようにしたら、何も苦痛を感じなかった

―― まあ、行かなくてもいいのかなって。まあその、内視鏡がちょっと敷居が高いっていうことで、放っておいたってことですかね。

そうですね。

―― 実際に内視鏡の検査受けられてどんな感じでしたか?

私はすごく痛がりなんですよ。だから…、あの、苦しかったです。あの、一番最初に行ったクリニックでは、全く鎮痛剤を使わずにだったので、「痛い、痛い」って言いましたし。それで、あの、大きな病院に紹介されてやるときにはもう「私痛がりなので、先生」ってお願いして、眠らせていただいちゃったので、眠らせていただくようになってからは、何も苦痛は感じたことないです。

―― じゃ、それ以降は大きな病院ですし、毎回、あ、鎮静剤ですかね?

ええ、そうですね。

―― 注射していただいて。

はい。

―― で、痛かったっていうのは、どういう感じで痛かったですか?

どういう感じで。

―― 例えば、最初は痛くないけども、腸の曲がったところ通ったときにぐっと押されるとか。いろんな、それとか、あとは最初に入れるときがすごく嫌だとか、いろんなことを表現されるんですけども。

あ、そうですか。あの、直腸入ってすぐぐっと曲がりますよね。そこにポリープがあったんですね。だからもうそこで痛かったです。あの、曲がってるから痛いのか、ポリープがあったから痛いのかは分からないですけど、もうそこで「痛い」って言ってました。

―― で、もうそこで止まったわけですか?

はい、はい。

―― なるほど。じゃあ、もうたいして入ってなかった。

そうです、そうです。ほんとに。1回目はね。はい。

大腸がん検診の語り

これまで40回ほど麻酔をかけないで内視鏡検査を受けたが、検査中の危険を察知するためにも、痛いという感覚は大事である

で、今は、あのー、今は、あれです、…あのー、麻酔かけられるから、もう、全然、全然、あのー、記憶にないんです。その40回ぐらいまでは麻酔かけないでやっていますから。

―― どうでしたか。

うーん。

―― やっぱり、痛いかったですか。

でもね、その痛いことがあっていいんですよ。麻酔かけないでやっている、あのー、麻酔かけないでやっている時代に、あのー、大事なとこまで、そのあれ(内視鏡)がささって、それで亡くなった方いるんですよ、その、あの検査で、はい、はい。だから、痛いとか、そこは嫌とかっていうことも大事みたいですよ、ええ。

大腸がん検診の語り

腸壁にカメラが当たるとお腹がボンっと突っ張るくらいの痛みがあり、大腸が破れないか心配になった

―― なんか、その、カメラ入れる前とかに、詳しい検査について説明とかっていうのはあったんですか。なんか手順であるとか、そんな痛くないですよ、とか。

まあ、簡単なそういう説明はありましたね。けど、その、カメラずっと、ファイバーを入れてくときに、壁に当たるのがわかるんですけど、お腹がボンっと突っ張るぐらいになると痛いですよね、やっぱり。大丈夫かな、大腸が破れるんじゃないかとかね。その、まあ、上手にやればそういうことにはならんのかしれないけども。あの、ちょっとぶつかると痛いというところはありますけどね。

大腸がん検診の語り

S状結腸はくねくね曲がっているので内視鏡を入れるのが大変らしい。腸に空気を入れて膨らますので多少の痛みはある

で、あと、あのー、内視鏡の検査をした場合は、あの、たぶん、あの、点滴でたぶん腸をリラックスさせるのは、たぶん、あとは鎮痛薬も点滴してるのかな。あの、たぶん点滴で入ってると思います(※)。ただ、あのー、2回目だから、2011年に、あのー、大腸の内視鏡検査したときに、前年に大腸の右半分を切除してますから、「短くなったから楽でしょう」ってこう内視鏡の先生に聞いたら、あの、「下のほうが大変だ」って言われたんですね。で、あの、たぶん、S状結腸というのは、たぶん日本人の場合、ちょっとくねくねしてて、私も相当くねくねしてるらしくて、あの、入れるの大変だったんですね、1年前も。で、今年は少し楽だったかなというのはあるんですけれども、あの、入れるのはちょっと大変でした。はい。

―― 痛みがあるっていうことですか。

痛みはありますね。あの、やはり、あの、大腸っていうのは、あの、くにゃくにゃというかぐにゃぐにゃしたホースみたいなので、あの、空気を入れて膨らますわけですね。で、やっぱり曲がってますから、やはり、あの、痛いですね。あと、いろいろ体形も変えなきゃなんないし。はい。でも、まあ、それしかないので仕方がないですね。

※内視鏡検査時に点滴を行うのは、不測の事態にそなえて、すぐに対応できるための処置で「点滴ルートの確保」と呼ばれます。したがって通常は、単純な輸液を行っているだけで、鎮静剤や鎮痛剤などは含まれていません。

大腸がん検診の語り

大腸内視鏡検査の当日、下剤を飲んでから病院に行かなくはならないので、途中で危なくなったときのことを考えて、おしめを買って準備した

最初、内視鏡のときは、下剤、あれが、苦しかったですね。前の日、3日前ぐらいから、食事、決められたものを食べて、前の日の晩ぐらいから下剤が入って。で、また当日朝から2リットルぐらい、何か水みたいなもの飲まされて、その状態で病院へ行かないかん。途中でまた危なくなったらどうしょうとか、全部出てなかったらとか。だから、お、おしめを買っておいたほうがいいかと思って、スーパーでおしめまで買ったのかな。結局使わなかったですけどね。うーん、怖かったですね。途中で、朝から出して、全部出してから来なさい、話やったけども。全部出ているかどうか分からへんからね。

大腸がん検診の語り

下剤を飲んで水しか出なくなるまで腸を空っぽにする必要があるが、病院が近くにあるので自宅で飲んで、おなかが落ち着いてから病院に行く

―― いつもやってらっしゃるその大腸カメラって、どういうことをまずしなければいけないのか。例えば、行く前の日とか、検査食とかがあるのか。

ええ。

―― そのあたりのこととか、実際行った日のこととか、ちょっと教えていただけますか。

胃カメラだと、たぶん、前日食べなければそれで終わりですね。大腸カメラの場合には、腸に残っててはいけないので、全部出さなきゃいけないということで、前日は9時ぐらいまでかな。その後、薬ちょこっと飲むんですけど、一番問題は、検査当日の朝ですね。朝、2リットルぐらいの、薬みたいなのを水に溶かして飲むんですよ。それをね、2時間ぐらいかけてかな。だんだん、下す状態になって腸の中を空っぽにするんですね。最後のほうは、もう水しか出なくなるんですけど。その水な状態にならないと検査できません、と言われていて。そういう意味では、楽ではないんですね。2リットルぐらいのですね、薬みたいな水みたいな変なのを飲むというのがですね。だけど、バリウム飲んでその後、そのバリウムが出ることを考えると、それよりはよっぽど楽だなと、僕自身は思っていて。それであの、まあ、あの、もう全然、なんて言うんですかね、確かにすごく、なんて言うのかな、飲んでると苦しい時もありますけど、僕自身は、なんとかこなせますね。で、実際、病院それで行きますよね。特に、病院が近いので、お腹、グズグズグズってなるとかっていうのは、だいたい治まった状態ですぐ行けるので。そういう意味では病院に行くのに1時間かかるとかっていう方はちょっと大変かな、と。たぶんね、そういう方は病院に行って出すことをやられるんですね。実際、わたしが行くと、苦しんで飲んでおられる方がいらっしゃるので。わたしはそういうこと関係なく済むと、「どうしてですか」って聞かれるんですよ。で、「家が近くなので」って。「それはいいですね」って言われたりするんですが。

大腸がん検診の語り

下剤は塩っぽい味がするので、飴玉をなめながら飲んだ。検査の前には緊張しないように注射を打ち、しばらくは車を運転しないように言われた(テキストのみ)

その処置が、やっぱり下剤をすごい飲まないといけないのは、やっぱ辛いですね、あれは。手術受けた時に、短い間に大腸ファイバーを何回やったんだっていうぐらいやって、もう辛かったですよね。2リットルですもんね、下剤が。なんかこう、塩っぽい味がするんですけど、「飴玉なめながらでもいいんだよ」とかって言われて、飴玉なめながら飲んだりとか。まあ、検査も嫌ですけどねえ。検査の前に注射も打つんですよね。なんだっけな、あの薬はなんだ?(笑) 検査の前に「緊張しないように」とか言ってねえ、注射打ったりとか、あれも嫌だしね。あのあと、「しばらくは車を運転しないでください」とか言われるし。結局、検査するのに、うん、一日がかりというか、前の日から絶食して、その当日は下剤をいっぱい飲まないかんしっていう感じで、まあ、辛いですね、あの検査は。トイレにも何回も行かないといけないしねえ。

大腸がん検診の語り

大腸内視鏡検査の痛みはなかったが、むしろその準備のために大量の下剤を飲まなければならなかったのが一番辛かった(音声のみ)

―― 痛みとかは?

痛みはなかったです。麻酔みたいのも、基本的にはなかったと思います。ただ、検査をするにあたって数日前からですね、腸を奇麗にしなきゃいけないんで。なんていうんですかスポーツドリンクに似たような味のする水を、かなりの量飲まなきゃいけなくて。あれが、それが一番つらい感じですね。
まあ、当然その中にも下剤も入ってまして。それで腸を奇麗にした後に検査する、ということになってまして。その飲む量が結構な量なので、結構つらいですかね。そのくらいですかね。

大腸がん検診の語り

検査で一番つらいのはおいしくない下剤を2リットルも飲まなければならないことだ

―― その大腸内視鏡の、ま、検査についてなんですけれども、それは、麻酔か何かかけたんですか。どんな感じでしたか。

大腸の内視鏡の検査でたぶん一番つらいのは、2リットル下剤を飲まなきゃなんないということですね。腸を空にしなきゃなんないので、病院に行って、2時間か3時間ぐらいかけて2リットルぐらい下剤を飲むんですね。それがもう、まずもって大変ですね。その前の日から、食事制限が少しあって、それで前の日も下剤飲んで、内視鏡の検査の当日も2リットル飲まなきゃなんない。それがまず、おいしくないんですよ。だから、その下準備というのがすごく大変ですね。