インタビュー内容テキスト

〈主人に)「私の手術した跡、見るかい?」って言ったことあったんですよね。したら、「見たくない」ってすっごい拒否してたんですよね。まあ、それはそれでいいんですけども。「あ、そっか。でも、私のつらさを分かってもらうために、うん、ちょっと話聞いてほしい」って言っても、「いや、聞きたくない。見たくない」って、何か胸を取られたことが、すっごい主人がショックだったんですよね、私以上に。そして、皮膚移植してる太もものところも、傷口がサラミみたいな状態だったんです。赤くて。それに塗り薬をやって、自分で、一人でガーゼを取り替えるんですが、それをやっぱり家族に見られたくなくて、一人で隠れてやってました。
ただ、あるときに、何かふっと主人のほうでね、「おまえの手術の跡、見てみたい」って言われたときあって、まあ、一度、見せたんですよね。そうしたら、何か、主人の思いも何か吹っ切れたんでしょうかね。うん、何か、それまで何らかの2人の間にいろいろな思いはあったんですけども、それをきっかけに、心底また何か話、お互いに気持ちを話できるような状態。その傷口を、私のこのあんまり見られたくない体を見てもらったことによって、お互いの、何ていうの、心の底から。それをきっかけに、娘の前でも、上半身(気にせずに洋服を)取り替えるような。それを主人に見られたことによって、それがきっかけで、また家族の前で自分の傷口をさらけ出すことに、抵抗がなくなった。それまでは、ずっと2年間くらい隠し続けて、見られないように、見られないようにっていう状態だったんですけど。「これが私の体だよ」っていって、「肋骨も出てるし。こんな状態だよ」って。でも、それによって、みんなでまた、乳がんに対してでも、いろんな話を心底できるようになったっていう感じです。

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