新型コロナウイルス感染症における濃厚接触者の定義

新型コロナウイルス感染症における「濃厚接触者」とは、発症2日前(無症状の場合は、検体採取日の2日前)から、入院、宿泊療養又は自宅療養を開始するまでの間に、患者さんに接触した人のうち、以下の条件に当てはまる人を指します。

●感染が確定した患者さんと同居、あるいは長期間の接触がある人(電車や飛行機での接触も含む)
●適切な感染防護なく感染が確定した患者さんを診察・看護・介護していた医療・介護従事者
●感染が確定した患者さんの咳・くしゃみのしぶき・鼻水などに直接触れた可能性が高い人
●感染が確定した患者さんと手で触れることのできる距離(およそ1m)で、マスクなどの感染予防策なく15分以上の接触があった人
(国立感染症研究所 感染症疫学センター「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2021年1月8日暫定版)」による)

この定義は第1波感染拡大中の2020年4月20日に変更されたもので、それ以前の定義とは「感染可能期間」と「濃厚接触となる距離・時間」が変わっています。

なお、濃厚接触者は原則的に保健所が患者の行動・生活歴などを聴取し、上記の条件に該当する人を探して認定しますが、個々の条件の解釈は、その時点での地域ごとの感染状況に応じて、各保健所が判断しており、第6波では濃厚接触者の特定を、同居の家族や高齢者施設、医療機関に限定する自治体もあります。濃厚接触者と認定された人がPCR検査を受けるかどうかも、その時々の地域ごとの状況により判断されます。

さらに濃厚接触者の健康観察(自宅待機)期間の長さは、その時点で拡がっている新型コロナウイルスの性質によって変化します。

本ウェブサイトのインタビューを視聴される際には、その人がいつ感染したかという点にご留意ください。

2022年3月14日