幼い子どもとコロナ感染

幼い子どもの感染は、ほかの年齢層と同じく増加傾向にあるものの割合としては少なく、また成人に比べ感染しにくい可能性があること、仮に感染しても無症状~軽症で済むことが多く、経過観察または対症療法が選択されているケースがほとんど、との報告*がされてされていました。しかし、2021年夏から感染が広がっているデルタ株では子どもも感染しやすく、重篤化する恐れがあると言われています。
*日本小児科学会 小児のコロナウイルス感染症2019(COVID-19)に関する医学的知見の現状(2020年11月11日)

ここでご紹介する語りは、子どもの感染が比較的少ないと言われていた、第1波から第3波の体験ですが、子どものいる家庭でひとたび濃厚接触がおきたり、感染が発生したりすると、子どもを含めた家族全員に、さまざまな影響が及ぶことがこれらの体験者の語りからも伺えます。

家庭内で感染者が出れば、一般的には自宅内隔離など、他の家族と距離をとるよう指示がなされます。ですが、子育て中の家庭では、食事やトイレのサポート、スキンシップなど、生活のあらゆる場面で、親子の密着したかかわりが必要になります。
ここでは、子どもが感染した場合と、親が感染した場合、それぞれのケースの体験談をご紹介します。

幼い子どもにどう伝える、どうかかわる?

自身の感染が疑われたとき、夫・子どもにうつさないようにと、自宅の一室にすぐさま籠ったという女性は、入院先が見つかるまでの間、ドアの向こうで泣き叫ぶ子どもに会えないつらさと、なぜ今会えないのかを幼い子どもに説明する難しさ、そして入院先から回復して戻ってきた後もしばらく続いた子どもへの影響を話していました。

また、保育園に通う二人の子どものうち一人だけが陽性と判定されたという母親は、ほかの家族が陰性と確認できた時点で、開き直って普段通りの生活をしたことや、幼い子どもの体調を把握するための工夫について話しています。

なお、子どもが感染して自宅療養する場合の留意点を、国立成育医療研究センターが「新型コロナウイルスに感染したお子さんが「自宅療養」される際のポイント」(2021年8月17日)としてまとめていますので、参考になさってください。

外出制限の期間をどう乗り切るか

小さな子どもたちは遊びたい盛りですので、外出の制限は大人以上に大きなストレスになり、それが親のストレスにもつながります。長く続く自宅隔離中の子どもの様子、自宅での遊びや息抜きの工夫、必要最低限に外出を減らしタイミングや場所を慎重に選んでいたことや、そのとき抱えていた複雑な思いが語られていました。

夫婦の連携の重要性

自宅での隔離と入院経験を経て、普段の夫婦の助け合いの大切さと、夫のサポートのありがたみに触れ、小さい子どもがいる家庭では、いざという時のことを考えた役割分担のシミュレーションを勧めたい、という話も聞かれました。

なお、保護者が陽性で入院が必要になって、子どもへの適切な養育の担い手が見つからない場合、保護者の入院する医療施設等へ一時保護委託を相談できる(保護者と一緒の病院に入院できる)制度があります。また、保育士が配置されたホテルで陰性の子どもだけを預かる制度を設けているところもあります。保健所を通じて、お住いの自治体にご相談ください。

(参照:厚生労働省「『新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言等を踏まえた支援対象児童等への対応について』に関するQ&Aについて」(2020年4月23日)

2021年9月公開

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