インタビュー内容テキスト

あの、夫婦だとね、遠慮がないですよね。親子だと、親子の――聞くとですよ、私のこれまでの経験で聞くと――やっぱり親、親子の関係性の会話とは、夫婦のほうがもっと遠慮がない分、壮絶だったり、言いたいこと言ったり。私の中でも、分かっちゃいるけど、「いい加減にしろ」っていうことを言っちゃうわけですよ。「何回、何回、失禁して夜中に洗濯させる気なんだ」とかね。「この私の時間を返してくれ」って言ったこともあるしね。言ってはいけないあれこれ、山ほど言うんですよ。
だけど、もういい加減、私がこれ以上眠れなくなって、もうキレまくって。「こんな介護、嫌でしょ」って。「それだったらプロの、例えば、冷静に第3目線を持てる、穏やかな対応してもらったほうがいいでしょ」って。「したら、私はその分、体休めるから、いい距離感を空けて2人でやっていきましょうよ」みたいな。そういう生々しいやりとりをするんですよ。
でも、主人は、どんなにキレても、あの、げきを飛ばしても、「いい加減にしろ」みたいなこと言っても、私のそばにいたいんですって。出ていくかもしれないし、もうキレちゃって、「この現実から逃げ出したくなったら、あの、置いてっちゃうかもしれないよ」みたいなこと言うこともあるんですけど、「それは駄目」、みたいな。「それはあり得ないから」、みたいな。
じゃあ例えば、失禁したときどうするとか、失禁したときの気持ちはどうって。これがご年配で失禁、「ああ、もう年取ったからしょうがないよね」って、頭で割り切れる。でも、割り切れないんですよ、許せないんですよ。「まだできるはずだ」って。どうやったら、その、失禁を止められるかとかね。その、何か可能性に関する貪欲さが違うって言ったらいいんですかね。

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