インタビュー内容テキスト

先生が、まず、わたしの目を見てくれなくって、で、「結果どうだったんでしょうか」って聞いたら、わたしじゃなくて母のほうを見て、先生が「あの、残念ですが、悪いものでした」ということをおっしゃって、で、「かわいそうだけども、右のおっぱいを全部とることになります」っていう説明を受けたんです。ただ、まあ、そのときにも、ピンとこないっていうのが現実で、最初に先生に言ったせりふが「先生すみません、誰のこと言っているんでしょうか?」って聞き直したら、先生が、「残念ながら、あなたのことですよ」っておっしゃったんです。で、もう、ほんとにピンとこなくて、もう突然のことだったので、ただ、こう漠然と怖いっていうのは最初にあって。やっぱり、がんという響きがものすごく怖いものだったので、何か、今、すごく怖いことを言われたっていうのが感じて。でも、涙は出てこなかったんですね、びっくりしすぎて。で、じわじわとこう何かこう怖いなって感じていたら、わたしの前に母がわあっと泣き出してしまったもんですから、で、もう、どっちが患者さんだろうというぐらい。わたしは、もう、母をずっと慰めて、診察室では。「もう、しかたないよ、しかたないよ」って言って、母の肩をこう叩きながら、慰めたのが、一番最初の告知だったんですけど。
で、そのあとに、母は息子が泣き出したので、診察室の外に出て、初めて、先生もいなくなったので、1人に病室になって。そのときに、すごい恐怖がおそってきて、なんて説明していいか分からないんだけど。その手足がかたかた震えだして、涙はやっぱり出ないんですけども怖くて怖くって、もう手がすごく震えだしたのを覚えています。で、そうしていたら、看護師さんが入ってこられたので、少し、ほっとして。あ、看護師さんがきっと慰めてくれるんだろうと思って、期待して待っていたんですけど。「10日後に手術がもう決まりましたので、今から入院説明を始めます」っていう、「大丈夫ですか?」の一言もなく、ほんとに淡々と説明が始まったので、自分も「はい、はい」って聞いてはいたんですけど、全く頭に入らなくて。で、一通り説明が終わって、で、看護師さんがおっしゃったのが「今は、動揺しているでしょうから、あとで、この紙、読んどいてください」って置いていかれて、そのまま、またいなくなられて。で、「あれー?」って、「慰めてくれるもんじゃないんだな」とそのときすごく感じたのを覚えています。

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