インタビュー内容テキスト

わたしはですね、ほんと、抗がん剤は、終わってすぐは、逆にもう(子どもは)いいかなって思ったんですね。その生きられるか分からないという思いが強かったので、やっぱり、自分がもし子どもを授かったとしても、途中で、自分が旅立つんだったら、かえってかわいそうなのかなって思う気持ちもあって、一時期は、もう1人子どもがいるので、もう十分だなって思って、それでいいと思っていたんですけど。でも、やっぱり時間が経って、自分が元気になってくると、ああやっぱり兄弟作ってあげたいなとか思うんですけど。でも、主人に話すと、主人は、「いい」って言うんですよ。「もういいんじゃないの、1人で」って言うから「何で?」って言ったら、ずっと理由を言わなかったんですけど。
つい最近、それこそ、もう1回そういう話をしたら、「僕はいいよ」って言うから「何で?」って言ったら、「何かの乳がんの本で、子どもを生むことで、何かリスクが上がるみたいなデータを俺は見た」*1って言うんですよ。で、「見たから、そんなんね、あるんだったら、もういいじゃん」って言うんです。だから、そんなデータ、こっそり見ていたんだって思って。でもね、それが合っているか、合っていないかも分からないですけど。でも主人がそういう思いがあるっていうのを、初めて聞いて、ああ、そういう理由で子どもは1人でいいって言っていたんだと思って。だから、ああ、一応、気にはかけているのねと思って、思ったんですけど。
でも、自分としては、やっぱり、だいぶ、ほんと、元気になってきたので、もう1人はほしいなとは、可能性があるならとは思っていますけど、ま、こればっかりは、主人とほんと2人で話していかなきゃなっていうのがあるので。今、まだ30代なので、できないことはないんでしょうけど。こればかりは、あとは、運にまかせるってことですね(笑)。

*1 乳がんの治療終了後の妊娠・出産によって、再発のリスクが上昇するという明らかなデータはありません。
(日本乳癌学会編「科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン1薬物療法2010年版」)

「語ってくれてありがとう!」と思ったらこちらをクリック →

あなたのひと言をどうぞ → ひと言