インタビュー内容テキスト

最初は多分すごく驚いて、オロオロしたかったんでしょうけど、私、時間あるときっとおろついちゃうなと思って、あれやこれや、相談というよりは「もう決めたから」っていうふうに言って、治療がある程度終わってから、何か「ご飯食べられなかった」みたいなのをぼそっと言ってたんですけど。ちょっとかわいそうだなと思ったんですけど、まあ、そっちをいたわってる暇がこちらになかったので。でも、一つ、そのときに、例えば「私が乳がんになりました」って、母親が非常にそれを心配だったんだけれども、まあ、私にどうこうっていうことも言えないですよね。「大丈夫? 頑張りなさい」ぐらいしかきっと言えないと思うし、私が離れて住んでるし。で、彼女、うちの母自身が、それを多分、自分自身の娘がそうなったことに対しての不安っていうのを、言いに行くところがなかったみたいで、漢方薬屋さんに行ったらしいんですよ。で、非常に親切だったと。で、「『これが効くのよ』って言われて買ってきたの」って、1袋3万円ぐらいするよく分からないキノコの粉を10万円分売りつけられてきたときには、何か「何を買ったの?」っていう思いと、「ちょっと買って来ちゃったもんはしょうがないんだけど、何で買ってきちゃったの?」っていうのを聞いたら、「すごい丁寧に話を聞いてくれて、いろいろ教えてくれたの」って。その内容・精度の問題じゃなかったんですね。きっと、彼女はそういう自分自身が、娘が病気になったことに対しての精神的な不安とかを、何か誰かに言いたかったんだけど、自分自身が病気じゃないから病院にかかるわけにもいかないし、患者のケアはできても患者の家族のケアっていうの、今、ないですよね。どこにも。制度的にもないし、行く先も、例えば、心療内科とかをパッと行ければいいんだけど、そういう年代でもないし、そういう土地柄でもないし。だから、そういうところに行って「話を聞いてくれたから」って、10万円もするもの買ってきちゃって、「待って」って思って、それはちょっとびっくりしたんですけども、かわいそうだったなって。
 だから、できるだけその後は、自分自身も落ち着いたので、話をするようにはしたんですけど。「意外に落とし穴だった、そこ」と思って。後からすごく反省しました。相談って、私自身の相談じゃなくって、もっとコミュニケーションを取って、「私が安心だから、あなたも安心」っていうふうに親に納得させてあげればよかったと。

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