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インタビュー時:40歳(2015年8月)
疼痛期間:20年
診断名:線維筋痛症

東北地方在住。看護師だが、現在は無職。20代からあった腰痛が次第に全身に広がり悪化した。ペインクリニック、整形外科、心療内科などを転々とし、地元に戻ってから、心療内科でうつと線維筋痛症の診断を受けた。1年前に都内の専門外来を受診。痛みの原因が体の病気とわかって安心したが,治ることはないのかと思うことがある。

語りの内容

うーん。今、たぶん、もう本当に動けないので、一番の楽しみがテレビですね。テレビが一番楽しいし。結構ネットとかやっちゃうと病気のこととかばっかり調べちゃって、おかしくなるんですけど。テレビとか、まあその映画とかだと、その時間、忘れて、まあ痛みとか、だるさとかはあるんですけど、一応その病気とかのことを考えないで、ひたすら楽しめたりとか、その自分のいる世界じゃないところに身を置けるので、今、楽しみ、唯一の楽しみがテレビだったりとかしますね。

すごく、でもなんかすごくくだらないんですけど、とりあえずこう、「ああ」って、「今日、木曜、木曜日は嵐の番組があるから、まあそれまでは生きていられるな」とか。それに土曜日とか、ありがたいことに好きなタレントさんが割とたくさんテレビに出てくれてるおかげで、「あ、じゃあ、今日、今日、死なないのは、明日テレビ見れるから」っていうくらいだったりとか。

変な話、「ああ、私、もう明日死ぬのかな」とか「あと何年生きられるんだろう」って思うぐらい、具合悪い日とかって、しょっちゅうなんですけど。なんか、「ああー」って、「この俳優さんの映画が、あ、10月にあるんだ。ここまでは生きてられるかな」とか。何かもうすごく、そういうくだらなく思えるようなことしか、あの、目的っていうか、その、目印になるものがなくて。ただ、もうそれでもいいやと思って。

前はそういうこととかもすごい恥ずかしいって思ってたけども。もっと、こう、夢持ってっていうか、仕事とかいろいろ家庭とか、いろいろこう、目標とかちゃんと持って生きるのが正しいと思ってましたけど。そういうのとかも目的持てないんだったら別にいいやって、そういうくだらないようなことでもいいし、それで現実生き長らえてるから、まあいいかなと思うし。全くそういうタレントさんとかは、全く関わり合える人間ではないんですけど、でも何かそういうの、今はもうそういうのしか思い浮かばないし。それでもいいや、とか思いながら生きてますし。そういう逆に若いときとか仕事してたときは、そういうちっちゃい楽しみとかの発想も浮かばなかったから、いいのかなと思っているんです。

私は: です。

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