楽しみ・余暇の過ごし方
痛みによって、以前と同じ趣味や余暇の過ごし方ができなくなったという方もいましたが、それでも痛みが、ある程度コントロールされるようになると、自分なりに新たな楽しみを見出している方も多く、その楽しみが痛みの軽減にもつながっているようでした。ここでは、慢性の痛みをもつ方々が、痛みを抱えながらもどのように楽しみを見つけ、余暇を過ごしているのかについてご紹介します。
余暇の過ごし方が変わった
痛みによって、今まで続けていた趣味が続けられなくなったり、趣味を持ちたくても通院やリハビリなどに時間をとられてしまうと話す人たちがいました。
自分の好きなことを大切にする
自分が好きなタレントが出演するテレビ番組や映画を楽しみに過ごしたり、川柳、読書など以前から好きで続けていた趣味を大切にして気分転換をはかっている、痛みが出る前には思いつかなかったような小さなことに楽しみを見つけて、今を生きていると語った方がいました。
痛みにより他人と関わることが少なくなったという語りが多い中で、むしろ人とかかわり、おしゃべりに集中することで痛みを忘れるという方もいました。また孫の誕生をきっかけに、孫の成長や関わりを楽しみにしているという方もいました。
集中できることをさがす
音楽を聴いたり絵を描いたり、自分が集中できることをさがし、集中することで楽しみながら痛みを忘れる時間を過ごしたり、そのまま眠ることができるという方もいました。
新しいことに挑戦する
今までの自分の趣味を楽しむ方がいる一方で、痛みがありながらも、あえて、新しい趣味を見出したり、いままでの自分がしなかったことに挑戦している方もいました。
2018年7月公開
認定 NPO 法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」では、一緒に活動をしてくださる方
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山野草の栽培が趣味で、その趣味を通して人との交流もあり、痛みを紛らせることもできたが、今はできなくなってしまったことが苦痛である
精神的には趣味を考える余地はあるが、現実は通院や服薬、栄養管理で時間が埋まってしまう
土日も病院やリハビリに行くことがあり、友人との時間をとることが難しくなったが、 無理に友人につきあうより、ゆったり1人で週末を楽しむようになった
今は一番の楽しみがテレビ。好きなタレントが出る番組や映画公開を楽しみに生きている面がある
以前から好きだった英語のゲームや川柳を続けることで前向きに楽しみをみつけようとしている
好きな作家の本を繰り返して読んでいると幸せを感じる。読書や音楽鑑賞、散歩で気分転換をはかっている
孫が生まれたことで成長を見届けたいと思うようになった。孫と接することで痛みから気を紛らわすことができている
そのときの気分にあわせた音楽に集中していると痛みも和らぎ、痛くても眠ることができる
物を作ったり、絵をかいたり一生懸命に集中してできることを見つけて過ごすようにしている
元々歌うこと踊ることは好きだったが、人前で歌っているときに痛みを感じなかったことに気づいた
