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インタビュー時年齢:49歳 (2021年2月)
感染時期:2021年1月
背景:首都圏在住の女性。ジャズバイオリニスト。一人暮らし。

1月2日から微熱が出ていたが、4日に自分が濃厚接触者になったと知らされたので、インターネットで夜間往診を手配できるサービスを利用して受診、PCR検査で陽性とわかった。保健所の判断で自宅療養となり、発症から10日で隔離を解かれたが、嗅覚障害はその後もしばらく続いた。発症したことで自分のライブだけでなく、仲間のライブまでがキャンセルになった。仕事復帰には安全確認が必要だと思い、1週間後に民間のPCR検査を受け陰性を確認した。

語りの内容

やはりあの、嗅覚が一番問題があったかなと思います。嗅覚は本当に、1日目、2日目辺りは大丈夫だったんですが、3日目辺りからですかね、えー、もうどんどん何の匂いもしなくなっていく感じで。どれがっていう感じではなく、もう本当に全くしないぐらいまでひどい状態になりました。もうコーヒーとかカレーのような、匂いの強いものでも匂いがしないぐらいです。なので、普段はワインを飲むのがすごく好きなんですが、ワインの香りも全く分からないので、ワインも飲むこともやめてしまいました。

で、まあ、嗅覚がなくなるってこんなにつらいことなんだなっていうことは、強く感じました。それと今回の嗅覚のなくなり方が、少し人工的っていうとちょっと大げさなんですが、ほかの、例えば花粉症とか風邪とかの鼻詰まりとまたちょっと違った感覚で、初めての体験だったような気がしました。

――人工的っていうところ、ちょっと、もうちょっと。

うーん、なんとも言えないんですけれど、何でしょうね、こう、無理やりそうさせられてるみたいな気がするぐらい、鼻が詰まってるというか、はい。

――その、詰まってる感覚なんですか。息が吸えないようなそういう感覚、鼻詰まりってそういう感じだと思うんですけど。

何でしょうね、鼻水が出るというよりは、なんか、急に鼻が利かなくなるみたいなイメージです。

――じゃ、鼻呼吸ができないってことではないんですね。

ではないですね、うん。

10日間、自宅療養期間が終わっても、鼻だけはまだあまりよくなっていなかったので、とても心配になりましたし、治るのかどうかっていうのも本当に心配しました。というのも、あの、芸能人の方などでもコロナにかかってその後嗅覚がもう1カ月ぐらい戻らないとか、SNSでも半年ぐらい戻らない人もいるなんていう情報も見たりしたので、自分はいつ戻るんだろう、戻るんだろうかっていう心配はありましたが、まあ、コロナの影響だろうということは分かっていたので、特に耳鼻科に行こうということは思いませんでした。

そうですね、もう1月の終わりには、かなり。あの、コーヒーの匂いが感じられたときに、あ、かなり戻ってきたなというふうに思いました。

――今ワインおいしく飲めますか。

ええ、今はワインも本当に、あの、もともと感じていた香りも、100%感じることができていると思います。

私は: です。

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