インタビュー12
インタビュー時年齢:41 歳 (2021年7月)
感染時期:2020年12月
背景:首都圏在住で新聞社に勤務。感染当時は記者職。同じくメディア関係で働く妻(41)と息子(3)の3人暮らし。
両親(重い基礎疾患持ち)と姉家族が近隣に、妻の両親が関西在住。感染判明直後、妻も陽性、息子が陰性で、療養場所をどうするかで戸惑った。感染者が激増、保健所との連絡がつながりにくかった。協議を重ね、妻子は病院、自分はホテル療養となった。いったんは治まったせきが入所後に再燃。息苦しさ、下半身の痛みが出始めたときは不安でたまらなかったが、指定の療養期間が終わる頃には回復し、家族一緒に大晦日を迎えることができた。
インタビュー11
インタビュー時年齢:50 歳 (2021年5月)
感染時期:2020年3月
背景:首都圏在住の女性。息子2人(当時7歳と10歳)と3人暮らし。
罹患当時は接客メインのサービス業。自分の症状は1日の発熱と味覚障害だけで軽かったが、同じマンションの別の階に住んでいた父(80歳)が高熱を出したため2人でPCR検査を受けどち らも陽性が判明。認知症の母と子どもたちも検査を受け、母(78歳)と次男が陽性とわかり家族全員が入院。父は重症化しICUで治療を受けたが他界。退院後は母が老人ホームに入居するまで兄(インタビュー06)夫婦と協力して面倒を見た。父の一周忌のあと仕事に復帰したが、先行きが見えないので転職を考えている。
インタビュー07
インタビュー時年齢:49歳 (2021年2月)
感染時期:2021年1月
背景:首都圏在住の女性。ジャズバイオリニスト。一人暮らし。
1月2日から微熱が出ていたが、4日に自分が濃厚接触者になったと知らされたので、インターネットで夜間往診を手配できるサービスを利用して受診、PCR検査で陽性とわかった。保健所の判断で自宅療養となり、発症から10日で隔離を解かれたが、嗅覚障害はその後もしばらく続いた。発症したことで自分のライブだけでなく、仲間のライブまでがキャンセルになった。仕事復帰には安全確認が必要だと思い、1週間後に民間のPCR検査を受け陰性を確認した。
インタビュー04
インタビュー時年齢:50歳 (2021年1月)
感染時期:2020年3月
背景:関西圏在住の男性、医師。妻、娘2名(当時高校生・中学生)と同居。
喉の痛みと発熱があり、PCR検査を受け感染が判明。入院後も発熱は続き、味覚・嗅覚障害のほか、せきも出ていた。症状が軽快してもなかなかPCR検査が2回連続陰性にならず、2週間の入院後、宿泊療養施設へ移って3日後にようやく隔離解除となった。しかし、家族にうつすのが心配で、1週間ほど近隣のホテルに滞在し、自宅に戻った後も、数日はベランダに張ったテントで過ごしたりもした。