症状のはじまり
ここでは、心不全と診断された人たちが最初に異変を感じた症状についての語りを紹介します。
心不全はさまざまな心臓の病気によって引き起こされる状態で、心臓の働きが弱くなり、体に必要な血液を十分に送れなくなった状態を指します。
病気によって起こる特徴的な症状については、トピック「心不全の原因(準備中)」をご覧ください。
自覚症状があまりなかった
心不全になると、心臓が全身に十分な血液を送り出せず、血液が滞ることで肺の中や外側に体の水分がたまることがあります。
心不全になった多くの人が最初に感じていたのは息切れや疲れやすさでした。
初期にはそれ以外にこれといった症状がなく、自分がまさか心臓が悪いとは思わなかったそうです。咳が出るので風邪だと思っていた人もいました。
風邪が心不全の直接の原因にはなるわけではありませんが、何らかの原因で心臓の機能が低下していると、風邪やウイルス感染症などをきっかけに心不全を発症することがあります。
悪くなったりよくなったりを繰り返す
心不全によって肺に水が溜まると、身体を横にして眠るときに、肺の全体でガス交換がしにくくなり、咳の症状がでることがあります。
咳や息切れ、疲れやすさがあっても、休めば回復して仕事を続けられたので、すぐに入院が必要だと言われるその日まで仕事を続けていた人も少なくありませんでした。
咳と息苦しさ、胃痛や嘔吐・下痢
心不全では、心臓の機能が低下してくることで、体内に水分が溜まり、消化管にもむくみが発生するので、胃痛や腹部膨満感、食欲不振や消化不良などの消化器症状となって現れる場合もあります。
足のむくみ
心臓のポンプ機能低下で血液の流れが滞ると、足などの皮下組織にも水分が溜まり、むくみ(浮腫)が起きます。ひどい息切れや急激な体重増加を伴うこともあり、次の男性は足のむくみだけでなく、ひどい息切れで受診したことを話しています。
妊娠中に見つかる
妊娠中は、胎児を育てるために体の中を流れる血液の量がふだんより30〜50%ほど増えます。心臓はいつもより多くの血液を送り出す必要があり、負担が大きくなります。そのため、もともと心臓の病気がある人や、高血圧・貧血・多胎妊娠などの場合、心不全を起こすことがあります。
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心不全と言われても自覚症状はあまりなかったが、肺に水が溜まると少し歩くだけで息苦しかった
出張中ひどい風邪で肺が痛くなり、苦しくて帰宅後受診したら即入院だった。それまでおかしいと思うような症状はなかった
咳込んで眠れず、階段を上がると息切れがひどくて受診した。去年からよくなったり悪くなったりを繰り返していた
何年も医者にかかっていたが、仕事中心の毎日で足のむくみやだるさ、息苦しさが日を追うことに強くなり、頂点に達して入院した
息子を妊娠中に聴診で異常がみつかった。出産時はぜいぜいして横になることもできず一番ひどい状態だった
