経済的な影響
ここでは心臓病の発症や心不全に伴う治療費の負担や経済的な影響の受けとめに関する語りを紹介します。
治療費の負担
多くの人が心臓病の治療に掛かる医療費が非常に高価だと話していました。
頻脈誘発性心筋症で1カ月間入院した人は、カテーテルアブレーションの手術を受けた月の治療費は高額療養費制度を使わなければ総額200万円をはるかに超えていたと語っていました(「公的支援・社会資源の活用」のインタビュー08を参照)。
大動脈弁閉鎖不全でDavid手術を受けた人は入院が5週間に及び、 診療報酬の明細を合計したら700万円以上であったそうです(「公的支援・社会資源の活用」のインタビュー13を参照) 。
在宅酸素療法など、自宅で治療が必要な場合に負担が増える心配をしている人もいました。
ここでは心筋梗塞でステント治療を受けた人の話を紹介します。
先天性心疾患で長らく治療を続けている人が、薬が高価であることについても話しています。
仕事の変更による収入減
治療を終えてすみやかに元の生活に戻れる人もいましたが、仕事をしていた人の中には、元の仕事に戻ることができず収入が減った人もいました。
経済的な影響は少なかった
心臓の疾患や心不全に伴う経済的な影響の受けとめ方は、その人の病状の経過やおかれた環境によって様々でした。経済的な影響は殆どなかったと話した人たちがいました。
また、高額療養費制度などの社会資源を利用して治療費や病後の生活を支えている方もいました(「公的制度・社会資源の活用」をご覧ください。)
次の人は、民間保険を利用して経済的にはプラスになったそうです。
次の人は仕事を辞める時期でもあり影響はなかったと話しました。
経済的な不安
心臓疾患は急性期の治療を終えても、将来的に高額な治療を要することがあり、心不全の改善や再発防止のためには継続的な治療が求められる場合もあります。療養生活が長引いたり、生活上の制約が課されたりすることもあります。
こうしたことは、将来に向けて経済的な不安の原因となっていました。
将来再治療が予期されるステント治療を受けた人は、先のことを心配したらきりがないと言いつつ、生活に不安があると話しました。
若い時にペースメーカを植え込んだ人は、病気をしたら仕事を辞めるという社会だったと、当時の不安を話しました。
次に紹介する人は、心不全で肺高血圧症の薬を飲み続けているが、医療費の公費負担が無ければ生活が圧迫されると話しました。
インタビューに協力してくれた人の中には、公的支援の狭間に落ちて、生活に不安を抱える人もいました。
先天性の心室中隔欠損の治療後心不全を発症した人は在宅酸素吸入を検討するよう言われたときの複雑な気持ちを語っています。
認定 NPO 法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」では、一緒に活動をしてくださる方
寄付という形で活動をご支援くださる方を常時大募集しています。

高額療養費制度の手続きをする間がなく、いったん全額払った。ステント治療がびっくりする値段で、命の値段だと思った
今、飲んでいる薬は飲む人が少ないので客単価が高いのだろう。指定難病なので自己負担の上限はあるが高すぎると思う
