心不全とストレス
インタビューに協力してくれた人たちは心臓病の発症にストレスが関わっていたと思うと話していました。このトピックでは、心不全とストレスの関係に関する語りを紹介します。
ストレスと心臓の関係
ストレスが原因で心臓の不調を感じるとき、自律神経が関係しています。
自律神経は、様々な臓器の動きをコントロールする働きがあり、交感神経と副交感神経によって活発な状態とリラックスしている状態とのバランスを保っています。
強いストレスを感じたり、不規則な生活をしていたりするとバランスが崩れることがあります(心臓血管研究所 附属病院「ストレスで心臓に違和感が生じる仕組み」 をご参照ください)。
負荷がかかっているとき、精神的なストレスとして感じていなくても、身体が反応することもあるようです。
心臓病発症に関連したストレスの体験
わたしたちのインタビューでは、様々なストレスの体験が心臓病の発症に影響したと語られていました。
ある人は友人からの身に覚えのない電話が原因で入院となったそうです。
ある人は子どもを亡くした精神的なショックが心臓に影響したと話していました。
次に紹介するのは仕事のストレスについての語りです。
インタビューでは、多くの人たちが仕事にまつわるストレスや負荷が心臓病の発生につながったと話しました。
長い間の無理が重なり、発症につながったと振り返る人もいました。
忙しい環境が不摂生に繋がり、心臓に悪影響を与えたと話す人もいました。
仕事に加え日々の生活でも自分の限界を超える生活をしてきたと話した人たちがいました。
夜も寝ないで仕事中心の生活をしてきた人が自分を「タイプA行動パターン」だと思うと話していました。
心臓病に関連するタイプAの性格・行動パターンについては日本心臓病財団の「心臓病や突然死と性格や行動(タイプA)が関係するって本当? 」を参照してください。
ストレスへの対処
心臓への悪影響を減らすために、様々なストレスへの対処が実践されていました。
ストレスの原因となった環境を直接取り除いたり、変えようとした人たちがいました。
環境は変えられないけれど、受け止め方を変えてみたという人たちもいました。
また、リラックスできる習慣を持つことによって、ストレスをため込むのを防いでいる人もいました。
次の人は、ストレスが溜まりそうなときは、無理せず精神科を利用し予防的に対処していると話していました。
私たちのインタビューでは、何人かの人たちがストレスをため込まないために心がけていることについて語っていました。
交友関係において、病気のことも隠さず、「合わせてね」と言って付き合ってもらっている人や、ストレスを溜めない生活を日頃から心がけている人がいました。
次の人は、自分の心の持ち方と心臓の調子がリンクしているので、アンガーマネジメントをすると検査の数値が安定するという話をしています。
心臓病の患者会の活動をしている人は、悩みを抱えたときには、同じ体験をした人や助けてくれる人にどんどん話して、早い解決をはかるのがよいと話していました。
次の人は自分の好きなことで気分転換を図っているそうです。
認定 NPO 法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」では、一緒に活動をしてくださる方
寄付という形で活動をご支援くださる方を常時大募集しています。

精神的に負荷がかかると、心臓にも影響があると思う。交感神経が活発になって脈が速くなったりする
ストレスと心臓は互いに悪さをする。自分は自律神経に敏感なので、心臓が悪くなるとメンタルも悪くなると思った
人の生き辛さに触れる仕事をしている。心臓にストレスを与えながら仕事をしているという意識はないが、負荷はかけているだろう
日にちが限られた中で仕上げなきゃならない仕事をしていて、泊まり込んでいた時、目がまわり、息苦しくて歩けなくなった
看護師で老犬を飼っていた。何十年も目覚ましを使わず睡眠時間3~4時間で家事や犬の世話など全部やるという生活を続けてきた
自分のマイナスになることは話したくないだろうが、ストレスがあるときには人に話し、早く解決を図るとよい(音声のみ)
