アロマターゼ阻害薬

アロマターゼ阻害薬:アリミデックス(成分名アナストロゾール)、アロマシン(成分名エキセメスタン)およびフェマーラ(成分名レトロゾール)

アロマターゼ阻害薬は閉経後の女性に用います。女性は閉経期を過ぎると、卵巣でのエストロゲンの生成が停止します。しかし、体内の脂肪細胞では、少量のエストロゲンを産生し続けます。アロマターゼ阻害薬は、脂肪細胞でのエストロゲンの生成を停止させます。

がん細胞に達するエストロゲン量が少なくなるほど、がん細胞の増殖はより遅くなったり、増殖が完全に停止したりします。阻害薬には、アリミデックス(アナストロゾール)、フェマーラ(レトロゾール)、アロマシン(エキセメスタン)があります。

アロマターゼ阻害薬はいずれも錠剤で、1日1回服用します。また、長期間にわたり投与されることもあります。アロマターゼ阻害薬を数年間服用すると、骨がもろくなる(骨粗鬆症)リスクが増加します。治療を開始する前に骨密度スキャン(DEXAスキャン)を用いて骨の健康状態を調べ、その後は治療を続けているあいだ2年ごとに骨がもろくなっている箇所はないかを調べます。通常はスキャンの結果によりますが、一部の女性は骨を守るために治療が必要となります。

私たちがお話を伺った女性のうち数人は、アリミデックス(アナストロゾール)の服用経験について語りました。

タモキシフェンからアリミデックスへ切り替えたと話した女性がわずかにいました。その理由は、タモキシフェンの服用によって副作用が発生したためでした。

一部の女性は、最初はタモキシフェンを数年間服用していましたが、タモキシフェンによる副作用を経験したり、閉経したため、アリミデックスの服用を開始しました。

アロマターゼ阻害薬にはアロマシン(エキセメスタン)もあります。私たちと話をした女性たちの中の一人は、アロマシンを処方されていました。

フェマーラ(レトロゾール)もアロマターゼ阻害薬であり、閉経後のホルモン療法として処方されることがあります。

ある女性は、タモキシフェンの服用を終えた後からフェマーラを処方されていると話しました。

2017年10月更新

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