インタビュー内容テキスト

で、そのときは、たぶん私が27、28とか、そのぐらいの時期だったと思うんですけれども、もうちょうど仕事もやめて、友達との縁も疎遠になって、父は、あの、アルツハイマーの症状がもっともピークの一番暴れる時期で。で、徘徊してしまうし、徘徊して、もうやっとの思いで迎えに行って、「お父さん、どこ行ってたの、心配したよ」っていうふうに言うと、もうまっすぐ私のことを見て「どちらさまですか」っていうふうに、やっぱり言ってくるんですよ。もう、どうしようもないなと思って、そのときには、あのー、正直早く死んでくれってすごく思ったんですよ。
と、意外と人間、なかなかお迎えってこないみたいで、結構、丈夫で、で、あの、父も母も超元気ですし、ただ、そのときにもう、私が支えていくっていうキャパはもうなくなってしまったときだったので、そのときは、あの、正直、うちの父と母が寝静まって、あと、うちの犬も寝たときに、あのー、ま、ガスひねったんですよね、私。「もう、みんな死なないんだったら、もう、いいよ。私が連れてってあげる。もうまとめて死んでしまったら楽になる」って、すごく思ったので。で、ひねったんですけど、ひねった瞬間に、うちの犬が「ワン」って吠えて、慌ててこっちに来て、で、「あっ」と思って、「あ、いや、まずいまずい」と、慌てて止めたんですよ。
でも、そのときに、私もあの、父が倒れてから、もうずっと――長女なんですけど、結局、その、長男の役割というか、――大黒柱もしなきゃいけない状態だったので、たぶん本人は気づいてなかったけど、ずっとやっぱり気を張り詰めていた状態というのが続いていたみたいで、その、ガス栓ひねって、犬が吠えて、「あっ」と思って止めてから、もう犬抱えて、ひと晩じゅう、もう本当に鼻水出るぐらい、わあわあ泣いて。それで今度、うちの母もビックリして起きてきて、「何、どうしたの、何があったの」、「ごめん、今、私は2人を殺そうとした」っていう話も母にして、で、そうすると、もう今度、母も「そこまであんたの人生も変えちゃって、追い詰めてごめんね」っていうので、わあって泣いて。ま、父はそのときは全然気がつかず、2階の寝室で寝てるんですけど。ある意味、そういうふうにもう、母もしんどかったし、私もしんどかったしっていうのを、ちょうど、お互い出したっていう機会ができたのが、すごくよかった、今思えば、すごくよかったなとも思っていて。それを、あのー、出したことで、「よし、そうならないように、お互い頑張ろう」っていうような、新たな覚悟ができたっていう状態だったんですよね。

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