インタビュー時:37歳(2022年10月)
関係:母(インタビュー41の妻)
医療的ケアのある子:長男4歳
首都圏在住。夫と長男の3人家族。

看護師資格をもつ。息子は生まれた直後に緊急搬送された。生後2か月で気管切開、4か月で胃ろうとなり、その後、両親の遺伝子の同じ部分にそれぞれ異なる変異が偶然あったこと(常染色体潜性遺伝)が原因の稀少疾患とわかった。息子を守るためすべての情報を理解したい母の気持ちと、辛い現実を医療の知識を活用して乗り切ろうという医療者の気持ちが共存していた。息子が1歳過ぎの頃、現在の研究職に復職した。テレワーク中心で、忙しいが柔軟な働き方ができている。市の保育園とその他サービスを使い週5日子どもを預け、共働きで子育てしている。

語りの内容

――仕事は、自分を精神的に支えるやりがいと経済的な側面と両方あると思うんですけど、ご自身の中ではどちらが強いですか。

難しい質問ですね。
どっちもなんですけれど、おそらくやりがいのほうが大きいんだと思います。
経済面でいえば、私がフルタイムで働かなくても、何とかやっていけるぐらいではあると思うんです。
だけど、歯を食いしばってでも絶対フルタイムでやっているのは、私がそこにやりがいを感じて、自分の価値はそこにあると思っているからじゃないでしょうか。

――夫婦それぞれ学会出張もあるようでが、そのための調整はどうしていますか。

分かった時点で話し合いですね。
険悪になります、いつも大体(笑)。
Googleカレンダーを開いて、「言ったよね」「言わないよね」みたいな。

優先順位をお互いにつけて、これは絶対行きたいっていうものは、行けるように調整します。
「絶対、行きたい」が重なったことが幸いないのか、夫が我慢してくれてるのか分からないですけど、その辺は調整してます。

――育児と仕事以外に、家事もあるじゃないですか。家事分担も対等だと感じますか。

イーブンです。
偏ることはままあるんですけど、本当に対等だと思います。
うちは夫が食事を作り、私が掃除と洗濯と主にやる。
お互いどっちもできるので、体調悪かったり忙しかったりするときはどっちかがやる。

――朝ご飯も晩ご飯も、基本的に家で食べる?

朝は家で簡単な、ほぼ用意しなくていいようなものにして。
夜も、大変なときは買って帰ってきちゃう。

――夫婦でそろって基本的に食べられる?

情報共有じゃないですけど、「今日、保育園で何があったらしいよ」「またこういう手続きが必要なんだけど」とか。
手続きがやたら多いので、ご飯食べた後に書類を一緒に書いたり、あしたの予定とか、日中、保育園から何かあったときの電話をどっちが受けるかみたいな最終確認とか。

――ブリーフィングですね。

そう(笑)

私は: です。

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