子どもの好きなこと・遊び

子どもの仕事は遊ぶことです。遊びを通じてできることが増えていき、家族や友達ともかかわりが増えていきます。
お子さんがどんなことが好きなのか、どのような遊びがあるのかを聞きました。

好きなことの発見

まず、小さいうちは抱っこされるのが大好きという声がたくさんありました。高さとちょっと勢いのあるお父さんの抱っこが特に好きな子も。
もう一つは、お散歩。風が顔にあたる感触や、がやがやした音が聞こえるのが何やら楽しそうで、たくさんお散歩には連れていっているというお話がありました。
中には、握力や視力・聴力が弱く一般のおもちゃで遊ぶことが難しかったというお話や、表現が出にくく小さい頃はなにが好きなのか親としてよくわからなかったというお話もありました。
子育てする中でのいろいろな発見を紹介します。

子どもが嬉しそうなとき

子どもの好きなことは、まず親自身が楽しいこと、好きなことを実践されている方もいました。

こちらのご家族は動物が大好きな一家で大型犬2頭、それ以外にもたくさんの動物に囲まれて生活されています。犬が毎日、子どもに寄り添い、働きかけてくれることで、寝たきりで刺激の少ない子にとってうれしい時間になっていると言います。

次のご家族は外出が好きで、お子さんが大好きなお風呂を家族で楽しむこともあるそうです。

表現が出ないことで分かっていないと周囲に判断され、幼い頃のままの環境に置かれてしまうことが多いが、好きなことや興味について実年齢相応の働きかけも必要ではないかとのお話もありました。

ゲームの活用

いまの子どもは生まれたときから携帯やタブレットが身近にあり、ゲームやインタネットの動画が大好き、というお話もたくさんありました。

次の方は、ALSをはじめとする難病患者のために設計された、わずかな動きも感知できるセンサースイッチを利用してお子さんとゲームを楽しんでいるそうです。

手が動かせないお子さんの場合には、視線入力装置を用いることで遊んだり、コミュニケーションがとれる技術があります。
視線入力装置とは、人間の目の動きをコンピュータ画面上に落とし込むもので、目の動きでマウスのような操作をすることができます。
次の方のお子さんも視線入力のゲームにはまっているようです。

次の方のお子さんは心臓疾患のため心拍が上がってしまう運動はできない代わりに、ゲームセンターで身体を動かすと言います。和太鼓のリズムゲームは向かうところ敵なしになってしまったとか。

楽しみを通じた成長

運動のできる子は親子ではいはい競争をしたり、足をもって手押し車で遊ぶなど身体能力を伸ばすような遊びを日常的に取り入れたと言います。親が手作りの絵カードや教材を作成して楽しんでコミュニケーションをとったり、知的な面での成長を促したりしているようです。楽しみを通じたお子さんの成長についてのお話です。

この方は、親子共通の趣味として書道を始めたそうです。

次の方の15歳になるお子さんはコロナ禍で在宅ワークをしている親の姿を見てパソコンに憧れ、クリスマスにパソコンを手に入れ、あっという間に使いこなしているそうです。

2023年7月公開

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