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インタビュー時の年齢:44歳(2021年6月)
関係:母 (インタビュー25の妻)
医療的ケアのある子:長男15歳
北関東在住。夫、長男、二男(1歳)と暮らしている。

長男は小学2年生のときに交通事故で寝たきりとなり、人工呼吸器の管理、痰の吸引、胃ろうからの経管栄養の医療的ケアが必要となった。
息子は現在、特別支援学校の訪問教育を受けている。
自分は息子のお世話をしながら、バリアフリーに改装した自宅で小さなカフェを始めた。
同じような境遇にある方々にとって安心して外に出かけられるきっかけとなる場所にしたいと思っている。

語りの内容

ここはバスは1日に10本も多分ないです。
朝の時間、夕方の時間は本数は多少増えると思うんですけれど、昼間だと何時間に1本、夜の最終便は、「え、こんな時間に終わっちゃうの?」っていうのが最後という状況なので、公共交通機関で動けないっていうのは大きくて。

ただ、息子に経験としては、やっぱり公共交通機関が使えないと、例えばここで生きていくために、私が高齢になって動けなくなったときに、タクシーしか手段がなくなってしまうのはいかがなものかという思いもあるので。
本数は少ないんですけれど、路線バスに乗ったり電車に乗ったりっていう経験はさせたいと思って。
まあ、時間を合わせてにはなるんですけど、なるべく定期的に外出の練習のような形では挟んでます。

ただ実際問題として、1日に10本あるかないかのバスの中で、スロープ車が1日に1本、2本、行き帰りで1回ずつ、逃したらもうないっていうような、そういう環境っていうのは…。
やっぱり都会に住んでたらもっと、電車だって1本乗り過ごしても次がすぐホームに入ってくるっていうのは、魅力だなとは思いながら過ごしてます。

その辺の自立(について)、子どものときには、親が付いていることが、障害や病気にかかわらずあると思うので、それはそんなに大きく感じてはいないんです。
でも成人になるとか、大人になって、ほんとに親のサポートがなくなるときに、地域で生きていくことを考えると。
その辺の交通機関が使えないと、やっぱり田舎では難しい面っていうのがいろいろ出てくるのかなというのは、今ちょっと課題ではありますね。

私は: です。

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