アルバイトなどの活動

学生時代にアルバイトを経験する人は多くいます。アルバイトは、お金を稼ぐことを目的でする人が多いですが、同時に、社会に出る前に責任のある役割を担い、多様な経験を積む一つの機会になります。インタビューに答えた人も、アルバイトを通じて自信を得たり、自分の障害を意識するなど、様々な体験を話していました。

様々なアルバイト

今回インタビューに答えた人では、3分の1弱の人がアルバイトを経験していました。

最後の視覚障害の女性は、正規職員なら配慮してもらえるが、アルバイトだと障害のある人は雇われにくいことを話していました。障害のある学生がアルバイトを経験しにくいことが窺えます。

アルバイトを始めたきっかけと障害

次の聴覚障害の女性は、自分に障害があり助けてもらうことが多いが、自分も何か人にしてあげられるかもしれないと思ったことがアルバイトのきっかけになったと話していました。

視覚障害の女性は、学生時代に、盲導犬とともに過ごすことについて子どもに話をする活動を続けていた経験を話していました。

通信制の高校の時から大学在学中にかけて7年間ほどアルバイトを続けた難聴の女性は、最初、自分を試す気持ちでアルバイトを始めたと話していました。

アルバイトと自分の障害

インタビューに答えた人の中には、アルバイトの場で自分の障害を意識したり、アルバイトを通じて自分自身を理解するような経験を積んだ人がいました。聴覚障害の女性は、飲食店での皿洗いのアルバイトで、聞こえないことで嫌な思いをした体験を話していました。

のちに内部障害と診断された女性は、飲食店のアルバイトは体力的に難しいと感じた経験を話していました。

吃音の男性は、アルバイトの採用試験に不採用だった時の思いについて、話をしています。

内部障害の男性は、アルバイト先に自分の病気のことを伝えなかったときの思いについて、次のように話をしていました

視覚障害の男性は、後の就職活動で障害があってもできることを伝える時、アルバイトで実績があることで説得力が増したと話していました。

次の難聴の女性は、飲食店でのアルバイトについて、自分で工夫をしたことを話していました。

次の発達障害の男性は、自分の障害をきっかけに福祉活動に関心を持ち、在学中に個人事業を始めたことを話していました。

アルバイトで学んだこと

本格的に社会に出る前に学生をしながらアルバイトをすることは、様々な社会経験をすることになります。次の吃音の男性は、アルバイトを通して学んだことがあったと話していました。

2021年1月公開 2022年4月更新

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