その他の内科治療
このトピックでは、薬物療法と食事療法以外の治療法として血球成分除去療法、在宅でのIVH(中心静脈栄養)、ドレナージという排便の方法と漢方について語られています。
血球成分除去療法とは、血液中の白血球や顆粒球など免疫異常の原因物質をろ過や吸着法等により取り除き、残りを患者の体に戻すという治療法です。薬物治療ではないために副作用の心配は少ないと言われていますが効果は人により限定的と言われています。
IVH(中心静脈栄養)は鎖骨の下あたりから肺の近くの太い静脈に針を刺して点滴で輸液を入れるもので、通常入院しているときに行う治療ですが、これを在宅でやっている人もいます。栄養補給の方法としては最も効果的な方法ですが、感染症や腎臓への負担など、在宅で行うにはリスクも伴います。
排便がうまくできないときにいきなりストーマ(人工肛門)にするのではなく、肛門から直腸に管をいれて排便する方法(ドレナージ)があります。しかし日常生活のQOLを考えると長く続けるのは困難ですが、次の方は偶々がんが見つかり大腸を切除してストーマにされました。
今回インタビューさせていただいた方の中で多くの方が大建中湯という漢方を使っていました。また患者会などで有名な青黛(せいたい)という漢方については、今回インタビューした方のお話にはありませんでしたが、クローン病や潰瘍性大腸炎に良く効くという話も聞きます。しかし、一方で肺動脈性肺高血圧症(PAH)を発症したケースが複数判明したとして、厚労省が関係各医学会に注意喚起を発出しています。
2019年6月公開
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レミケードの効果が減衰してきたとき、血球除去療法を2年間くらいやったが、効果はあったんじゃないかと思う。また貧血があったのでフェジンという鉄分を補給する薬も飲んでいた
壊疽性膿皮症(えそせいのうひしょう)(注1)という合併症が出たときに顆粒球除去療法をやった。1回目は良く効いたが2回目は何故か効かなかった
通常在宅でIVHをやる場合は皮膚の下にポートをいれるのだが、自分は感染症にかかりやすいので普通にカテーテルを入れて2か月に1度くらい交換している
一時期在宅でIVHをやっていたが、肝臓に栄養が行き過ぎて脂肪肝になる恐れがあるという事で今は止めている
便のドレナージというのはお尻から直腸に管を入れて排便する方法。管を常時差し込んでおいて、テープで止めて足元のドレナージバックに流し込むというもの
お腹が詰まりそうなときとかガスがたまってお腹の張があるようなときに大建中湯を飲むと効果が感じられる
たまたま主治医とは違う先生に診てもらったとき、大建中湯を勧められて使ったらとても良く効いたので今でも使っている
