恋愛・友人関係

恋愛や友人との関係に、病気はどのように影響したのでしょうか。学生時代と社会に出てからでは状況は異なりますし、全く影響がなかったという人もいれば、病気のせいで友達ができなかったという人、あるいは異性との交際に自信が持てないと話す人もいました。その人の病気に対する考え方や気の持ち方で周囲の人との関わり方も違っていました。

友人関係への影響

この男性は、病気のことはみんなに話してきたし、これからも話すつもりなので友人との関係には影響しないが、就職や結婚になると不安もあると話しています。

次の女性も、病気のことを知っている友達は理解してくれているし、病気のことを知らない友人でも特に困ることはないと言います。

一方、病気が友人関係に影響したという方もいます。それが良いか悪いかは人によって違うようです。

病気のことを誰にどこまで話すかは、その人との関係性で決めていると話す人もいます。

友達に優しい言葉をかけられて嬉しかった、勇気がわいたというエピソードは、今回のインタビューの中で多くの方が語っています。

次の女性は、入院中友達がお見舞いに来てくれたうれしさと、休みを楽しんでいる皆の元気な姿を見たときの複雑な思いを語っています。

当然のことかもしれませんが、病気になる前からの知り合いと病気になってから知り合った人では、自分を見る見方が違ってくると感じている人もいます。

恋愛関係への影響

恋愛関係においてもクローン病は少なからず影響するようです。恋愛や結婚に積極的にはなれなくなったという話もありますが、最初から相手に病気について全てを話しておくことで安心できるという方もいました。さらに病気の話を聞いても特に何か調べたりせず、自分の言葉をそのまま受け止めてもらえたことが嬉しかったと話す人たちもいました。

恋愛からさらに結婚まで進むかどうかというときに、将来その病気が家庭生活に及ぼす影響を考えてしまったり、社会から求められている性別役割をこなせるかどうか自信が持てないと感じたりするケースがあります。男性の場合は外で働いて家族を養っていけるかどうかということ、女性の場合は家事や子育てと仕事との両立を考えて、ためらったり、二の足を踏んだりすることがあるようです。

上記の女性は婚約者の家族が病気について詮索したのが嫌だった、と話していますが、交際相手の親から反対された経験を持つ人は複数いました。ただ、当初反対されても、時間をかけて知り合っていくうちに認めてもらえたと話す人もいます。

2019年6月公開

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