インタビュー内容テキスト

…味がほとんど分からなくなって、なので、その、…料理をするときに、あのー、味見をしても分からないので…とても苦労しました。で、匂いが分からないと、あのー、料理も困るんですね。…どうしょうって思いながら毎日…やっていたんですね。いや、でも、家族には言わなかったんですね、それは。
で、…そんとき、ある日、あのー、夫が、…あのー、お味噌汁を一口飲んで、「何かこれおいしくないな」って(笑)言ったんですね。「おいしくないな」って。…で、何か、そんとき、あのー、わたし、めったにというか、ほとんど怒らないんですけれども、…あのー、で、怒鳴るということも、もう、夫に対してはまずないんですけれども、…何かそのときは、…「じゃ、自分で作ってよ」って(笑)怒鳴ったんですよね。ていうのは、やっぱり、もう、……そこまで、自分の不安とか、…もう自分は駄目じゃないかとか、いうものが、もう…たまりにたまっていて、それがその夫の一言で、…何かくずれてしまったみたいな…感じで。でも、夫はそんな…分かりませんから、…何だみたいに(笑)、何かすごい、あのー、びっくりしてとまどっていましたけれども。そんなことがありまして。
…で、その、その少しあとだったか、あのー、ネットで、わたし、認知症とかよく調べているんですけれども、あのー、若年性認知症って書いてあったんで読んでいったら、若年性認知症になると性格まで変わりますと、怒りっぽくなりますって書いてあって。その家族の証言として、あのー、「この、この味が薄い」って言ったとたんに「じゃ、あなたが作ってよ」って怒鳴られたって書いてあったんですね。全く同じだと思って、で、……あのー、…ああ、そういうふうにとられるん…ですね。だから、こちら側からすれば、もう、ほんとに、あのー、もう、不安と悲しみと…つらさを、もう、もう、いっぱいにためて、精一杯やっていて、それがぽろってこぼれたことが、あのー、人から見たら、あ、若年性認知症って性格まで変わるんだって、そういう見方をされるんだなっていうように思いました。

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