インタビュー内容テキスト

ただ、そのー、…まあ、最初に(リバスタッチパッチを)貼ったときは、…ま、高齢者は背中に貼るの(を)、わたしはこの辺(胸のあたり)に貼るんですけれども、…最初に貼ったときは、…何か、認知症っていう、何か、焼印を押されたような…感じがしまして。……何か、誰にも見られたくないなっていう…あのー、別に、わたしは、認知症に対して何の偏見も持っていないと、自分では思っていたんですけれども、……やはり、認知症っていう、その認知症っていう言葉は、……非常に重たいですね。…あのー、ま、結局、その誤解されているからなんですけれども。……その言葉、…うーん……何て言うんですかね、もうあなたは終わりですみたいな、そういう………あのー、感じがすごく…ありましたね。

ま、自分は認知症なんだと思ったときに、あのー、どんどん、進行するしかないんだって。どんどんどんどん何もできなくなっていくんだ。……で、…わけが分からなくなって、家族を苦しめるんだ。…そして寝たきりになって死ぬんだ…っていう、……それを、……乗り越えるという、受け入れる、受け入れるとも違う。……うーん…ま、何と説明したらいいか分からないんですけれども。ま、だから、そのー、薬は効いて体調はよくなったんですけれども、……まず、…あのー、誰にも話せないと思いましたね。…話せない。「わたしは、認知症です、わたしは幻視を見ます」って言って。誰がそれを理解してくれるだろう。…誰も、「わたしは幻視が見えます」って言って、……誰が…わたしを普通の人間って思ってくれるだろうっていうことは、すごく思いました。

………で、何ですかね、まあ、言えないと思っている。しばらくそうだったんですけれども、そのときというのは、そのー………とてつもなく…孤独でした。あのー……何か、こう、自分で、……渓谷に、何か平均台のような細い……、台というか橋というかがあって、すごく深い渓谷に、…そこを1人で歩いているような、そういう感じがしました。…で、しっかりしなくちゃいけないってずっと思っていたんですね。ちょっと気を、気をしっかり持って、…自分さえしっかりすれば、何とかなる。歩いて行ける。大丈夫…って、こう自分に何度も言い聞かせるんですけれども、でも怖い(笑)ものすごく怖いんですね。で、…もう足がすくんで前に出ない。あのー、怖い……でもしっかりして、……進まなきゃいけない。何かそういう感じがしていました……。

「語ってくれてありがとう!」と思ったらこちらをクリック →

あなたのひと言をどうぞ → ひと言