再発・転移の徴候と診断

ここでは、再発・転移がどのように発見されたか、そして、再発がわかったときにどのような気持ちだったのか、体験者の語りを紹介しています。

「再発」とは、手術など初期の治療でいったん治癒したように見えたがんが目に見えない形で体のどこかに残っていて再び大きくなることです。中でも手術した部分やその周辺の組織で大きくなることを「局所再発」、骨や肺といった乳房から離れた臓器でがんが増大することを「遠隔転移」と言います。

今回、インタビューに協力してくださった人たちの再発がわかった時期は、最初の診断後1年未満から10年以上とさまざまでした。また、乳がんと初めて診断されたときに、すでに骨や肺などに遠隔転移していた人たちもいました。

このように腰痛や疲労感など何らかの徴候があって転移が見つかった人たちもいれば、徴候がなくて経過観察の検査(腫瘍マーカーやCTなどの画像診断)で異常が見つかったという人たちもいました。

今回インタビューした人のほとんどが最初にがんが見つかったときより、再発がわかったときの方がショックだったと話しています。しかし、ショックを受けても、それぞれの人がその場で立ち止まらず、再発後の治療や今後の生き方について考え、前に進むことができていました。家族や友人の支えがあって、希望が持てたと話す人たちもいました。

遺伝性の乳がんと診断されていた女性はショックではあったが、いつかはそういう日が来るのかなと思っていたそうです。

ある女性は、再発の告知についてはっきりと知らされてよかったと語っています。彼女は主治医に自分から余命について尋ねたそうです。

2020年1月更新