補完代替療法

補完代替療法とは、現代医学の分析的な方法では、まだその効果が証明されていない様々な治療法であり、その中には伝統医学など従来から行われてきた民間療法だけでなく、通常医療を補うものとして利用されているさまざまな試みがあります。ここでは、これらを広くまとめて補完代替療法と呼ぶことにします。私たちのインタビューでも、多くの人が補完代替療法について語っています。中には、安全性に関する評価が十分に行われていないものもありますが、さまざまな利用の仕方があることを知っていただく意味でご紹介します。

ともかく試してみる

最初にがんとわかった時点で、わらをもつかむような思いで積極的に民間療法を試した人もいる一方、心配する家族や知人から「がんに効く」と言われる健康食品をもらったので、とりあえず飲んでみた、という人もいました。

再発を予防したい

直接的にがんを縮小させることを期待して補完代替療法を受けた人もいますが、多くの人は自己免疫力を高めて、再発を予防したり、再発がんの進行を遅らせたりすることをめざして治療を受けていました。また、勉強会に参加するなどして継続的に使い続けている人もいますが、ひとしきり試して不安が薄らいだところで、使用を辞めた人もいました。

 

医師との関係

インタビュー協力者には、西洋医学的治療を完全に否定して、補完代替療法しか受けなかった人はおらず、皆、西洋医学的治療と並行して利用している人たちでした。その西洋医学の主治医との関係についてみてみると、補完代替療法に消極的な主治医を説得して挑戦した人や、逆に信頼する医師に勧められてやってみたという人もいました。

補完代替療法を辞めた理由

多くの人が、効いたか効かなかったかはわからないが、不安の強いときに気が紛れた、精神安定剤になったと語っていました。しかし、中にはいろいろ試した結果、しこりが小さくならなかったり、再発してしまったりしてやめたという人もいました。また、サプリメントによる健康被害の報道をきっかけにやめたという人も複数いました。

※2004年に、がんを患っていた神戸市内の60代の男性がアガリクスの服用を始めて3週間後に劇症肝炎を発症して死亡したことが報道されましたが、因果関係は明らかにされていません。

インタビューで語られた補完代替療法の種類は、このページで紹介している語りに登場するもののほかに、ホルミシス療法と呼ばれる微量放射線療法や漢方療法、玄米酵素、EMX、マイタケエキス、プロポリスなどの健康食品、気功など多岐にわたっていました。なお、玄米菜食や日々の運動といったより一般的な健康法については、再発予防と体調管理をご覧ください。