乳がん検診

ここでは、乳がんの診断を受けた人たちの乳がん検診に関する体験を紹介しています。わが国では、2004年より、40歳以上の女性に対してマンモグラフィ検査による乳がん検診が推奨されています。また、マンモグラフィ検査でわかりにくい乳腺の密度が濃い女性に対して超音波検査を併用することの有効性が検討されています(乳がん検診における超音波検査の有効性を検証するための比較試験:http://www.j-start.org/)。2018年4月現在、乳がん検診の対象者や方法は自治体ごとに異なっている状況です。詳細については、お住まいの各市町村にお問い合わせください。

インタビューに協力してくださった方々の中には、自治体の乳がん検診を受けて異常が見つかった人もいれば、職場の健康診断の機会を利用して乳がん検診を受け、異常が見つかった人もいました。ある人は、職場にマンモグラフィ検診車が初めて来て、検診を受けて見つかったそうです。

中には、報道などで乳がんに関する話題を見聞きする機会が増え、友人と検診の話になり、乳がん検診を受けた人もいました。

たまたま検診を受けたけれど、乳がんは自分たちにはあまり関係がないものと思っていたという人たちは少なくありませんでした。ある人は、婦人科で手術経験がある場合、乳がんにならないと思っていました。また、他の人たちは、家族の中にがんになった人がいないから、自分は胸が小さいから、といった理由で、まさか自分が乳がんになるとは思っていなかったそうです。この人たちは、タイミングよく、自治体から検診のお知らせを受けたり、夫の再就職に合わせて一緒に検診を受けたりしたことで、乳がんの発見につながっていました。

一方で、自分は乳がんにはならないと思っていたため、乳がん検診を受けていなかった人たちもいました。20代で診断された人たちは、まさか20代で乳がんになるとは思っていなかったと話していました。前に検診を受けて異常がなかったことや、まわりにがん患者がいないことから、大丈夫だろうと思って検診を受けずにいた人たちも少なくありませんでした。また、別の病気で、定期的に病院にかかっていたので、乳がんについても何か異常があればわかるものだと思っていた人もいました。

検診の方法には、視触診、マンモグラフィ検査、超音波検査などがあります。毎年、視触診の乳がん検診を受けていても、自分でしこりや痛みなどの症状を感じて受診し、発見につながったという人たちがいました。中には、乳がん検診で超音波検査を受けた10ヶ月後に自分で異常に気づいた人もいました。

閉経以前で乳腺が発達している人は、マンモグラフィ検査だけでは発見しにくいことが指摘されています。現在、検診に超音波検査を併用することの有効性が検討されています。インタビュー協力者の中には、マンモグラフィによる検診を定期的に受けていたのに、発見できなかったと話す人たちがいました。そのうちの何人かは特に乳腺が発達している妊娠期にマンモグラフィ検査を受けた人たちでした。

若年者の検診に関する語りもありました。ある20代の女性は、バイト先で40-50代の乳がん好発年齢にあたる同僚が自己検診を話題にしているところに遭遇し、実際に試してみたら、偶然にしこりを発見したという経験を話してくれました。10代の娘のことを心配して検診を受けさせたいという声も聞かれました。

男性に乳がん検診はありませんが、会社の定期健診で異常が見つかった人がいました。自分で触診したら、女性と異なり、小さくても男性の場合はすぐにわかったそうです。しかし、まさか男性が乳がんになると思わず、受診が遅れたと話していました。

乳がんを発症した女性たちは、早期発見のために検診を受けるだけでなく、検査結果をよく見ることや、自分自身で体の異常に気づき、受診することが大切だと語っていました。

ろうの乳がん体験者は、ろう者が検診を受けることにはハードルがあるが、正しい情報を得て、がんを早期発見できるよう検診を受けてほしいと語っていました。

2018年9月更新

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